標準 Exchange 組織の展開
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2006-12-05
標準 Microsoft Exchange Server 2007 組織を展開する場合は、このトピックを使用して、Exchange を展開するために必要な計画および展開の情報を確認することができます。このトピックには、一般的に標準 Exchange 組織に関連する情報へのリンクが含まれています。
単純な Exchange 組織の展開については、「単純な Exchange 組織の展開」を参照してください。
大規模な Exchange 組織の展開については、「大規模な Exchange 組織の展開」を参照してください。
複雑な Exchange 組織の展開については、「複雑な Exchange 組織の展開」を参照してください。
Exchange 2007 に対して定義されている 4 つの組織モデルのうち、標準 Exchange 組織は Exchange 2007 の展開先として最も一般的なトポロジを表します。メッセージング サービスのニーズが 1 台のコンピュータのリソース上限を超えて増大すると、複数台のコンピュータに Exchange 2007 サービスが分離され、次のトポロジ区分である標準 Exchange 組織になります。標準 Exchange 組織は、Exchange を実行する複数のコンピュータを展開することによって、単純な Exchange 組織を基に構築されます。
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単純な Exchange 組織の詳細については、「単純な Exchange 組織の計画」を参照してください。 |
すべての Exchange サーバーの役割とサービス (エッジ トランスポート サーバーの役割を除く) が 1 台のコンピュータにインストールされている単純な Exchange 組織とは異なり、標準 Exchange 組織の特徴は Exchange サービスが複数のコンピュータにインストールされることです。このトポロジでは、Exchange Server がディレクトリ サーバーにインストールされず、複数のメンバ サーバーにインストールされる場合があります。この場合、メッセージング システムのニーズを満たすための適切なディレクトリ サービス リソースが利用可能である必要があります。標準 Exchange 組織のその他の特徴には、以下のようなものがあります。
サービスの提供場所 (SDL) とクライアント サービスの場所 (CSL) が同じローカル エリア ネットワーク (LAN) 上に存在します。
組織内に 1,000 を超えるメールボックスがあります。
ルーティング グループが 5 個以下で、Active Directory ディレクトリ サービス サイトが 1 ~ 5 個です。複数の場所と Active Directory サイトが存在するため、複数サイトのルーティング プロトコルおよび役割検出アルゴリズムや、IP サイト リンクを使用するための要件が導入されます。
注 : 複数のルーティング グループは、Exchange 2007 と、Exchange Server 2003 または Exchange 2000 Server あるいは Exchange 2003 と Exchange 2000 の両方が含まれる標準 Exchange 組織にのみ存在します。純粋な Exchange 2007 環境では、すべてのサーバーが単一のルーティング グループに属します。 単一の Active Directory フォレストがあります。最も豊富な電子メール システム機能を提供し、最も効率化された管理モデルを備えているという理由から、単一のフォレストの Exchange 設計をお勧めします。単一のフォレストにすべてのリソースが含まれるため、単一のグローバル アドレス一覧 (GAL) にフォレストのすべてのユーザーが含まれます。このオプションの主な欠点は、管理者が Active Directory と Exchange オブジェクトの管理責任を共有または分割する方法を決定する必要があることです。2 番目以降のフォレストの導入によって、複雑な Exchange 組織としてトポロジが自動的に再定義されます。
標準 Exchange 組織の詳細については、「標準 Exchange 組織の計画」を参照してください。
新機能
実際に展開の計画段階を開始する前に、組織に展開する機能を選択できるように、Exchange 2007 の新機能について理解しておく必要があります。以下のトピックでは、標準 Exchange 組織にとって重要な新しい機能について説明しています。
- 新機能
- Exchange 管理コンソールの新しい管理機能
- Exchange 管理シェルの新しい管理機能
- ユニファイド メッセージングの新機能
- 新しいクライアント機能
- メッセージングのポリシーと準拠に関する新機能
- 新しいスパム対策およびウイルス対策機能
- Exchange 2007 向けのウイルス対策およびスパム対策の新製品
- トランスポートとルーティングに関する新機能
- パフォーマンスとスケーラビリティに関する新機能
- 高可用性とクラスタ化に関する新しい機能
- 新しい Exchange データベース機能
- 新しいインフォメーション ワーカー機能
- 新しい展開機能
- Exchange 2007 でサポートが中止された機能および重視されなくなった機能
- 用語の変更
- 概要
計画
Exchange 2007 をインストールする前に、Exchange 組織の計画を慎重に行うことが重要です。以下のトピックでは、標準 Exchange 組織の計画プロセスについて説明しています。
展開
Exchange 組織の計画が済むと、展開の準備が整ったことになります。展開には、準備、インストール、インストール後という 3 つの段階があります。以下のトピックでは、準備段階について説明しています。
- Exchange 2007 のシステム要件
- Active Directory とドメインを準備する方法
- 従来の Exchange アクセス許可の準備
- 展開のセキュリティ チェックリスト
- Exchange 2007 サーバーの DNS 設定の構成
- エッジ トランスポート サーバーの役割の DNS サフィックスを構成する方法
以下のトピックでは、インストール段階について説明しています。
以下のトピックでは、インストール後の段階について説明しています。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。