Windows Server 2008 でログ配布とシード用に冗長クラスタ ネットワークを有効にする方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2007-10-29

ここでは、Exchange 管理シェルを使用して、Windows Server 2008 上のクラスタ連続レプリケーション (CCR) 環境でログ配布のために 1 つ以上の混在したクラスタ ネットワークを構成する方法について説明します。混在したクラスタ ネットワークとは、クラスタ (ハートビート) とクライアント アクセスの両方のトラフィック用に構成されているクラスタ ネットワークです。

混在したクラスタ ネットワークが構成されていると、Microsoft Exchange Server 2007 はそのネットワークをログ配布のために使用します。混在したネットワークは複数指定することができ、Exchange 2007 は複数のネットワークを使用できる場合、それらの 1 つをランダムに選択します。現在使用中のネットワークが使用できなくなった場合、Exchange 2007 は使用できる別のネットワークを自動的に選択します。

ログ配布またはシードのために冗長ネットワークを有効にする場合、連続レプリケーション処理用に有効にされているネットワーク アダプタの構成も変更する必要があります。連続レプリケーション ホスト名を使用して構成されているネットワーク アダプタでは、管理者は名前解決を構成する必要があります。使用しているネットワーク アダプタの "詳細設定 TCP/IP" プロパティ ダイアログ ボックスで [この接続のアドレスを DNS に登録する] チェック ボックスをオフにして、連続レプリケーション ホスト名に静的 DNS (ドメイン ネーム システム) サーバー エントリを使用するか、または適切な連続レプリケーション ホスト名および IP アドレスを各ノードのホスト ファイルに追加することをお勧めします。各ノードの連続レプリケーション ホスト名の名前解決が失敗した場合、ログ配布またはシードに冗長ネットワークを使用できません。

important重要 :
Windows Server 2008 上で CCR を使用する場合、ネットワーク アダプタで NetBIOS が有効になっていることを確認する必要もあります。NetBIOS が有効になっていない場合、リソースを作成した後でアダプタに対して NetBIOS を有効にしても、ネットワーク名リソースはオンラインになりません。この問題を解決するには、連続レプリケーション ホスト名のクラスタ グループとリソースを削除し、アダプタに対して BIOS を有効にしてから、次の手順を実行する必要があります。
note注 :
有効になっているネットワークが混在したネットワークとして正しく構成されていない場合、以後の手順は失敗し、次のエラー メッセージが表示されます。"クラスタの一般的なエラーの例外 : クラスタの一般的なエラーの例外: クラスタ ネットワークが無効です。(HRESULT からの例外: 0x800713BE)。"

開始する前に

この手順を実行するには、使用するアカウントに対象サーバーの Exchange サーバー管理者の役割が委任されている必要があります。Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

次の手順は、クラスタ内の両方のノードで、ホスト名ごとに 1 回実行する必要があります。たとえば、2 つの混在したネットワークを指定するには、各ネットワークには固有のホスト名が必要なため、以下の手順を合計 2 回 (ノードごとに 1 つのネットワークとホスト名) 実行します。

手順

Exchange 管理シェルを使用して、ログ配布とシード用に冗長クラスタ ネットワークを有効にするには、次の操作を行います。

  1. 次のコマンドを実行します。

    Enable-ContinuousReplicationHostName -Identity <CMSName> -TargetMachine <NodeName> -HostName <NetworkNameforReplication> -IPV4Address <IPv4DottedDecimalIPAddress>
    
  2. 両方のノードで、連続レプリケーションを有効にするホスト名と IP アドレスごとに上記のコマンドを繰り返します。

詳細情報

構文およびパラメータの詳細については、「Enable-ContinuousReplicationHostName」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。