クラスタ化メールボックス サーバーへの Exchange 2007 更新プログラムのロールアップの適用

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2008-05-13

クラスタ化メールボックス サーバーへの Microsoft Exchange Server 2007 更新プログラムのロールアップの適用は、比較的簡単なプロセスです。ただし、更新プログラムに関して検討および計画の必要がある特定の項目があります。クラスタ化メールボックス サーバーに更新プログラムのロールアップを適用する前に、以下について慎重に検討することをお勧めします。

  • 更新プログラムのロールアップを手動でダウンロードしてインストールする   クラスタ化メールボックス サーバー用の Exchange 2007 の更新プログラムのロールアップは、Microsoft Update によって検出されません。更新プログラムのロールアップは、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。

  • パッシブ ノードにのみ更新プログラムを正しく適用する   更新プログラムのロールアップは、パッシブ ノードにのみインストールする必要があります。Exchange 2007 のパッシブ ノードは、クラスタ化メールボックス サーバーを含まないフェールオーバー クラスタのノードです。更新プログラムのロールアップのインストール中、更新プログラムをインストール中のノード上のクラスタ サービスは停止され、再起動されます。これにより、ノードによって所有されているリソースはすべて、残りのノードにフェールオーバーするか (可能な場合)、オフライン状態になります (別のノードへの移動が不可能な場合)。このため、更新プログラムのロールアップのインストールを開始する前に、既定のクラスタ グループや Exchange 関連でない他のリソース グループを含め、その他のクラスタ グループがこのノードに含まれないようにすることをお勧めします。パッシブ ノードに更新プログラムのロールアップをインストールする前に、これらのグループを別のノード (アクティブ ノードなど) に手動で移動する必要があります。コマンド ラインの次のコマンドを使用して、既定のクラスタ グループを別のノードに移動します。

    Cluster.exe group "Cluster Group" /move:<NodeName>
    
  • Exchange 2007 の更新手順中のダウンタイムを計画する   フェールオーバー クラスタへの更新プログラムのロールアップのインストール時には、クラスタ化メールボックス サーバーでダウンタイムが発生します。ダウンタイムの時間は、各組織がクラスタ化メールボックス サーバーをノード間で移動してオンラインにするまでにかかる時間に応じて変化します。

  • 1 つ以上のストレージ グループでスタンバイ連続レプリケーションが有効に設定されているクラスタ化メールボックス サーバーに更新プログラムを適用する   Exchange 2007 用の Service Pack 1 (SP1) にはスタンバイ連続レプリケーション (SCR) と呼ばれる機能が含まれていて、管理者はシングル コピー クラスタ (SCC) またはクラスタ連続レプリケーション (CCR) 環境で実行しているストレージ グループのコピーを 1 つ以上構成することができます。クラスタ化メールボックス サーバー用のストレージ グループで SCR が有効に設定されている場合は、最初に SCR のターゲット コンピュータに更新プログラムのロールアップを適用する必要があります。SCR のターゲット コンピュータがすべて更新された後で、クラスタ化メールボックス サーバー (SCR のソースでもあります) を更新できます。

クラスタ化メールボックス サーバーに更新プログラムのロールアップをインストールする方法の詳細については、次のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。