Outlook Web App の言語設定を構成する

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2015-03-09

言語設定は、MicrosoftOfficeOutlook Web App のサインイン ページとエラー メッセージの言語を決定します。この設定は、ユーザーがいつでも変更できます。Outlook Web App または Microsoft を使用して、Outlook Web App の言語設定を構成できます。

言語設定について

Outlook Web App に対しては、3 つの言語設定を構成できます。

  • サインインとエラーの言語設定は、個々の Outlook Web App 仮想ディレクトリに適用されます。サインインとエラーの言語は、エラーやフォーム ベース認証のサインイン ページに使用される言語です。この言語に値が設定されていない場合、既定値は 0 です。これは、既定のサインインとエラーの言語が定義されていないことを示します。サインインとエラーの言語が定義されていない場合、Outlook Web App の既定の言語はまず、クライアント コンピューターで Web ブラウザーに設定されている言語になります。クライアント コンピューターで Web ブラウザーに設定されている言語が Outlook Web App によってサポートされていない場合、Outlook Web App はクライアント アクセス サーバーの言語を使用します。

  • 既定のクライアント言語設定は、個々の Outlook Web App 仮想ディレクトリに適用されます。既定のクライアント言語は、ユーザーが Outlook Web App の [地域の設定] を使用して言語とタイム ゾーンを変更していない限り、Outlook Web App によって使用されるクライアント言語です。この設定の既定値は 0 です。これは、既定のクライアント言語が定義されていないことを示します。既定のクライアント言語が定義されていない場合は、ユーザーが初めて Outlook Web App にサインインしたときに、言語とタイム ゾーンを選択するよう求められます。既定のクライアント言語の値が定義されている場合、言語の選択を求めるメッセージは表示されず、Outlook Web App のタイム ゾーンとしてはクライアント アクセス サーバーのタイム ゾーンが使用されます。既定のクライアント言語を定義すると、指定された言語に基づいて既定のフォルダーの名前が変更されます。ユーザーは、サインインした後、Outlook Web App の [地域の設定] を使用してクライアントの言語とタイム ゾーンを変更したり、既定のフォルダーの名前を変更したりできます。

  • クライアント言語は個々のメールボックスに設定されており、Outlook および Outlook Web App によって使用される言語に影響します。複数の言語が構成されている場合は、Web ブラウザーでサポートされている一覧内の最初の言語が使用されます。既定の言語の一覧に Web ブラウザーでサポートされている言語が含まれていない場合は、クライアント アクセス サーバーの言語が使用されます。

  • 英語以外の言語で [宛先][差出人] などのラベルをサポートするには、適切な言語パックをクライアント アクセス サーバーとメールボックス サーバーにインストールする必要があります。

Outlook Web App の他の高度な管理タスクについては、「Outlook Web App の拡張機能の管理」を参照してください。

前提条件

注意

Outlook Web App でアラビア語、ヘブライ語、およびウルドゥ語のすべてのテキストを正しく表示するには、クライアント コンピューターに、右から左に読む言語とスクリプト言語に対するサポートをインストールする必要があります。アジア言語の場合も、クライアント コンピューターに、東アジア言語に対するサポートをインストールすることが必要になる場合があります。

次の表は、シェルで構成できる言語とロケール、および関連付けられているコードの一覧を示します。

使用可能な言語とロケール、および関連付けられているコード

言語 (ロケール) コード

アラビア語 (アルジェリア)

5121

アラビア語 (バーレーン)

15361

アラビア語 (エジプト)

3073

アラビア語 (イラク)

2049

アラビア語 (ヨルダン)

11265

アラビア語 (クウェート)

13313

アラビア語 (レバノン)

12289

アラビア語 (リビア)

4097

アラビア語 (モロッコ)

6145

アラビア語 (オマーン)

8193

アラビア語 (カタール)

16385

アラビア語 (サウジアラビア)

1025

アラビア語 (シリア)

10241

アラビア語 (チュニジア)

7169

アラビア語 (アラブ首長国連邦)

14337

アラビア語 (イエメン)

9217

バスク語

1069

ブルガリア語

1026

カタルニア語

1027

中国語 (香港 : 中華人民共和国香港特別行政区)

3076

中国語 (マカオ : 中華人民共和国マカオ特別行政区)

5124

中国語 (中国)

2052

中国語 (シンガポール)

4100

中国語 (台湾)

1028

クロアチア語

1050

チェコ語

1029

デンマーク語

1030

オランダ語 (ベルギー)

2067

オランダ語 (オランダ)

1043

英語 (オーストラリア)

3081

英語 (ベリーズ)

10249

英語 (カナダ)

4105

英語 (カリブ)

9225

英語 (アイルランド)

6153

英語 (ジャマイカ)

8201

英語 (ニュージーランド)

5129

英語 (フィリピン共和国)

13321

英語 (南アフリカ)

7177

英語 (トリニダード)

11273

英語 (英国)

2057

英語 (米国)

1033

英語 (ジンバブエ)

12297

エストニア語

1061

フィリピン語 (フィリピン)

1124

フィンランド語

1035

フランス語 (ベルギー)

2060

フランス語 (カナダ)

3084

フランス語 (フランス)

1036

フランス語 (ルクセンブルグ)

5132

フランス語 (モナコ公国)

6156

フランス語 (スイス)

4108

ドイツ語 (オーストリア)

3079

ドイツ語 (ドイツ)

1031

ドイツ語 (リヒテンシュタイン)

5127

ドイツ語 (ルクセンブルグ)

4103

ドイツ語 (スイス)

2055

ギリシャ語

1032

ヘブライ語

1037

ヒンディー語

1081

ハンガリー語

1038

アイスランド語

1039

インドネシア語

1057

イタリア語 (イタリア)

1040

イタリア語 (スイス)

2064

日本語

1041

カザフ語

1087

韓国語

1042

ラトビア語

1062

リトアニア語

1063

マレー語

1086

ノルウェー語 (ブークモール)

1044

ペルシャ語

1065

ポーランド語

1045

ポルトガル語 (ブラジル)

1046

ポルトガル語 (ポルトガル)

2070

ルーマニア語

1048

ロシア語

1049

セルビア語 (キリル)

3098

セルビア語 (ラテン)

2074

スロバキア語

1051

スロベニア語

1060

スペイン語 (アルゼンチン)

11274

スペイン語 (ボリビア)

16394

スペイン語 (チリ)

13322

スペイン語 (コロンビア)

9226

スペイン語 (コスタリカ)

5130

スペイン語 (ドミニカ共和国)

7178

スペイン語 (エクアドル)

12298

スペイン語 (エルサルバドル)

17418

スペイン語 (グアテマラ)

4106

スペイン語 (ホンジュラス)

18442

スペイン語 (メキシコ)

2058

スペイン語 (ニカラグア)

19466

スペイン語 (パナマ)

6154

スペイン語 (パラグアイ)

15370

スペイン語 (ペルー)

10250

スペイン語 (プエルトリコ)

20490

スペイン語 (インターナショナル ソート)

3082

スペイン語 (トラディショナル ソート)

1034

スペイン語 (ウルグアイ)

14346

スペイン語 (ベネズエラ)

8202

スウェーデン語 (フィンランド)

2077

スウェーデン語 (スウェーデン)

1053

タイ語

1054

トルコ語

1055

ウクライナ語

1058

ウルドゥ語

1056

ベトナム語

1066

Outlook Web App クライアントを使用して言語設定を構成する

  1. Web ブラウザーを使用して、フル アクセス許可があるメールボックスに Outlook Web App でサインインします。

  2. [オプション] をクリックし、[地域の設定] をクリックします。

  3. [言語][言語の選択] ボックスの一覧で、使用する言語をクリックします。

    注意

    選択した言語によって、[日付と時刻の形式] セクションの日付と時刻の設定が決定されます。

  4. [保存] をクリックし、言語設定を保存します。

シェルを使用して言語設定を構成する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「クライアント アクセス許可」の「Outlook Web App 仮想ディレクトリ」。

シェルを使用して Outlook Web App のサインインおよびエラーの言語設定を構成する

この例では、サインインおよびエラーの言語設定をセットします。

Set-OwaVirtualDirectory -identity "Owa (Default Web Site)" -LogonAndErrorLanguage <language code>

シェルを使用して Outlook Web App 仮想ディレクトリの既定のクライアント言語設定を構成する

この例では、既定のクライアント言語の設定をセットします。

Set-MailboxRegionalConfiguration -Identity <Username> -Language <language code>

シェルを使用して個々のメールボックスのクライアント言語設定を構成する

この例では、個々のメールボックスのクライアント言語設定をセットします。

Set-Mailbox -identity <mailbox identity> -languages <language code>

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-OwaVirtualDirectory」と「Set-Mailbox」を参照してください。

その他のタスク

メールボックス ポリシーを構成した後で、Outlook Web App の文字設定を構成するも実行できます。

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