Exchange Server 2010 のインストール

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2011-12-15

ここでは、Microsoft Exchange Server 2010 セットアップ ウィザードを使用して、Exchange 2010 のインストールを実行する方法について説明します。Exchange 2010 の計画および展開の詳細については、以下のトピックを参照してください。

前提条件

インストールを開始する前に、Exchange 2010 をインストールするサーバーが適切な前提条件とシステム要件を満たしていることを確認する必要があります。すべてのサーバーの役割の前提条件を理解するには、「Exchange 2010 の前提条件」を参照してください。システム要件の詳細については、「Exchange 2010 のシステム要件」を参照してください。サーバーの役割の詳細については、「Exchange 2010 サーバーの役割の概要」を参照してください。

注意

サーバーに Exchange 2010 をインストールした後は、サーバー名を変更しないでください。Exchange 2010 のサーバーの役割をインストールした後でサーバーの名前を変更することは、サポートされていません。

Exchange Server 2010 のインストール

組織で初めて Exchange 2010 サーバーをインストールする場合は、Active Directory の準備のステップを実行していないため、エンタープライズ管理者グループのメンバーシップを持つアカウントを使用する必要があります。Active Directory スキーマを準備していない場合、アカウントは Schema Admins グループのメンバーである必要もあります。Exchange 2010 の Active Directory の準備については、「Active Directory とドメインを準備する」を参照してください。このスキーマと Active Directory の準備のステップをすでに実行している場合は、使用するアカウントが "Delegated Setup management/委任セットアップ" 管理役割グループまたは "Organization Management/組織の管理" 管理役割グループのメンバーである必要があります。

[開始] ページで、[ステップ 1][ステップ 3] を完了していることを確認します。これらの手順に示されているコンポーネントをインストールしていない場合は、セットアップで、それらのコンポーネントをダウンロードすることができる適切なサイトへのリンクが示されます。Windows PowerShell のインストールの詳細については、「Windows 管理フレームワークをインストールする」を参照してください。

重要

Windows Server 2008 R2 に Exchange 2010 をインストールする場合、ダウンロード可能な .NET Framework パッケージは使用しないでください。代わりに、Windows Server 2008 R2 のサーバー マネージャーを使用するか、ServerManagerCmd -i NET-Framework を実行してください。

Exchange 言語オプションの詳細については、「Exchange 2010 の言語サポート」(英語) を参照してください。

  1. [概要] ページで、組織への Exchange のインストール プロセスを開始します。このページの指示に従ってインストールを行います。続行するには、[次へ] をクリックします。

  2. [使用許諾契約書] ページで、ソフトウェア ライセンス条項を確認します。この条項に同意する場合は、[使用許諾契約書に同意します] をクリックして、[次へ] をクリックします。

  3. [エラー報告] ページで、Exchange エラー報告機能を有効にするか無効にするかを選択し、[次へ] をクリックします。

  4. [インストールの種類] ページで、Exchange Server の標準インストールを行うか、Exchange Server のカスタム インストールを行うかを選択します。Exchange 2010 SP1 の場合、このサーバーに必要な Windows の役割および機能のすべてを自動的にインストールすることを選択できます。また、インストール先を変更するには、[参照] をクリックしてパスを指定し、[次へ] をクリックします。なお、[Exchange Server の標準インストール] オプションをクリックした場合、ハブ トランスポート、クライアント アクセス、メールボックスのサーバーの役割と、Exchange 管理ツールがインストールされます。ユニファイド メッセージング サーバーの役割またはエッジ トランスポート サーバーの役割はインストールできません。このインストール中にこれらをインストールしないよう選択した場合は、後でその他のサーバーの役割を追加できます。Exchange のカスタム インストールの詳細については、「Exchange 2010 のカスタム インストールを実行する」を参照してください。

    注意

    電子メール メッセージが正しく送受信されるようにするには、同じ Active Directory サイトにメールボックス サーバーの役割とハブ トランスポート サーバーの役割の両方をインストールする必要があります。また、メールボックス サーバーの役割、ハブ トランスポート サーバーの役割、クライアント アクセス サーバーの役割、およびユニファイド メッセージング サーバーの役割は、同じコンピューターまたは異なるコンピューターにインストールできます。

  5. [サーバーの役割の選択] ページで、[次へ] をクリックします。このインストール中にこれらをインストールしないよう選択した場合は、後でその他のサーバーの役割を追加できます。1 台のコンピューター上でエッジ トランスポート サーバーの役割と他のサーバーの役割を共存させることはできません。エッジ トランスポート サーバーの役割は、境界ネットワーク内および Active Directory フォレストの外側に展開する必要があります。また、Exchange 管理ツールは、既定ではインストールされません。そのため、[管理ツール] を選択して、Exchange 管理コンソールおよび Exchange 管理シェル用の Exchange コマンドレットをインストールします。管理ツールは、他のサーバーの役割をインストールすると、自動的にインストールされます。

    注意

    標準の Exchange インストールを選択している場合、このページは表示されません。

  6. このコンピューターが組織内の最初の Exchange サーバーである場合は、[Exchange 組織] ページで Exchange 組織の名前を入力します。Exchange 組織の名前には、以下の文字のみを含めることができます。

    • A ~ Z

    • a ~ z

    • 0 ~ 9

    • スペース (先頭または末尾を除く)

    • ハイフンまたはダッシュ

      注意

      組織名の長さは、64 文字以下です。組織名を省略 (空白に) することはできません。

  7. このコンピューターが組織内の最初の Exchange サーバーである場合は、[クライアントの設定] ページで、Microsoft Outlook Office を実行している組織内のクライアント コンピューターが記述されたオプションをクリックします。

  8. Outlook 2003 以前のバージョンが実行されているクライアント コンピューターがある場合、[クライアントの設定] ページで [はい] をクリックすると、Exchange 2010 によってパブリック フォルダー データベースがメールボックス サーバー上に作成されます。すべてのクライアント コンピューターが Outlook 2010 を実行している場合は、パブリック フォルダーは Exchange 2010 ではオプションです。[いいえ] を選択した場合、Exchange 2010 はメールボックス サーバーにパブリック フォルダー データベースを作成しません。後でパブリック フォルダー データベースを追加できます。たとえば、Outlook 2003 を実行するクライアント コンピューターを追加し、パブリック フォルダー データベースが必要になった場合は、Exchange 2010 メールボックス サーバー上に作成できます。次にオフライン アドレス帳をパブリック フォルダーの配布用に構成して、Microsoft Exchange Information Store サービスを再起動することで、Outlook 2003 およびそれ以前を実行しているクライアント コンピューターがサーバーに接続できるようになります。

  9. [クライアント アクセス サーバーの外部ドメインの構成] ページで、クライアント アクセス サーバーの構成に使用するドメイン名を入力します。

    注意

    クライアント サーバーをインターネットに直接接続しない場合は、ドメイン名を構成せず [次へ] をクリックできます。クライアント アクセス サーバーの構成の詳細については、「外部クライアント アクセスの管理」を参照してください。[次へ] をクリックします。

    [クライアント アクセス サーバーの外部ドメインの構成] ページ

    クライアント アクセス サーバーの外部ドメインの構成

  10. [カスタマー エクスペリエンス向上] ページで、組織に適切な選択肢をクリックし、[次へ] をクリックします。

  11. [インストールの前提条件の確認] ページで、状態を表示して、組織およびサーバーの役割の前提条件の確認が正しく完了したかどうかを確認します。正常に完了しなかった場合は、Exchange 2010 をインストールする前に、報告されたエラーをすべて解決する必要があります。前提条件のエラーを解決しているときに、セットアップを終了する必要はありません。報告されたエラーを解決したら、[再試行] をクリックして、前提条件の確認を再度実行します。報告された警告も確認してください。インストールの前提条件の確認がすべて正常に完了した場合は、[インストール] をクリックして、Exchange 2010 をインストールします。

  12. [完了] ページで、[終了] をクリックします。

重要

既存の Exchange 2003 または Exchange 2007 の組織に Exchange 2010 をインストールする場合は、以下の「クライアント アクセス サーバーの構成」を参照してください。
既存の Exchange 2003 組織に Exchange 2010 をインストールするには
既存の Exchange 2007 組織に Exchange 2010 をインストールするには
Exchange 2003 と Exchange 2007 が混在する組織での Exchange 2010 のインストール

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