可用性サービスの問題を診断する

[アーティクル]
10/19/2016

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2012-07-23

シェルを使用すると、次のように、Exchange Server 2010 の可用性サービスの問題を診断できます。

個々のユーザー
クライアントアクセスサーバー
異なるサイト間

自動検出サービスは、Exchange への接続に必要な構成情報を Microsoft Office Outlook 2007 に提供します。Test-OutlookWebServices コマンドレットは、自動検出サービスと可用性サービスが正しく構成され、Outlook クライアント要求を処理できるかどうかを確認します。

これらの手順を実行する前に、イベントビューアーを使用して可用性サービスの問題を診断することを検討してください。特に、"MSExchange Availability" というイベントソースを含むイベントログについて、クライアントアクセスサーバーでイベントビューアーを検索します。

可用性サービスの管理に関連する他の管理タスクについては、「可用性サービスの管理」を参照してください。

前提条件

可用性サービスの問題を診断する前に、Test-OutlookWebServices コマンドレットを使用して、テストアカウントを作成する必要があります。テストメールボックスを作成するには、Exchange Server 2007 または Exchange 2010 メールボックスサーバーにログオンします。シェルを開いて、Exchange サーバーのインストールパスにある Scripts ディレクトリを見つけます。Exchange 2007 の場合、フォルダーは C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\Scripts にあります。ここで、C:\ は Exchange をインストールしたディレクトリです。Exchange 2010 の場合、フォルダーは C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\Scripts にあります。ここで、C:\ は Exchange 2010 をインストールしたディレクトリです。スクリプト New-TestCasConnectivityUser.ps1 を実行します。テスト対象の Exchange 2007 または Exchange 2010 のメールボックスサーバーごとにこの手順を繰り返します。

シェルを使用して個々のユーザーの可用性サービスの問題を診断する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「クライアントアクセス許可」の「可用性サービスのアクセス許可」。

この例では、ユーザー User1@Contoso.com の可用性サービスへのアクセスをテストします。

Test-OutlookWebServices -Identity: User1@Contoso.com

シェルを使用して、クライアントアクセスーサーバーの可用性サービスの問題を診断する

この例では、クライアントアクセスサーバー ClientAccessServer01 上の可用性サービスへのユーザーアクセスをテストします。

Test-OutlookWebServices -ClientAccessServer ClientAccessServer01

シェルを使用して、異なるサイト間での可用性サービスの問題を診断する

この例では、2 つの異なる Active Directory サイトのユーザー間の可用性サービスの接続をテストします。

Test-OutlookWebServices -Identity User1@Site1.Contoso.com -TargetAddress User2@Site2.Fabrikam.com

構文およびパラメーターの詳細については、「Test-OutlookWebServices」を参照してください。

その他のタスク

可用性サービスの問題を診断した後で、次の操作も実行できます。