データベース可用性グループのメンバーシップの管理

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2014-04-21

サーバーをデータベース可用性グループ (DAG) に追加すると、そのサーバーは DAG の他のサーバーと連動して、データベース障害、サーバー障害、またはネットワーク障害からの自動的なデータベース レベルの回復を提供します。サーバーを DAG から削除すると、そのサーバーは障害から自動的には保護されなくなります。

DAG では、Windows フェールオーバー クラスタリング (WFC) テクノロジを使用します。DAG のメンバーである各メールボックス サーバーは、DAG によって使用される基になるクラスター内のノードでもあります。そのため、メールボックス サーバーをメンバーにできるのは、常に 1 つの DAG だけです。

DAG に関連する他の管理タスクについては、「データベース可用性グループの管理」を参照してください。

前提条件

  • DAG が作成されている。詳細な手順については、「データベース可用性グループの作成」を参照してください。

  • DAG では WFC テクノロジを使用するため、DAG に追加するすべてのサーバーで Windows Server 2008 Service Pack 2 (SP2) Enterprise Edition または Windows Server 2008 R2 Enterprise Edition を実行している必要がある。

  • DAG のすべてのサーバーで同じオペレーティング システムを実行している必要がある。DAG の一部のメンバーで Windows Server 2008 SP2 を実行し、それ以外のメンバーで Windows Server 2008 R2 を実行することはできません。

  • Windows Server 2012 を実行するメールボックス サーバーを追加している場合は、DAG 用のクラスター名オブジェクト (CNO) を事前に設定する必要があります。詳細な手順については、「データベース可用性グループ用のクラスター名オブジェクトの事前設定」を参照してください。

  • DAG から削除する前に、サーバーからレプリケートされたすべてのデータベース コピーを削除する必要がある。

実行内容

  • EMC を使用してデータベース可用性グループのメンバーシップを管理する

  • シェルを使用してデータベース可用性グループのメンバーシップを管理する

EMC を使用してデータベース可用性グループのメンバーシップを管理する

高可用性アクセス許可」のこの手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「データベース可用性グループ」。

  1. コンソール ツリーで、[組織の構成] > [メールボックス] にアクセスします。

  2. 結果ウィンドウで、[データベース可用性グループ] タブをクリックし、管理する必要がある DAG を右クリックし、[データベース可用性グループのメンバーシップの管理] をクリックします。

  3. [データベース可用性グループのメンバーシップの管理] ページで、次のタスクを実行できます。

    • DAG にローカル サーバーを追加するには、[追加] をクリックし、[メールボックス サーバーの選択] ダイアログ ボックスを使用して目的のサーバーを選択します。

    • DAG からローカル サーバーを削除するには、メンバーの一覧からサーバーを選択し、[削除] アイコン をクリックします。

  4. [管理] をクリックして、構成した管理操作 (サーバーの追加または削除) を実行します。

  5. [完了] ページで以下のことを確認し、[終了] をクリックしてウィザードを終了します。

    • [完了] の状態は、ウィザードでタスクが正常に完了したことを示します。

    • [失敗] の状態は、タスクが完了しなかったことを示します。タスクが失敗した場合は、説明の概要を確認し、[戻る] をクリックして構成を変更します。

シェルを使用してデータベース可用性グループのメンバーシップを管理する

高可用性アクセス許可」のこの手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「データベース可用性グループ」。

この例では、DAG1 という名前の DAG に MBX1 という名前のメールボックス サーバーを追加します。

Add-DatabaseAvailabilityGroupServer -Identity DAG1 -MailboxServer MBX1

この例では、MBX1 という名前のメールボックス サーバーを DAG1 という名前の DAG から削除します。このコマンドを実行する前に、メールボックス サーバ-にレプリケートされたデータベースが存在しないことを確認します。

Remove-DatabaseAvailabilityGroupServer -Identity DAG1 -MailboxServer MBX1

この例は、MBX4 という名前のメールボックス サーバーの構成設定を DAG2 という名前の DAG から削除します。MBX4 は長期間オフラインになると想定されるため、それがオフラインである間残りのオンライン DAG メンバーとクォーラムを確立するためその構成が DAG から削除されます。

Remove-DatabaseAvailabilityGroupServer -Identity DAG2 -MailboxServer MBX4 -ConfigurationOnly

詳細情報

Add-DatabaseAvailabilityGroupServer

Remove-DatabaseAvailabilityGroupServer

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