Exchange 2010 SP1 での Exchange の新しい中心的なストア機能

 

適用先: Exchange Server 2010 SP1

トピックの最終更新日: 2010-07-13

Microsoft Exchange Server 2010 Service Pack 1 (SP1) には、新機能と、RTM (Release To Manufacturing) 版の Exchange Server 2010 で導入された機能の強化が含まれています。ここでは、次のことが可能な、Exchange 2010 SP1 の新機能について説明します。

  • Microsoft Exchange Information Store

  • メールボックス データベース

  • パブリック フォルダーおよびパブリック フォルダー データベース

Exchange Information Store

Exchange 2010 RTM では、1 つのアプリケーションまたは 1 人のユーザーが Microsoft Exchange Information Store への使用可能な接続をすべて使用することを防ぐために、ストアの制限が導入されました。Exchange 2010 SP1 では、管理者権限のあるユーザーによる接続の場合、セッションの上限は、サーバーあたり 64,000 セッションに増加しました。

詳細については、「Exchange ストアの制限」を参照してください。

メールボックス データベース

Exchange 2010 SP1 のメールボックス データベースに関連する新機能について、次に説明します。

  • メールボックス データベース修復要求   Exchange 2010 RTM およびそれ以前では、メールボックスはインフォメーション ストア整合性チェック ツール (Isinteg.exe) で修復できました。メールボックスを修復するには、メールボックスが存在するメールボックス データベースのマウントを解除し、データベースがオフラインの間に修正プログラムを実行する必要がありました。Exchange 2010 SP1 では、New-MailboxRepairRequest コマンドレットが導入され、メールボックス データベースをオンラインにしたままで、壊れたメールボックスを検出および修復することができます。

    詳細については、以下のトピックを参照してください。

  • データベース ログ増加トラブルシューティングツール   データベース ログ増加トラブルシューティングツール スクリプト (Troubleshoot-DatabaseSpace.ps1) はメールボックス サーバーの状態を危険にさらす原因となる可能性のあるログの過剰な増加を検出し、それに対する処理を実行します。既定では、構成可能なトラブルシューティングツールが 15 分ごとに実行され、ハード ドライブの使用可能な容量を確認します。ハード ドライブの容量が 25 パーセント未満になると、トラブルシューティングツールはアルゴリズムを実行し、問題がログの過剰な増加によって引き起こされているかどうかを判断します。ログの過剰な増加が問題である場合、トラブルシューティングツールはログの過剰な増加を引き起こしているメールボックスを検疫または調整します。詳細については、「シェルの Troubleshoot-DatabaseSpace.ps1 スクリプトを使用してデータベース ログ増加を管理する」を参照してください。

  • データベース待ち時間トラブルシューティングツール   データベース待ち時間トラブルシューティングツール スクリプト (Troubleshoot-DatabaseLatency.ps1) は、データベースの待ち時間が長くなることを検知し、それに対する処理を実行します。詳細については、「シェルの Troubleshoot-DatabaseLatency.ps1 スクリプトを使用したデータベース遅延時間の管理」を参照してください。

Remove-StoreMailbox

新しい Remove-StoreMailbox コマンドレットにより、回復可能な削除によって削除され、未接続のメールボックスを完全に削除できます。

パブリック フォルダーおよびパブリック フォルダー データベース

Exchange 2010 SP1 のパブリック フォルダーおよびパブリック フォルダー データベースに、次の変更が加わりました。

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