Exchange 2010 ハイブリッド展開でのエッジ トランスポート サーバーについて
適用先: Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2013-01-25
Exchange 2010 のエッジ トランスポート サーバーは、組織の社内の境界ネットワークに展開されます。これらのサーバーはドメインに参加していないコンピューターで、インターネットに接続するメール フローを処理し、内部ネットワーク内の Exchange サーバーの SMTP リレーおよびスマート ホストとして機能します。ハイブリッド展開では、内部ハブ トランスポート サーバーをインターネットに直接公開したくない場合、オプションで、Exchange 2010 の Service Pack 3 (SP3) を実行しているエッジ トランスポート サーバーを展開できます。
Exchange 2010 エッジ トランスポート サーバー
社内組織と Exchange Online 組織間でメッセージを送信するには、Exchange Online の代わりに、Exchange Online Protection (EOP) が必要です。これを Exchange 2010 SP3 を実行する社内のハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーに直接接続する必要があります。Exchange 2010 SP2 エッジ トランスポート サーバーを展開した場合は、ハイブリッド トランスポートに使用するエッジ トランスポート サーバーを Exchange 2010 SP3 にアップグレードする必要があります。社内組織と Exchange Online の間でハイブリッド トランスポートを処理するエッジ トランスポート サーバーのみ、Exchange 2010 SP3 にアップグレードする必要があります。
ハイブリッド トランスポートを処理しない他の場所に他のエッジ トランスポート サーバーがある場合は、それらを Exchange 2010 SP3 にアップグレードする必要はありません。将来的に、ハイブリット トランスポート用に EOP を追加のエッジ トランスポート サーバーに接続する場合は、それらを Exchange 2010 SP3 にアップグレードする必要があります。
重要
Exchange 2010 SP2 エッジ トランスポート サーバーを組織内に置く場合は、EOP をハイブリッド トランスポート用の社内 Exchange 2010 SP3 ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーに接続します。EOP を Exchange 2010 SP3 以外のバージョンを実行するサーバーに接続すると、メッセージを正しく処理できない場合があります。詳細については、次のトピックを参照してください。Exchange 2010 ハイブリッド展開でのトランスポート オプションについて
ハイブリッド展開へのエッジ トランスポート サーバーの追加
ハイブリッド展開を構成する場合に、社内組織にエッジ トランスポート サーバーを展開するのはオプションの手順です。ハイブリッド構成の管理ウィザードの初回実行時に、ウィザードによって 1 つ以上のハブ トランスポート サーバーを選択するよう要求されます。しかし、ウィザードの初回実行後に、エッジ トランスポート サーバーを組織に追加して構成し、ハイブリッド構成の管理ウィザードを再度実行することができます。その後、社内の送信コネクタとエッジ トランスポート受信コネクタを手動で更新して、ハイブリッド展開に追加します。
ハイブリッド展開に追加されたエッジ トランスポート サーバーは、内部ハブ トランスポート サーバーの代わりに EOP と通信します。エッジ トランスポート サーバーは、社内ハブ トランスポート サーバーと EOP 間のリレーとして機能します。それまで、ハブ トランスポート サーバーによって処理されていた接続のセキュリティはすべて、エッジ トランスポート サーバーによって処理されます。受信者検索、法令遵守ポリシー、および他のメッセージ検査は、引き続きハブ トランスポート サーバーで行われます。
エッジ トランスポート サーバーをハイブリッド展開に追加する場合、社内ユーザーとインターネットの受信者間で送信されるメールをエッジ トランスポート サーバー経由でルーティングさせる必要はありません。社内組織と Exchange Online 組織の間で送信されるメッセージのみエッジ トランスポート サーバー経由でルーティングされます。
エッジ トランスポート サーバーを経由しないメール フロー
以下のプロセスと図は、エッジ トランスポート サーバーが展開されていない場合に、社内組織と Exchange Online 組織間でメッセージがたどるパスを示しています。
社内組織から Exchange Online 組織の受信者へのメッセージは、Exchange 2010 メールボックス サーバーから Exchange 2010 ハブ トランスポート サーバーに送信されます。この例では、メールボックスとハブ トランスポート サーバーの役割が同じ Exchange 2010 サーバーにインストールされています。
ハブ トランスポート サーバーはメッセージを Exchange Online EOP の会社に直接送信します。
EOP は Exchange Online 組織にメッセージを配信します。
Exchange Online 組織から社内組織の受信者に送信されるメッセージは、逆のルートをたどります。
エッジ トランスポート サーバーが展開されていないハイブリッド展開でのメール フロー
.gif "エッジ トランスポートを使用しないオンプレミス トランスポート")
エッジ トランスポート サーバー経由のメール フロー
以下の図は、エッジ トランスポート サーバーが展開されている場合に、社内組織と Exchange Online 組織間でメッセージがたどるパスを示しています。社内組織から Exchange Online 組織の受信者へのメッセージは、Exchange 2010 サーバーから送信されます。
社内組織から Exchange Online 組織の受信者へのメッセージは、Exchange 2010 メールボックス サーバーから Exchange 2010 ハブ トランスポート サーバーに送信されます。この例では、メールボックスとハブ トランスポート サーバーの役割が同じ Exchange 2010 サーバーにインストールされています。
Exchange 2010 ハブ トランスポート サーバーから Exchange 2010 エッジ トランスポート サーバーにメッセージが送信されます。
エッジ トランスポート サーバーはメッセージを Exchange Online EOP の会社に送信します。
EOP は Exchange Online 組織にメッセージを配信します。
Exchange Online 組織から社内組織の受信者に送信されるメッセージは、逆のルートをたどります。
エッジ トランスポート サーバーが展開されているハイブリッド展開でのメール フロー
.gif "エッジ トランスポートを使用した社内ルーティング")
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