Outlook プロファイル (PRF) ファイルを使用して Outlook プロファイルをカスタマイズする

 

適用先: Office 365 ProPlus, Outlook 2013

トピックの最終更新日: 2016-11-29

Microsoft Outlook 2010 プロファイル ファイル (.prf) を使用すると、ユーザー用のメッセージング アプリケーション プログラミング インターフェイス (MAPI) プロファイルを簡単に作成できます。

.prf ファイルを使用すると、ユーザー用の新しいプロファイルをセットアップしたり、既存のプロファイルを変更したりできます。インストールされている他の機能には影響を及ぼしません。また, .prf ファイルを手動で編集して Outlook 2013 をカスタマイズすれば、Office カスタマイズ ツール (OCT) のユーザー インターフェイスにはない Outlook の設定または MAPI サービスを組み込むことができます。

この記事の内容

  • 概要

  • はじめに

  • .prf ファイルを作成する

  • .prf ファイルを手動で編集する

  • .prf ファイルを適用する

概要

以前のバージョンの Outlook と同様に, .prf ファイルを使用して、追加の Outlook 設定または MAPI サービスを指定するオプションを設定したり、アカウント設定を検証したりできます。

Outlook 2013 で .prf ファイルの形式は変更されましたが、Microsoft Office Outlook 2007、Office Outlook 2003、および Outlook 2002 バージョンのファイルも Outlook 2013 で正常に機能します。Outlook 2013 を展開するために .prf ファイルを更新することを予定している場合は、Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用して .prf ファイルを作成し直すことをお勧めします。その後、新しい .prf ファイルに設定をエクスポートし、そのファイルを使用して必要な追加の Outlook 設定や MAPI サービスを指定します。

重要

既に Outlook プロファイルに Exchange アカウントがあるユーザーを Outlook 2003 または Outlook 2007 からアップグレードする場合、Exchange アカウントがもう 1 つプロファイルに追加されるという既知の問題があります。この問題は、Outlook をアップグレードして、"プロファイルの変更" および "既定のプロファイルに対する変更を定義" に構成されたユーザー定義の OCT ファイル (.msp) または .prf ファイルを使用してカスタマイズを適用する際に発生する可能性があります。
ユーザーを Outlook 2013 にアップグレードする際に、1 つのプロファイルに複数の Exchange アカウントが作成されないようにするには、Microsoft Download Center (英語) (http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=189316&clcid=0x411) (英語) から OCT の Service Pack 1 (SP1) バージョンをダウンロードして使用する必要があります。OCT を更新するには、Office 2010 インストール ファイルまたはインストール イメージ内の /Admin フォルダーを、ダウンロード パッケージに含まれる新しい /Admin フォルダーで置き換えます。OCT の SP1 バージョンを使用しない場合は, .prf ファイルを作成し、BackupProfile=False および UniqueService=Yes として各プロパティを設定する必要があります。この手順については、「Multiple Exchange accounts created in Outlook 2010 with existing Outlook profiles after upgrading from an earlier Office version using a custom MSP (英語)」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=199704&clcid=0x411) (英語) を参照してください。

はじめに

展開を始める前に、「Outlook 2010 の計画の概要」を参照して, .prf ファイルを使用して構成する必要がある設定を確認します。

OCT の詳細については、「Office 2010 の Office カスタマイズ ツール」を参照してください。

手順

Outlook 2013 の .prf ファイルを作成するには、OCT を使用してプロファイル設定を構成し、その設定を .prf ファイルにエクスポートします。この処理によって、指定した設定を含む新しい Outlook 2013 .prf ファイルが作成されます。

また、テキスト エディターを使用して既存の .prf ファイルを手動で編集しても、プロファイル設定を指定できます。編集する既存の .prf ファイルは、OCT を使用して作成したものか、または以前のバージョンの Outlook の .prf ファイルです。ただし、Outlook 2013 では .prf ファイルの形式が変更されています。そのため、予期しない動作を避けるために, .prf ファイルを作成し直すことをお勧めします。

.prf ファイルを作成する

Office カスタマイズ ツールを使用して PRF ファイルを作成するには

  1. ネットワーク インストール ポイントのルートから、以下のコマンド ラインを実行して Office カスタマイズ ツールを起動します。\\server\share\setup.exe /admin

  2. 既存のカスタマイズ (.msp) ファイルを編集するには、[製品の選択] ダイアログ ボックスで [既存のセットアップ カスタマイズ ファイルを開く] をクリックします。新しいカスタマイズ ファイルを作成する場合は、カスタマイズする Office スイートを選択して、[OK] をクリックします。

  3. [Outlook] 領域の [Outlook プロファイル] をクリックします。ユーザーのプロファイルをカスタマイズする方法を選択します。.prf ファイルに含める設定を指定するには、[プロファイルの変更] または [新しいプロファイル] を選択します。

  4. 新しいアカウントの追加と構成、または既存のアカウントの変更や削除を行うには、[アカウントの追加]、[Outlook プロファイルとアカウント情報をカスタマイズする] の順にクリックします。

  5. Outlook プロファイルの構成が完了したら、[Outlook] 領域の [設定のエクスポート] をクリックします。

  6. [プロファイル設定のエクスポート] ボタンをクリックして、新しい .prf ファイルを作成します。ファイル名と保存場所のパスを入力し、[保存] をクリックします。

.prf ファイルを手動で編集する

テキスト ファイルを手動で変更すると、Outlook の正しい動作を妨げるようなエラーが発生する可能性があります。ユーザー プロファイルを更新する方法が他にない場合を除き、手動で変更した .prf ファイルを編集して展開しないでください。可能な場合は, .prf ファイルの作成および展開には OCT を使用してください。

.prf ファイルを手動で更新するには

  1. メモ帳などのテキスト エディターで .prf ファイルを開きます。

  2. 変更や追加を行います。.prf ファイルを手動で変更すると、Outlook 2013 でサポートされる任意の MAPI サービスを追加できます。.prf ファイルには、各セクションに関する詳細なコメントが含まれており、設定更新のためにファイルを変更するときに役立つ既存の設定やオプションが記述されています。このファイルには、次の表に示す 7 つのセクションがあります。

    セクション 説明

    セクション 1 - プロファイルの既定値

    このセクションの等号 (=) の左側の文字列識別子 (ProfileName、DefaultProfile など) は、Outlook の .prf プロセッサで定義されており、外部から変更することはできません。これらはユーザー プロファイルのセットアップに使用される既定の設定です。

    次に例を示します。

    [General] 
    Custom=1
    ProfileName=EveryAccount

    新しい .prf ファイルの実行時に、既存のプロファイルを上書きまたは更新できます。新しい設定の適用方法を決める設定項目がいくつかあります。

    • OverwriteProfile は、YesAppendNo のいずれかに設定できます。既存のプロファイルを更新するには、値を Append に設定します。この場合、既存のプロファイルが維持され、変更されたセクションが更新されます。既存のプロファイルを新しいプロファイルで上書きするには、値を Yes に設定します。既存のプロファイルが上書きされないようにするには、値を No に設定します。

    • ModifyDefaultProfileIfPresent は、True または False に設定できます。True に設定すると、たとえ新しいプロファイルと既存のプロファイルの名前が異なっていても、Outlook によって既定のプロファイルが変更されます。

    セクション 2 - プロファイル内のサービス

    このセクションには、クライアント内で構成するサービスの一覧が含まれています。これらのサービスは、プロファイルに追加された順に並んでいます。ここに記載されている各サービスは、セクション 4 で定義および参照されます。

    次に例を示します。

    [Service List] 
    ;ServiceX=Microsoft Outlook Client
    ServiceEGS1=Exchange Global Section 
    Service1=Microsoft Exchange Server

    Outlook 2013 でサポートされている MAPI サービスを追加できます。以下のサービスは以前のバージョンの Outlook でサポートされていたものです。これらのサービスを追加しないでください。

    • MS Mail

    • Symantec WinFax Lite

    • AW Fax

    セクション 3 - インターネット アカウントのリスト

    インターネット アカウントは POP または IMAP の電子メール アカウントです。このセクションには、セクション 5 で定義および参照されるインターネット アカウントがリストされます。

    次に例を示します。

    [Internet Account List] 
    Account1=I_Mail
    Account2=IMAP_I_Mail

    セクション 4 - 各サービスの既定値

    このセクションでは、プロファイル内のサービスに関して、プロパティを追加したり、既存のプロパティ値を変更したりできます。MAPI プロファイル プロパティは、それぞれの [ServiceN] という見出しの下にあるサービスに対して定義されます。有効なプロファイル プロパティ名は、セクション 6 で MAPI プロファイル プロパティ マッピングによって決定されます。

    次に例を示します。

    [Service1] 
    OverwriteExistingService=No 
    UniqueService=Yes
    MailboxName=%UserName%

    各サービスの定義を個別にカスタマイズできるようにするには、セクション 4 で、既定の変数や値を、プロファイルに含まれるサービスごとの見出し (Service1、Service2 など) の下にコピーします。

    更新するサービスごとに、OverwriteExistingServiceYes または No に設定できます。値を Yes に設定すると、そのサービスのプロパティが作成し直されます。OverwriteExistingService の既定値は No です。No を指定すると、たとえ新しい設定がリストされていても、そのサービスは更新されません。

    セクション 5 - 各インターネット アカウントの値

    このセクションでは、セクション 3 で参照されている POP および IMAP の電子メール アカウントの値を定義します。インターネット アカウントのプロパティは、[AccountN] という見出し表記を使用して、サービスのプロパティと同様にリストされます。有効なプロファイル プロパティ名は、セクション 7 で MAPI プロファイル プロパティ マッピングによって決定されます。

    次に例を示します。

    [Account1] 
    UniqueService=No
    AccountName=POP Account
    POP3Server=pop.mail.ms.com

    セクション 6 - プロファイル プロパティのマッピング

    通常、セクション 6 とセクション 7 の既存の項目は変更しません。これらのセクションでは、ファイルの他の部分で定義されている情報について、レジストリ キー設定へのマッピングを定義します。ただし, .prf ファイルの中で新しいセクションを定義する場合は、それらのサービスに関する適切なマッピングをセクション 6 とセクション 7 に追加する必要があります。

    セクション 6 には、Outlook がサポートしている各サービス名と、プロファイル プロパティの保存時に Outlook の .prf プロセッサが実装するレジストリ キーに対応する MAPI プロファイル プロパティの数値がリストされます。

    セクション 6 にリストされるすべての値は、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows Messaging Subsystem\Profiles\ProfileName レジストリ エントリに直接マッピングされます。ただし、ProfileName の部分は、実際には対応するプロファイルの名前です。サービスの追加時には、そのサービスの新しい GUID が作成されます。

    Exchange セクションには定義済みの GUID が割り当てられています。これらは一意のサービスだからです。同じサービスが複数のセクション GUID を持つことができます。そのため、レジストリ内の GUID の数と、Outlook が「登録」したサービスの数とが一致しないこともあります。

    セクション 6 には、プロファイル プロパティのマッピング文字列がいくつか含まれています。これにより, .prf ファイルが非常に柔軟になります。変更する必要のあるプロパティがわかっている場合は、セクション 6 に適切なプロパティを記述し、セクション 4 に対応する適切なプロパティ値を記述して, .prf ファイルを作成できます。これにより、そのプロパティを展開できます。

    セクション 7 - インターネット アカウント プロパティのマッピング (変更しないこと)

    このセクションは、セクション 5 で指定された [AccountN] アカウントのマッピングに対応します。Profile セクションには、DWORD データ型を拡張してリストする GUID (GUID 9375CFF0413111d3B88A00104B2A6676) があります。これらの DWORD データ型の各々は, .prf ファイル内のアカウントに対応しています。1 つのアカウントに複数の DWORD レジストリ キーが存在することもあります。そのため、サービスの場合と同様、アカウントでも一対一のマッピングはありません。

    セクション 6 にリストされているものと同じ登録済みプロパティ型がここにあります。また、MAPI プロファイル プロパティ マッピングについて同じ表記法が使用されています。分割されたセクション (2、4、6 および 3、5、7) は、Internet Only (OMI) および Corporate Workgroup モードの成果物です。OMI は、以前のバージョンの Outlook ではレジストリ内の別の場所に格納されており、移行コードは値の形式が一貫していることに依存しているので、たとえ Outlook 2000 より新しいバージョンの Outlook 用の更新を展開する場合でも、このセクションは変更しないでください。

  3. 変更が完了したら、ファイルを保存します。.prf ファイルの適用方法については、次の「.prf ファイルを適用する」を参照してください。

.prf ファイルを適用する

Outlook のプロファイルを更新するために .prf ファイルを適用する方法はいくつかあります。

カスタマイズ ファイルを使用して .prf ファイルを適用するには

  1. ネットワーク インストール ポイントのルートから、以下のコマンド ラインを実行して OCT を起動します。\\server\share**\setup.exe /admin**

  2. 既存の .msp ファイルを編集するには、[製品の選択] ダイアログ ボックスで [既存のセットアップ カスタマイズ ファイルを開く] をクリックします。新しいカスタマイズ ファイルを作成する場合は、カスタマイズする Office スイートを選択して、[OK] をクリックします。

  3. [Outlook] 領域の [Outlook プロファイル] をクリックします。[PRF の適用] を選択し、そのファイルを参照します。

  4. [ファイル] メニューで [保存] をクリックして, .msp ファイルを保存します。

  5. OCT を終了します。

  6. .msp ファイルを Office のインストール ソースの \Updates フォルダーに配置します。

  7. 元のインストール ソースから Office 2010 をインストールします。

他のオプションを使用して .prf ファイルを適用するには

  • Outlook.exe のコマンドライン オプションとして .prf ファイルを指定し、確認メッセージを表示せずに, .prf ファイルをインポートします。例: outlook.exe /importprf \\server1\share\outlook.prf

  • Outlook.exe のコマンドライン オプションとして .prf ファイルを指定し, .prf ファイルをインポートする前に確認メッセージを表示します。例: outlook.exe /promptimportprf \\localfolder\outlook.prf。指定した .prf ファイルをネットワーク上の共有フォルダーに置くと、Outlook 実行時にファイルが見つからない場合やファイルが使用できない場合は、設定が適用されない可能性があります。