Project Server 2007 で展開内のコンピュータを回復する

更新日: 2009年3月

 

トピックの最終更新日: 2009-03-04

展開内のいずれかのコンピュータに障害が発生していても、データベースに損傷がない場合は、障害が発生したコンピュータを再構築して、データ損失なしで既存のファームまたはデータベースに接続させることができます。一般的な手順は次のとおりです。

  1. 障害が発生したハードウェアを交換します。

  2. そのサーバー ロールに必要なソフトウェアを再インストールします。

  3. 新しいサーバーを既存のデータベースに再接続します。

回復の試行後、Microsoft Office Project Server 2007 ユーザーに、障害発生時に作業していたデータのチェックを依頼し、データが失われていないこと、および案件、リスク、成果物へのリンクの破損など、データの不整合がないことを確認してもらいます。

多数のユーザーからデータの損失やリンクの破損が報告される場合、可能ならば、別の時点への回復操作を試行することもできます。それ以外の場合、ユーザーは失われたデータを手動で再入力し、案件、リスク、および成果物を再リンクする必要があります。

基本的な回復手順

システム障害から回復する場合、以下の基本的な回復手順を実行します。

システム障害から回復する

  1. Office Project Server 2007 の展開がオフラインになっていることを確認します。

  2. 適切な交換用ハードウェアを取得します。

  3. Microsoft Windows および任意の必要な Services Pack と修正プログラムを再インストールします。

  4. 適切なドメインとネットワーク機能を確認します。

  5. サーバー全体を置き換える場合は、必ず元のサーバーと同じ名前を設定してください。

    [!メモ] 展開の複数のコンピュータを回復する場合は、それぞれのコンピュータでこの手順を実行します。

ハードウェアの交換とオペレーティング システムのインストールが完了したら、Office Project Server 2007 の展開の特定部分の回復に進みます。

フロントエンド Web を回復する

展開内のスタンドアロン フロントエンド Web コンピュータに障害が発生した場合、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトの既存の構成からそのコンピュータを削除する必要があります。

フロントエンド Web を削除する

  1. サーバーの全体管理で、[サーバー構成の管理] タブをクリックします。

  2. [トポロジおよびサービス] で、[ファーム サーバー] をクリックします。

  3. [ファーム サーバー] ページの [サーバー] ボックスの一覧で障害が発生したサーバーを見つけ、[サーバーの削除] をクリックします。

  4. [はい] をクリックして、サーバーの削除を確認します。

サーバーの全体管理から障害が発生したフロントエンド Web コンピュータを削除したら、標準の展開手順に従って新しいフロントエンド Web コンピュータを追加できます。

SQL Server を実行しているコンピュータを回復する

SQL Server を実行しているコンピュータが失われているが、データベースとログ ファイルが破損していない場合 (たとえば、オペレーティング システムまたは SQL Server を含むディスクに障害が発生した場合) は、次の手順を実行します。

SQL Server を実行しているコンピュータを回復する

  1. 破損したハードウェアを交換します。

  2. Windows および任意の Service Pack または更新プログラムをインストールします。

  3. SQL Server をインストールします。

  4. 既存のデータベースおよびログ ファイルを接続します。データベース名は変更しないでください。

  5. 必要なログオンとセキュリティの設定を追加します。

Office Project Server 2007 と Windows SharePoint Services を実行しているコンピュータを回復する

Office Project Server 2007 を実行しているコンピュータを回復する場合、Office Project Server 2007 を再インストールして、既存のデータベースに接続する必要があります。Office Project Server 2007 をインストールすると、新しい SharePoint 製品とテクノロジ構成データベースが作成されるため、構成データベースに別の名前を使用して、既存の構成データベースを上書きしないようにする必要があります。次に、psconfig.exe ツールを使用して、Office Project Server 2007 の新しいインストールを再構成し、元の構成データベースを使用するようにできます。

Office Project Server 2007 と Windows SharePoint Services を実行しているコンピュータを回復する

  1. 破損したハードウェアを交換します。

  2. Office Project Server 2007 をインストールします。[詳細設定] および [完全] インストール オプションをクリックします。

  3. SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードで、新しいファームの作成を選択します。

  4. 同じ SQL Server インスタンスを指定しますが、Windows SharePoint Services 構成データベースの既定の名前を SharePoint_Config から SharePoint_Config_temp に変更します。

  5. インストールが完了したら、Office Project Server 2007 コンピュータで、コマンド プロンプトを開きます。

  6. \Program files\Common files\Microsoft shared\Web server extensions\12\bin に移動します。

  7. psfoncig.exe を使用して、次のように Office Project Server 2007 の新しいインストールで以前の構成データベースをポイントするようにします。

    psconfig.exe -cmd configdb -connect -server <SQL Server instance> -database <original config db> -user <domain\user> -password <password>
    
  8. psconfig.exe が完了したら、既定のオプションで SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行します。

Office Project Server 2007 と Office SharePoint Server 2007 を実行しているコンピュータを回復する

Microsoft Office SharePoint Server 2007 のインストールの一環として Office Project Server 2007 を実行しているコンピュータを回復する場合、最初に Office SharePoint Server 2007 を再インストールしてから、Office Project Server 2007 をインストールします。Office Project Server 2007 をインストールしたら、既存のデータベースに接続できます。Office SharePoint Server 2007 のインストールでは新しい SharePoint 構成データベースが作成されるため、構成データベースに別の名前を使用して、既存の構成データベースを上書きしないようにする必要があります。次に、psconfig.exe ツールを使用して、Office Project Server 2007 の新しいインストールを再構成し、元の構成データベースを使用するようにできます。

Office Project Server 2007 と Office SharePoint Server 2007 を実行しているコンピュータを回復する

  1. 障害が発生したハードウェアを交換する

  2. Office SharePoint Server 2007 をインストールします。[詳細設定] および [完全] インストール オプションをクリックします。

  3. SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードで、新しいファームの作成を選択します。

  4. 同じ SQL Server インスタンスを指定しますが、SharePoint 構成データベースの既定の名前を SharePoint_Config から SharePoint_Config_temp に変更します。

  5. Office SharePoint Server 2007 のインストールが完了したら、Office Project Server 2007 をインストールします。

  6. Office Project Server 2007 のインストールが完了したら、Office Project Server 2007 コンピュータで、コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。

  7. \Program files\Common files\Microsoft shared\Web server extensions\12\bin に移動します。

  8. psconfig.exe を使用して、次のように新しいインストールで以前の構成データベースをポイントするようにします。

    psconfig.exe -cmd configdb -connect -server <SQL Server instance> -database <original config db> -user <domain\user> -password <password>
    
  9. psconfig.exe が終了したら、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを既定のオプションで実行します。

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