Search Server 2008 または Search Server 2008 Express のインストール

更新日: 2008年3月

適用対象: Microsoft Search Server 2008

 

トピックの最終更新日: 2008-02-22

ここでは、Search Server 展開の最初のコンピュータに Microsoft Search Server 2008 または Microsoft Search Server 2008 Express をインストールする方法について説明します。このインストールではフルに機能を備えた Search Server 構成が作成されます。

ここに含まれる主なセクションは次のとおりです。

  • インストールの準備

  • Search Server のインストールと構成

インストールの準備

このセクションの内容 :

  • 必要な展開の種類を決定する

  • ハードウェアとソフトウェアを準備する

必要な展開の種類を決定する

インストールを開始する前に、Search Server 2008 と Search Server 2008 Express の相違点および各製品のインストール オプションを理解しておく必要があります。特定のインストール オプションにより、いつでもサーバーを追加し、既存の展開を拡張できます。詳細については、「Search Server 2008 または Search Server 2008 Express の展開を計画する」を参照してください。

ハードウェアとソフトウェアを準備する

ホスト コンピュータが「ハードウェアおよびソフトウェアの要件を決定する (Search Server 2008)」に記載された最小要件を満たしていることを確認します。

注意

詳細インストール オプションを使用して Search Server 2008 または Search Server 2008 Express をインストールする場合、Microsoft SQL Server 2005 SP2 以降、または SQL Server 2000 SP3a 以降のどちらかを実行する既存のデータベース サーバーを指定する必要があります。一部の高度な機能には SQL Server 2005 Analysis Services P2 以降が必要です。SQL Server 2005 を実行するデータベース サーバーの展開に必要なハードウェアおよびソフトウェア要件に関する詳細については、「SQL Server 2005 システム要件」を参照してください。

Search Server のインストールと構成

ローカル管理者権限を有するアカウントでログオンしていることを確認して、以下を実行します。

  • インストールを開始する

  • Search Server 準備ツールを実行する

  • Search Server 2008 または Search Server 2008 Express をインストールする

インストールを開始する

セットアップ処理を開始するには、次の手順を実行します。

インストールを開始するには

  • 以下のどれかを実行して、インストールを開始します。

  • Search Server 2008 Express をダウンロードし、インストールする

    1. Microsoft Enterprise Search Web サイトから、Search Server 2008 Express をダウンロードします。Search Server Express のインストール先のオペレーティング システムのアーキテクチャ (x86 (32 ビット) または x64 (64 ビット)) に合わせて、ダウンロード オプションを選択します。

    2. ダウンロードしたファイル SearchServerExpress.exe ファイルに移動し、実行します。この .exe ファイルは、自己解凍形式のアーカイブです。ファイルが自動的に解凍され、Search Server Express インストールの [開始] 画面が表示されます。

  • 製品ディスクから Search Server 2008 または Search Server 2008 Express をインストールするには、CD-ROM ドライブにディスクを挿入します。製品インストールの [開始] 画面が表示されます。

    注意

    インストールの [開始] 画面が短時間のうちに自動的に表示されない場合は、製品ディスクのルート フォルダに移動して、Splash.hta ファイルをダブルクリックします。

  • ローカル ディスクまたはファイル共有から Search Server 2008 または Search Server 2008 Express をインストールするには、製品の場所に移動して、Splash.hta ファイルをダブルクリックします。製品インストールの [開始] 画面が表示されます。

Search Server 準備ツールを実行する

Search Server 準備ツールにより、コンピュータに必要なコンポーネントと更新プログラムが確認されます。 このツールでは必要に応じて、次の各タスクが実行されます。

  • Windows Server 2003 オペレーティング システムの場合 :

    • Service Pack 1 のダウンロードおよびインストール (Service Pack がインストールされていない場合)

    • Microsoft .NET Framework 3.0 のダウンロードおよびインストール (.NET Framework 2.0 および Windows Workflow Foundation ランタイム コンポーネントがインストールされていない場合)

  • IIS アプリケーション サーバー ロールのアクティブ化と、ASP.NET Web サーバー拡張機能の有効化

Search Server 準備ツールを実行するには

  1. Search Server インストールの [開始] 画面の [インストール] で、[Search Server 準備ツールの実行] をクリックします。[Microsoft Search Server 2008 準備ツールへようこそ] 画面が表示されます。

  2. Search Server 準備ツールの指示に従って、手順を実行します。インストール完了までの時間は、インストールする必要のあるコンポーネントの数とネットワーク接続の速度によって異なります。

  3. [インストールの完了] 画面で [完了] をクリックします。

Search Server 2008 または Search Server 2008 Express をインストールする

インストール プロセスを続行するには、次の手順に従います。

Search Server 2008 または Search Server 2008 Express をインストールするには

  1. インストールの [開始] 画面で [Search Server のインストール] をクリックします。

  2. Search Server 2008 の場合のみ :

    1. [プロダクト キーを入力してください] 画面で、プロダクト キーを入力します。インストール プログラムによりプロダクト キーが検証されると、[プロダクト キー] ボックスの横に緑のチェック マークが付きます。

    2. インストール プログラムによりプロダクト キーが検証されたら、[続行] をクリックします。

  3. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項をお読みください] 画面で使用許諾契約書の条項を確認し、[「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します] チェック ボックスをオンにして [続行] をクリックします。

  4. [インストールの種類を選択してください] 画面で、[基本] または [詳細設定] をクリックします。

    基本インストール オプションと詳細インストール オプションの説明については、「必要な展開の種類を決定する>」の「基本インストールまたは詳細インストールを選択する」を参照してください。

基本インストール オプションまたは詳細インストール オプションの選択に応じて、この記事の対応するセクションに進み、インストールを完了します。

  • 基本インストールを実行する

  • 詳細インストールを実行する

基本インストールを実行する

基本インストールを完了するには、次の手順に従います。

基本インストールを完了するには

  1. [インストールの種類を選択してください] 画面で [基本] をクリックします。[インストールの進行状況] 画面が表示されます。セットアップ処理のこの部分が完了するまで数分かかります。

  2. 次の画面では、構成を完了するように求めるメッセージが表示されます。次のことを行います。

    1. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオンであることを確認します。

    2. 構成ウィザードを起動するには、[閉じる] をクリックします。

  3. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] 画面で、[次へ] をクリックします。

  4. 構成中に一部のサービスが再起動またはリセットされる可能性があることを説明するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

    構成ウィザードが数分間実行されて、Search Server サービスのインストール、SQL Server データベースのインストールと構成、Search Server Web アプリケーションおよびサーバーの全体管理、検索管理、検索センターのサイトの作成などの構成タスクが自動化されます。

  5. [構成成功] 画面で、[完了] をクリックします。これで、基本インストールが完了しました。Web ブラウザに [Microsoft Search Server 2008 へようこそ] ページが表示され、Search Server のインストールを構成するためのガイダンスが提供されます。

    注意

    ユーザー名とパスワードを求めるメッセージが表示されたら、コンピュータへのログオンに使用した資格情報を入力します。Windows Internet Explorer の信頼済みサイトの一覧にサイトを追加するように求めるメッセージが表示された場合はこれに従います。

  6. [Microsoft Search Server 2008 へようこそ] ページで、指示に従って以下の操作を実行します。

    1. 検索管理 Web サイトを開いて、Search Serverを構成および監視する。

    2. コンテンツのクロールを開始し、コンテンツ インデックスを構築する。

    3. 検索センター サイトを開いて検索を試行する。

注意

これで基本インストール処理が完了しました。この記事の残りの手順では、詳細インストールについてのみ説明します。

詳細インストールを実行する

以下の手順を使用して、詳細インストールを実行します。その後、次のセクションの「[Search Server の構成の完了] ページ」に進み、詳細インストールを構成し、完了します。

詳細インストールを実行するには

  1. [インストールの種類を選択してください] 画面で [詳細設定] をクリックします。[サーバーの種類] 画面が表示されます。

  2. [サーバーの種類] 画面で、以下を実行します。

    • [サーバーの種類] タブで [完全] をクリックします。このオプションにより、アプリケーション サーバー ロールと Web フロントエンド サーバー (WFE) ロールがインストールされます。

      アプリケーション サーバー ロールと WFE サーバー ロールの詳細については、「Search Server 2008 または Search Server 2008 Express の展開を計画する」の「基本インストールまたは詳細インストールを選択する」を参照してください。

    • オプション : [ファイルの場所] タブで、コンテンツ インデックス ファイルのインストール パス、または場所を変更します。

    • [フィードバック] タブで、カスタマ エクスペリエンス向上プログラムへの参加または不参加を指定します (任意)。

  3. [今すぐインストール] をクリックします。[インストールの進行状況] 画面が表示されます。この処理が完了するまで数分かかります。

  4. 次の画面では、構成を完了するように求めるメッセージが表示されます。次のことを行います。

    1. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオンであることを確認します。

    2. [閉じる] をクリックして、構成ウィザードを起動します。

  5. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] 画面で、[次へ] をクリックします。

  6. 構成中に一部のサービスが再起動またはリセットされる可能性があることを説明するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

  7. [サーバー ファームへの接続] 画面で [いいえ、新しいサーバー ファームを作成します] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  8. [構成データベースの設定] 画面で、次のフィールドに組織に応じた内容を入力します。

    • [データベース サーバー] – 以下のどちらかの製品バージョンを実行する既存の SQL Server ホストの名前。

      - SQL Server 2000 SP3a 以降

      - SQL Server 2005 SP1 以降。一部の高度な機能では、SQL Server 2005 Analysis Services SP2 以降が必要になります。

    • [データベース名] – 既定のデータベース名 (SharePoint_Config) を使用するか、別の名前を入力します。指定したデータベースが既に存在する場合は、そのデータベースが空であることが必要です。データベースが存在しない場合は新しく作成されます。

      後で Search Server 展開にサーバーを追加する場合は、ここで指定するデータベース名を書き留めます。覚えやすいフレンドリ名を指定すると便利です。ファームの追加サーバーに Search Server をインストールする場合は、データベース名を再度指定する必要があります。

    • [データベース アクセス アカウント] – 画面の指示に従います。

  9. [次へ] をクリックします。

  10. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの終了] 画面で、設定を確認し、正しい [構成データベース サーバー] 名および [構成データベース名] が入力されていることを確認します。

  11. [次へ] をクリックします。構成ウィザードが数分間実行されて、いくつかの構成タスクが自動化されます。

  12. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。Web ブラウザに [Search Server の構成] ページが表示されます。

    注意

    ユーザー名とパスワードを求めるメッセージが表示されたら、コンピュータへのログオンに使用した資格情報を入力します。Windows Internet Explorer の信頼済みサイトの一覧にサイトを追加するように求めるメッセージが表示された場合はこれに従います。

[Search Server の構成] ページを完了する (詳細インストールの場合のみ)

詳細インストール処理の最後に、[Search Server の構成] ページが表示されます。特定のサーバー ファームで [Search Server の構成] ページを完了するのは 1 回のみです。このページには、以下の 2 つの主な設定グループがあります。

  • [必須]   ほとんどの展開では、[必須] グループのみに設定を指定する必要があります。組織に応じて、これらの設定を構成します。

  • [オプション]   このグループのすべての設定は既定値です。これらの設定値のいずれかを変更するには、適切なセクションを展開し、既定値を変更します。

[Search Server の構成] ページの [必須] 設定を完了するには

  1. [サービスの既定のアカウント] セクションで、既定のサービス アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。

  2. [検索センターのアカウント] セクションで、既定の検索センター サイトのアプリケーション プール ID 用のアカウントのユーザー名とパスワードを入力します。

  3. [検索サーバー管理者の電子メール] セクションで、組織の担当者の電子メールを入力します。

  4. [Search Server の構成] ページの [オプション] セクションの設定を構成する必要がない場合 :

    1. [OK] をクリックします。[処理を実行中] ページに、サービスの開始、共有サービス プロバイダの作成、およびサーバーの全体管理、検索管理、および既定の検索センター の Web アプリケーションとサイトの作成の進行状況が表示されます。この構成には数分かかります。これで、詳細インストールと構成が完了しました。

    2. [Search Server の構成が完了しました] 画面で [OK] をクリックします。Web ブラウザに [Microsoft Search Server 2008 へようこそ] ページが表示され、Search Server インストールを構成するためのガイダンスが示されます。

    3. [Microsoft Search Server 2008 へようこそ] ページで、指示に従って以下の操作を実行します。

      i. 検索管理 Web サイトを開き、Search Server を構成および監視します。

      ii. コンテンツのクロールを開始し、コンテンツ インデックスを構築します。

      iii. 検索センター サイトを開き、検索を試行します。

[Search Server の構成] ページの [オプション] 設定を完了するには

  1. [検索センター サイト] セクションで、検索センター サイトを作成するかどうかを指定します。検索センター サイトはエンド ユーザーの検索ページと結果ページをホストします。

    • 既定の設定を使用して検索センター サイトを作成するには、[はい] をクリックします。

    • 検索センター サイトが不要な場合、または後で検索センター サイトを作成および構成する予定の場合は、[いいえ] をクリックします。[いいえ] をクリックすると、既定の検索センター サイトは作成されません。

  2. [インデックス ファイルの場所] セクションで、既定の設定をそのまま使用するか、インデックス ファイルへの別のパスを指定します。

  3. [Search サービス管理アカウント] セクションで、サービスの既定のアカウント以外のアカウントを使用するには、既存のユーザー アカウントの資格情報を指定します。

  4. [検索管理設定のデータベース] セクションで、以下を実行します。

    • クエリ ログおよび管理設定用の検索サービス データベースの名前を入力します。

    • [データベース認証] でデータベースの認証方法を指定します。Windows 認証を使用することをお勧めします。

  5. [Search サービス アカウント] セクションで、サービスの既定のアカウント以外のアカウントを使用するには、既存のユーザー アカウントの資格情報を指定します。

  6. [Search サービスのデータベース] セクションで、以下を実行します。

    • 揮発性の検索関連データ用のデータベース サーバーとデータベースを指定するか、既定の設定をそのまま使用します。

    • [データベース認証] でデータベースの認証方法を指定します。Windows 認証を使用することをお勧めします。

  7. [Help Search サービス アカウント] セクションで、サービスの既定のアカウント以外のアカウントを使用するには、既存のユーザー アカウントの資格情報を指定します。

  8. [Help Search サービスのデータベース] セクションで、以下を実行します。

    • ヘルプ コンテンツのインデックスを作成するサービスのデータベース サーバーとデータベースを指定します。

    • [データベース認証] でデータベースの認証方法を指定します。Windows 認証を使用することをお勧めします。

  9. [Web サービスの SSL] セクションで、SSL (Secure Sockets Layer) 暗号化を使用して Web サービスを使用するサーバーを保護するかどうかを指定します。

    注意

    [はい] をクリックして SSL を使用する場合、インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャを使用して各ファーム サーバーに SSL 証明書を追加するまで、Web サービスを使用できません。

  10. 構成設定の指定を完了後、以下を実行します。

    1. [OK] をクリックします。[処理を実行中] ページに、サービスの開始、共有サービス プロバイダの作成、およびサーバーの全体管理、検索管理、既定の検索センター (作成する場合) の Search Server Web アプリケーションとサイトの作成の進行状況が表示されます。この構成には数分かかります。これで、詳細インストールと構成が完了しました。

    2. [Search Server の構成が完了しました] 画面で、[OK] をクリックします。Web ブラウザに [Microsoft Search Server 2008 へようこそ] ページが表示されます。

  11. [Microsoft Search Server 2008 へようこそ] ページで、指示に従って以下の操作を実行します。

    1. 検索管理 Web サイトを開いて、Search Serverを構成および監視する。

    2. コンテンツのクロールを開始し、コンテンツ インデックスを構築する。

    3. 検索センター サイトを開いて検索を試行する。

注意

詳細インストール オプションを使用して Search Server 2008 をインストール後、クエリ サーバーを追加して、いつでも展開を拡張できます。Search Server トポロジ オプションと展開にクエリ サーバーを追加する利点の詳細については、「Search Server 2008 または Search Server 2008 Express の展開を計画する」を参照してください。1 つ以上のクエリ サーバーを展開に追加するには、「クエリ サーバーを追加してサーバーを拡張する (Search Server 2008)」に示される指示に従います。

関連項目

概念

ハードウェアおよびソフトウェアの要件を決定する (Search Server 2008)
Search Server 2008 の計画とアーキテクチャ
Search Server 2008 または Search Server 2008 Express の展開を計画する
クエリ サーバーを追加してサーバーを拡張する (Search Server 2008)