利用状況の分析処理の有効化 (Office SharePoint Server)

この記事の内容 :

  • ログ ファイルの管理

  • 利用状況の分析処理の有効化

利用状況の分析を使用すると、Microsoft Office SharePoint Server 2007 を実行する Web サイトがどのように使用されているかを追跡できます。ログ ファイルは、サイトの利用状況を追跡するために毎日作成されます。ログ ファイルが処理されるたびに、フラグが設定されます。ログ ファイルは自動的に削除されず、保持できるログ ファイルの数は、1 ~ 30 ファイルです。ログ ファイルが最大数に達すると、既存のファイルを削除するまで新しいファイルは作成されません。

利用状況の分析データは、Web サーバーから取得され、一時ファイルに保存されます。ログ ファイルが処理されると、そのデータはデータベース サーバーのコンテンツ データベースにマージされます。

ログ ファイルの管理

ログ ファイルは、既定では %COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft shared\Web server extensions\12\logs に保存されます。このフォルダには、Web アプリケーションごとのフォルダが保持され、これらのフォルダ内には毎日のフォルダが保持されます。必要に応じて、ログ ファイルを保存する別の場所を指定できます。

  • 利用状況データは、31 か月間保存できます。日単位の情報は 31 日間保存されます。ログ ファイルは、処理後も削除されません。利用状況の分析処理では、Windows SharePoint Services Timer Service を使用してログ処理の時間が管理されます。

  • 使用状況の分析処理は、1 日 1 回のみ実行されます。Office SharePoint Server 2007 で使用状況処理を有効にすると、使用状況データに関する情報の収集が開始されますが、そのレポートを参照できるのは翌日以降です。また、ログ処理は 1 日分のデータを処理します。そのため、データのログを有効にした状態で、ログ処理を 1 週間無効にした場合は、次にログ処理を有効にしたときに 1 日分のログ ファイルしか処理されません。

  • 使用状況の分析処理を有効にするには、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトの [利用状況の分析処理] ページでログ記録を有効にする必要があります。

  • 使用状況の分析処理を有効にすると、スケジュールされた間隔でログ ファイルが処理されます。

  • 使用状況の分析を有効にする手順を完了するには、ローカル サーバー コンピュータの Administrators グループのメンバシップか、それと同等のメンバシップが最低限必要です。

サーバーの利用状況分析処理を構成すると、既存のすべての Web アプリケーションで処理が有効になります。新しい Web アプリケーションを後で追加して、その Web アプリケーションの利用状況を監視する場合は、利用状況の分析処理を再度有効にする必要はありません。これは、サーバー ファーム内のすべての Web アプリケーションに適用されるグローバル設定です。

利用状況の分析処理の有効化

Office SharePoint Server 2007 を実行する Web サイトで使用状況の分析処理を有効にするには、次の手順を使用します。

利用状況の分析処理の有効化

  1. トップ ナビゲーション バーで [サーバー構成の管理] をクリックします。

  2. [サーバー構成の管理] ページの [ログおよびレポートの作成] セクションで、[利用状況の分析処理] をクリックします。

  3. [利用状況の分析処理] ページで、[ログの設定] セクションの [ログ収集を有効にする] チェック ボックスをオンにします。

  4. [ログ ファイルの場所] ボックスで、ログ ファイルの既定のパスをそのまま使用するか、または新しいパスを入力します。

  5. [作成するログ ファイル数] ボックスで、Web アプリケーションごとに保存するログ ファイル数の値を入力します。

  6. [処理の設定] セクションで [利用状況処理を有効にする] チェック ボックスをオンにします。[開始時刻] と [終了時刻] を使用して、毎日の利用状況分析データを処理する時間を指定します。

    既定では、ログ ファイルの処理は毎日午前 1 時に設定されています。利用状況ログの処理は、Web サイトの都合のいいダウンタイムにスケジュールすることもできます。主にローカルの従業員が Web サイトを使用している場合は、稼働時間中ではなく、サイトに対する要求が少ない夜間にログ処理をスケジュールします。複数のサーバーを使用している場合、処理の時間をずらすことができます。たとえば、午前 0 時に処理を開始する場合、サーバーごとに開始時間を 15 分ずつずらして設定すると、サーバー 1 が午前 0 時、サーバー 2 が午前 0 時 15 分、サーバー 3 が午前 0 時 30 分に開始されます。

  7. [OK] をクリックします。

    Stsadm コマンドライン ツールを使用してこの手順を実行する方法の詳細については、「利用状況分析 : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)」を参照してください。

関連項目

概念

サイトの利用状況分析データを表示する
サイト コレクションの利用状況の概要を表示する
利用状況分析 : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)