データ保護と復元を計画する (Office SharePoint Server)
この記事の内容 :
Office SharePoint Server 2007 でのデータ保護と復元の機能
追加のデータ保護および復元ツール
サービス レベル契約
データ保護および復元の戦略
データ保護プロセスおよびデータ復元プロセスでは、次のビジネス ニーズがサポートされます。
複数のバージョンのアイテムまたはサイトを維持し、表示できるようにする。
削除したアイテムまたはサイトを取得し、復元する。
法律、規制、またはビジネス上の理由により、データをアーカイブする。
予期しないハードウェアまたはソフトウェアのエラーの際にシステムを復元する (障害復旧)。
この記事に付属している「Office SharePoint Server 2007 Data Protection and Recovery model (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=124087&clcid=0x411) をダウンロードして印刷すると役に立ちます。これは、この記事の内容をポスター サイズにまとめたものです。 この記事の内容 :
Office SharePoint Server 2007 でのデータ保護と復元の機能
Microsoft Office SharePoint Server 2007 には、データの保護と復元を行う次の機能が用意されています。
**バージョン管理 **ユーザーは、ドキュメントを上書きしてデータを失うことがあります。バージョン管理を使用すると、ユーザーはドキュメント ライブラリに同じドキュメントの複数のコピーを維持することができます。不要な変更、ドキュメントの上書き、またはドキュメントの破損が発生した場合、以前のバージョンをエンド ユーザーが簡単に復元できます。SharePoint 製品とテクノロジで提供されるバージョン管理は、よくコンテンツのバージョン管理と呼ばれます。
バージョン管理ではサイトのバージョン管理はサポートされませんが、他のツールを使用してサイトの以前のバージョンを取得し、参照できます。
詳細については、「バージョン管理を計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。
**ごみ箱 **Office SharePoint Server 2007 には、2 段階のごみ箱が用意されています。第 1 段階ごみ箱では、適切な権限を持っているエンド ユーザーが、誤って削除したファイル、ドキュメント、リスト アイテム、リスト、およびドキュメント ライブラリをサイトから復元できます。第 2 段階ごみ箱では、サイト コレクション管理者が、ごみ箱から削除されたアイテムを復元できます。
ごみ箱では、削除されたサイトの復元はサポートされませんが、他のツールを使用して、削除されたサイトを取得、復元できます。詳細については、「削除されたオブジェクトの取得と保存を計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。
レコード センター レコード センター サイトでは、法律、規制、またはビジネス上の目的に合わせたレコード保存の管理がサポートされます。詳細については、「レコード管理を計画する」を参照してください。
バックアップと復元 Stsadm コマンド ライン ツールまたは SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを使用すると、ファーム、データベース、Web アプリケーション、およびサイト コレクションをバックアップして復元できます。データのバックアップと復元には、その他の多くの外部ツールやサード パーティ製ツールを使用できます。詳細については、「バックアップと復元を計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。
追加のデータ保護および復元ツール
企業は、組み込みの機能の使用に加えて、よく次のようなツールを使用してデータを保護、復元しています。
サイトのバージョン管理 サイトのバージョン管理では、Microsoft SQL Server 2005 データベース スナップショットを使用してサイトの現在の外観を取得します。データベース スナップショットはバックアップではありません。また、データベース スナップショットを使用して以前のバージョンに戻したサイトは読み取り専用となり、現在稼働中のデータベースがないと機能しません。
**サイトを削除から保護する **サイトが削除されるときに生成される Web Delete イベントを検出するコードを記述するか、ツールを使用して、その時点で Stsadm のエクスポート オプションを使用してサイトをバックアップできます。Web Delete イベントの検出は、基本的にはサイト レベルのごみ箱を作成することです。
**Microsoft のその他のバックアップおよび復元ツール **SQL Server バックアップおよび復元ツールを使用すると、データベースを保護、復元できます。Microsoft System Center Data Protection Manager を使用すると、ファーム、データベース、Web アプリケーション、サイト コレクション、サイト、およびドキュメントを保護できます。詳細については、「バックアップと復元を計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。
**サード パーティ製のバックアップおよび復元ツール ** Office SharePoint Server 2007 は、ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) など、Microsoft がサポートするテクノロジに基づいて構築された、数多くのサード パーティ製バックアップおよび復元ツールによって保護できます。Microsoft パートナーによって作成されたサード パーティ製ソリューションを検索するには、「Solution Finder」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=102834&clcid=0x411) を参照し、次のパラメータを検索してください。
ソリューション タイプ = ソフトウェア提供サービス
製品カテゴリ = Microsoft Office 2007 System
製品 = Microsoft Office SharePoint Server 2007
キーワード : SharePoint、バックアップ、復元、障害復旧
サービス レベル契約
データの保護と復元は、情報技術 (IT) グループが、顧客グループに対して期待事項を取り決めるサービス レベル契約 (SLA) を提供している主要な分野です。多くの IT 組織は、異なる料金レベルに応じてさまざまな SLA を提供しています。SLA は、サイトの種類、サイトのサイズ、専用または共有ハードウェア、サーバー側のカスタマイズの可用性、サイトが一元管理であるか自己管理であるか、目標復旧時間、および目標復旧時点によって、しばしば異なります。
次の一覧は、データ保護および復元 SLA の一般的な機能を示しています。
バージョン管理 :
提供の有無。
割り当てられる容量。
提供されるレベル (コンテンツまたはサイト)。
ごみ箱 :
提供の有無。
第 1 段階ごみ箱および第 2 段階ごみ箱に割り当てられる容量。
時間アイテムは、各ごみ箱の段階で完全に削除される前に保持されます。
第 2 段階ごみ箱から完全に削除されたアイテムを復元する追加料金。
削除からのサイトの保護 :
提供の有無。
削除されたサイトのバックアップが削除されるまでの時間。
目標復旧時間。これは、検索が最新の状態に戻るまでの時間を含めて、データの復元にかかる時間の目標です。通常、標準の状況、ローカルの緊急事態、および地域の緊急事態に合わせて、さまざまな目標復旧時間が設定されます。
目標復旧時点。これは、利用できる最終のバックアップと可能性のある障害点の間の最大時間です。
データ保護と復元の戦略
サポートするサイトまたはサイトの種類ごとに、データ保護と復元の戦略を作成する必要があります。サイトごとに以下の点を検討してください。
コンテンツのバージョン管理をサポートする必要があるか。
サイトのバージョン管理をサポートする必要があるか。
ごみ箱をサポートする必要があるか。
サイトを削除から保護する必要があるか。
復元にどの粒度レベル (ファーム、データベース、サイト コレクション、サイト、アイテム) を提供する必要があるか。
保守ウィンドウのサイズをどれくらいの大きさにするか。
コンテンツ データベースと検索データベースを含め、データベースの現在のサイズはどれだけか。また、どれくらいの規模まで大きくなり、その増大率はどれくらいと考えられるか。
最短の目標復旧時間はどれだけか。
最短の目標復旧時点はどれだけか。また、平均の目標復旧時点はどれだけか。
特定のサイトの種類に関して推奨される戦略の詳細については、「データ保護および回復シナリオの推奨事項 (Office SharePoint Server)」を参照してください。
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このトピックは、簡単に読んだり印刷したりできるように、次のダウンロード可能なブックに収められています。
入手できるすべてのブックの一覧については、「Office SharePoint Server 2007 のダウンロード可能なブック」を参照してください。