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バッチ ファイルを使用してバックアップ プロセスを自動化する (Windows SharePoint Services 3.0)

SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトからバックアップをスケジュールすることはできません。Stsadm コマンドライン ツールを使用してバックアップを自動化できるようにする操作はありません。ただし、バッチ ファイルを作成して、Microsoft Windows Server 2003 のタスク スケジューラを使用して特定の時間にバッチ ファイルを実行することにより、プロセスを自動化することはできます。Windows SharePoint Services 3.0 の組み込みツールを使用してバックアップを実行するとパフォーマンスに影響するため、夜間や週末などのオフピーク時にバックアップをスケジュールすることをお勧めします。

バッチ ファイルを作成して Windows SharePoint Services 3.0 のバックアップを実行する

この手順を使用して、Windows SharePoint Services 3.0 サーバー ファームの完全バックアップを実行するバッチ ファイルを作成します。この手順では、すでにバックアップ用の共有フォルダが作成されていることを前提としています。共有フォルダの作成方法の詳細については、「Windows SharePoint Services 3.0 テクノロジのバックアップを準備する」を参照してください。

バッチ ファイルを作成するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。

  2. notepad」と入力し、[OK] をクリックします。

  3. メモ帳で、次のテキストを入力します。

    @echo off
    echo ===============================================================
    echo Back up sites for the farm to C:\backup
    echo ===============================================================
    cd \Program Files\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\12\BIN
    @echo off
    stsadm.exe -o backup -directory "\backup" -backupmethod full -overwrite 
    echo completed
    

    注意

    "C:\backup" と "\backup" は、バックアップ共有フォルダの名前に変更します。

  4. メモ帳の [ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックします。

  5. [名前を付けて保存] ボックスで、バッチ ファイルを保存するフォルダを選択します。

  6. ".bat" ファイル名拡張子を使用して、[ファイル名] ボックスにファイルの名前を入力します (backup_batch.bat など)。

  7. [ファイルの種類] ボックスで、[すべてのファイル] をクリックします。

  8. [保存] をクリックします。

バッチ ファイルの使用方法の詳細については、TechNet の「バッチ ファイルを使用する」(http://technet2.microsoft.com/WindowsServer/ja/library/7641eea2-16e8-49b0-8387-e8c67da40ef71041.mspx?mfr=true) を参照してください。

タスク スケジューラを使用して Windows SharePoint Services 3.0 をバックアップするバッチ ファイルを実行する

この手順を使用して、タスク スケジューラで Windows SharePoint Services 3.0 サーバー ファームのバックアップをスケジュールします。Windows SharePoint Services 3.0 の組み込みツールを使用してバックアップなどの複雑な操作を実行すると、システム パフォーマンスに影響することがあるため、夜間や週末などのオフピーク時にバックアップをスケジュールすることをお勧めします。

バックアップをスケジュールするには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。

  2. control」と入力し、[OK] をクリックします。

  3. [タスク] をダブルクリックします。

  4. [スケジュールされたタスクの追加] をダブルクリックします。

  5. タスク ウィザードが表示されたら、[次へ] をクリックします。

  6. [参照] をクリックし、作成したバッチ ファイルを参照し選択します。

  7. [開く] をクリックします。

  8. タスクの名前 (backup_batch など) を入力します。

  9. このタスクを実行する頻度 (週単位など) を選択し、[次へ] をクリックします。

  10. このタスクを開始する日時を選択し、[次へ] をクリックします。

  11. ユーザーの名前とパスワードを入力し、[次へ] をクリックします。このタスクは、ユーザーによって開始された場合と同じように実行されます。

  12. [完了] をクリックします。

メモ

  • この手順を実行するには、ローカル コンピュータ上で、Administrators、Backup Operators、Server Operators のいずれかのグループのメンバであるか、適切な権限が委任されている必要があります。セキュリティを確保する最良の方法として、[実行するアカウント名] コマンドを使用してこの手順を実行することを検討してください。

  • スケジュールされたタスクを作成するときは、タスク ウィザードまたはスケジュールされたタスクの [プロパティ] ダイアログ ボックスの [タスク] タブにある [実行するアカウント名] ボックスに、ユーザー名とパスワードを入力する必要があります。スケジュールされたタスクが実行されると、プログラムは、指定したユーザーのセキュリティ コンテキストを使用して、そのユーザーによって開始された場合と同じように実行されます。

  • タスク スケジューラを開くには、[スタート]、[コントロール パネル] の順にクリックし、[タスク] をダブルクリックします。

  • コンピュータのシステム日付と時刻が正確であることを確認します。タスク スケジューラはこの情報に基づいて、スケジュールされたタスクを実行します。この情報を確認または変更するには、タスク バーの時間インジケータをダブルクリックします。

  • タスクの詳細設定を構成するには、ウィザードの最後のページで [[完了] をクリックしたときに詳細プロパティを開く] チェックボックスをオンにします。これにより、[完了] をクリックしたときにプロパティ ダイアログ ボックスが開きます。[タスク] タブで実行しているプログラムを変更したり、[スケジュール] タブでスケジュールを調整したり、[設定] タブで設定値をカスタマイズしたり、[セキュリティ] タブでユーザーとグループのアクセス許可を設定したりできます。