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タイマ ジョブ : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)

タイマ ジョブは、サーバー上の論理作業単位についての情報を格納し、定義済みの間隔 (タイム スケジュール) で作業を実行するときにそれらを照会するサービスとして定義されます。"タイム スケジュール" という語句は、特定の Web アプリケーション上のすべての Web サイトに適用されます。"範囲" によって、ジョブをどのように実行するかが決まります。ジョブの範囲が Web サーバー レベルの場合は、他の Web サーバーが同じコンテンツをホストしているかどうかに関係なく、Web サーバー コンピュータごとにジョブが実行されます。操作の範囲がコンテンツ データベース レベルの場合は、そのコンテンツ データベースに 1 回だけ実行されます。つまり、そのサーバーまたはサーバー ファーム全体でコンテンツ データベースごとに 1 回だけ実行されます。

時間設定ジョブをスケジュールする際には、ジョブの開始時刻を指定します。たとえば、毎日午前 1 時~午前 2 時にジョブが開始するようにスケジュールを設定できます。ジョブのスケジュールは、常に、特定の時刻ではなく時間範囲で開始するように設定します。このようにすれば、次の段落で説明する Windows SharePoint Services Timer Service (SPTimer) がその範囲内の任意の時間に実行されるので、サーバー ファーム内のすべてのサーバーがスケジュール ジョブを同じ時刻に実行することがなくなります。たとえば、job-change-log-expiration 処理が午前 1 時~午前 2 時に開始するように設定した場合は、各フロントエンド Web サーバーは午前 1 時~午前 2 時のいずれかの時間に変更ログの処理を開始することになります。

Windows SharePoint Services Timer Service (SPTimer) は、バックグラウンド ユーティリティの 1 つで、Windows SharePoint Services にスケジュールされているジョブを管理するサービスです。このユーティリティは、1st_WSS_3 をセットアップするときに Web サーバーにインストールされます。SharePoint Timer Service のスケジュールでは、グレゴリオ暦が使用されます。スケジュールを設定するすべてのジョブには、24 時間制で開始時刻を指定する必要があります。時刻は、世界協定時 (UCT) からのオフセットまたは現地時刻で指定します。保存もその形式で行われます。

SharePoint Timer Service で使用する日付には、相対的な指定はできません。つまり、X 日ごと、X 週間ごと、X か月ごと、X 年ごと (X は 1 より大きい数値) にジョブを実行するというスケジュールは設定できません。このため、ジョブを毎日、毎週、または毎月実行するというスケジュールは設定できますが、隔日に実行するというスケジュールは設定できません。また、毎月第 3 月曜のように、月の相対的な日付を使用してジョブのスケジュールを設定することもできません。

タイマ ジョブ プロパティは、setproperty 操作と getproperty 操作の一部です。setproperty 操作の構文は、次のとおりです。

stsadm -o setproperty

-propertyname <プロパティ名>

-propertyvalue <プロパティ値>

[-url] < https://server_name >

getproperty 操作の構文は次のとおりです。

stsadm -o getproperty

-propertyname <プロパティ名>

[-url] <https://server_name>

注意

-propertyname の代わりに -pn を、-propertyvalue の代わりに -pv を使用できます。

次の表では、timerjob プロパティについて説明します。

プロパティ名 説明

Job-change-log-expiration : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)

変更ログ タイマ ジョブを実行するタイム スケジュールを指定します。

Job-recycle-bin-cleanup : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)

ごみ箱のクリーンアップを実行するタイム スケジュールを指定します。

Job-ceip-datacollection : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)

カスタマ エクスペリエンス向上プログラム (CEIP) のデータを収集するタイム スケジュールを指定します。

Job-config-refresh: Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)

構成更新ジョブのスケジュールを指定します。

Job-database-statistics : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)

データベースの統計を収集するタイム スケジュールを指定します。

Job-watson-trigger : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)

Windows SharePoint Services Watson のアップロード ジョブのタイム スケジュールを表示します。

Job-workflow : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)

キューにあるワークフロー イベントを送信し、ワークフローに配信します。

Job-workflow-autoclean : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)

ワークフロー インスタンス データとワークフロー タスク アイテムを削除するためのスキャンを実行するタイム スケジュールを指定します。

Job-workflow-failover : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)

外部的な理由により失敗したワークフローの操作を再実行するスケジュールを指定します。

Job-gradual-site-deletion : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)

サイト コレクションに削除済みのマークを付けることができます。これにより、そのコンテンツへのアクセスをすぐに禁止できます。