構成データベースに問題が発生した後にファームを復元する (Windows SharePoint Services)

[アーティクル]
05/17/2012

この記事では、構成データベース内の情報がファームの実際の構成と同期していない場合に Windows SharePoint Services 3.0 環境を復元するための情報および手順について説明します。構成を変更し、その変更が構成データベースに記録されない場合に同期しなくなることがあります。たとえば、コンテンツデータベースをある Web アプリケーションから別の Web アプリケーションに移動する際に、サーバーの全体管理 Web サイトを使用してデータベースのデタッチおよび再アタッチをしなかった場合に起こります。また、コンテンツデータベースを移動する前に preparetomove 操作を行わなわずに、Stsadm コマンドラインツールを使用してコンテンツデータベースを移動した場合にも起こることがあります。

構成データベースとファームが同期しなくなる可能性のある操作は、次のとおりです。

コンテンツデータベースの不適切な移動
Windows SharePoint Services 3.0 ツールではなく、インターネットインフォメーションサービスマネージャを使用して Web サイトを削除する。
Windows SharePoint Services 3.0 ツール以外の方法でファームの構成を変更する。

構成データベースとファームが同期しなくなる現象は、次のとおりです。

利用できるはずのサイトが利用できない (ブラウザで 404 エラーが発生する) うえに、その URL のサイトを作成できない。
利用できないはずのサイト、つまり、削除されているサイトが利用できる。

Windows SharePoint Services 3.0 の構成はサーバーの全体管理で設定され、構成データベースおよびサーバーの全体管理コンテンツデータベースに格納されます。構成データベースとサーバーの全体管理コンテンツデータベースはバックアップできますが、実行中のファームから取得した構成データベースとサーバーの全体管理コンテンツデータベースのバックアップを復元することはできません。

ファームの構成データベースまたはサーバーの全体管理コンテンツデータベースが同期していない場合は、Psconfig コマンドラインツールを使用して両方のデータベースを再作成する必要があります。

データベースを正確に再作成できるように、すべての構成の設定とすべてのカスタマイズを文書化することを強くお勧めします。これらの設定が文書化されていない場合は、構成データベースとサーバーの全体管理コンテンツデータベースを正確に再作成できない可能性があります。

文書化する必要がある Windows SharePoint Services 3.0 の構成設定には、以下のものがあります。

アプリケーションプールの設定
外部サービス接続の設定
代替アクセスマッピングの設定
電子メールの設定
ごみ箱の設定とその他の Web アプリケーションの全般設定
A/V 設定
使用状況の分析処理の設定
診断ログの設定
コンテンツ展開の設定
タイマジョブの設定
HTML ビューアの設定
データベース名と場所
Web アプリケーション名とデータベース。必ず、各 Web アプリケーションに関連付けられたコンテンツデータベース名を文書化してください。
アクティブ化機能
既定のクォータテンプレート
ブロックされるファイルの種類

タスク要件

重要

これらの手順を実行するには、少なくともローカルコンピュータの Administrators グループのメンバである必要があります。

ファーム復元の概要

以下に、構成データベースの問題が発生した後に、ファームを復元する基本的な手順を示しています。

目的のサーバー上で実行する作業は、次のとおりです。

セットアップを実行し、[完全] サーバーインストールの種類を選択します。
SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを起動して、次の操作を実行します。
1. 新しいファームを作成します。
2. 新しい構成データベースを作成します。
ファームサービスを構成します。
Web アプリケーションを作成します。
「すべてのデータベースを移動する (Windows SharePoint Services 3.0)」に記載されている、データベースを他のデータベースサーバーに移動する手順に従います。

構成データベースに問題が発生した後にファームを復元する (Windows SharePoint Services)

タスク要件

ファーム復元の概要

関連項目

概念

その他のリソース