コンテンツ データベースをバックアップおよび復元する (Windows SharePoint Services 3.0)

重要

構成データベースと SharePoint サーバーの全体管理 Web サイト コンテンツ データベースはバックアップできますが、SharePoint 製品およびテクノロジに組み込まれているツールを使用して、ファームから構成データベースおよびサーバーの全体管理コンテンツ データベースのバックアップを復元することはサポートされていません。

これは、これらのデータベースのデータが、他の Windows SharePoint Services 3.0 のデータベースにあるデータと同期できない可能性があるためです。したがって、SharePoint 製品とテクノロジに組み込まれているツールを使用して、ファーム レベルの復元中にこれらのデータベースを復元することはできません。

このデータが同期されない場合、不定期で多様なエラーが発生することがあります。詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 948725「SharePoint Server 2007 または Windows SharePoint Services 3.0 で、組み込みのバックアップと復元の機能を使用して、構成データベースの復元は、サポートされません。」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=117755&clcid=0x411) を参照してください。

次の方法で、構成データベースとサーバーの全体管理コンテンツ データベースを含むファームを復元できます。

サーバーの全体管理コンテンツ データベースの構成が同期しなくなった場合は、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードまたは Psconfig コマンド ライン ツールを使用して、両方のデータベースを再作成する必要があります。

構成データベースとサーバーの全体管理コンテンツ データベースを保護するには、次の方法があります。

Windows SharePoint Services 3.0 データベースのバックアップに最もよく使用されるのは、次の 2 とおりの方法です。

  • 組み込みのバックアップ ツールは、Windows SharePoint Services 3.0 に付属しています。

  • Microsoft SQL Server 2005 に含まれるデータベース バックアップ ツール。

組み込みツール
サーバーの全体管理 Web サイトでは、ファームのバックアップと復元を管理したり、ジョブの履歴や状態を表示したりできる、簡単な UI ベースの手段が提供されています。Stsadm コマンド ライン ツールは、ファームをバックアップおよび復元するための、より高速で柔軟なコマンド ライン ベースの方法を提供します。Stsadm コマンド ライン ツールを Windows スケジューラと組み合わせて使用すると、遅延バックアップや定期的なバックアップのスケジュールを設定できます。

Microsoft SQL Server 2005
SQL Server 2005 では、高パフォーマンスのバックアップおよび復元機能を提供します。SQL Server 2005 に付属するツールを使用すると、いくつかのデータ消失の可能性がある事象から迅速に復元するために、Windows SharePoint Services 3.0 を準備できます。

  • メディア障害。

  • ユーザー エラー。誤操作によるテーブルの削除など。

  • ハードウェア障害。破損したディスク ドライブや、サーバーの完全な切断など。

  • 自然災害。

Windows SharePoint Services 3.0 データベースのバックアップおよび復元に SQL Server 2005 を使用する利点は、次のとおりです。

  • 既存の SQL Server 障害復旧戦略を再利用できます。

  • 完全と差分のバックアップは追加確認で構成できます。

  • 再現性の高いデータ バックアップを提供します。

  • Windows SharePoint Services よりも高速にバックアップできます。

データベースのバックアップと復元

注意

データベース管理者 (DBA) がデータベースをバックアップまたは復元する必要がある IT 環境では、ユーザーはデータベース管理者とバックアップ操作および復元操作を調整する必要があります。組み込みツールまたは SQL Server 2005 のどちらを使用する場合でも、データベースのバックアップに使用するアカウントは、SQL Server db_backupoperator 固定データベース ロールのメンバである必要があります。データベースの復元に使用するアカウントは、SQL Server dbcreator 固定サーバー ロールのメンバである必要があります。

Windows SharePoint Services 3.0 データベースをバックアップするには、「データベースをバックアップする (Windows SharePoint Services 3.0)」を参照してください。

Windows SharePoint Services 3.0 データベースを復元するには、「データベースを復元する (Windows SharePoint Services 3.0)」を参照してください。

DPM を使用して Windows SharePoint Services 3.0 データベースをバックアップまたは復元するには、「DPM を使用してデータベースをバックアップおよび復元する (Windows SharePoint Services 3.0)」を参照してください。

関連項目

概念

コンテンツの保護と復旧 (Windows SharePoint Services 3.0)
Windows SharePoint Services 3.0 テクノロジのバックアップと復旧を管理する
ごみ箱が使用されていない場合のドキュメントの復元 (Windows SharePoint Services 3.0)
組み込みツールを使用して Web アプリケーションをバックアップおよび復元する (Windows SharePoint Services 3.0)
組み込みツールを使用してサイト コレクションをバックアップおよび復元する (Windows SharePoint Services 3.0)
サイト オブジェクトをバックアップおよび復元する (Windows SharePoint Services)
DPM を使用してアイテムをバックアップおよび復元する (Windows SharePoint Services 3.0)
DPM を使用してサイトをバックアップおよび復元する (Windows SharePoint Services 3.0)