SharePoint 製品とテクノロジのインターネット プロトコルのサポート (Windows SharePoint Services)

このトピックでは、SharePoint 製品とテクノロジにおける Internet Protocol version 4 (IPv4) と Internet Protocol version 6 (IPv6) のサポートについて説明します。

SharePoint 製品とテクノロジでは、次の環境がサポートされています。

  • 完全な IPv4 環境

  • IPv4 と IPv6 の混在環境

  • 完全な IPv6 環境

SharePoint 製品とテクノロジ環境での "混在" の定義としては、以下のいずれかのシナリオが考えられます (ただし、これら以外のシナリオも存在する可能性があります)。

  • この環境では、IPv4 プロトコルと IPv6 プロトコルの両方を実行できます。
  • 一部のクライアント コンピュータは IPv4 を使用しており、一部のクライアント コンピュータは IPv6 を使用しています。
  • クライアント コンピュータは IPv4 を使用しているが、Microsoft SQL Server を実行しているコンピュータは IPv6 を使用している。

注意

IPv4 と IPv6 の両方がインストールされているコンピュータ (たとえば、クライアント コンピュータまたは SQL Server を実行しているコンピュータ) にフロントエンド Web サーバーを接続している場合は、フロントエンド Web サーバーにも IPv4 プロトコルと IPv6 プロトコルがインストールされている必要があります。

SharePoint 製品とテクノロジでは IPv4 と IPv6 の両方がサポートされているので、次のように、基盤となるマイクロソフト サーバー オペレーティング システムが、使用する必要がある環境を決定する要因になります。

  • Windows Server 2008: 既定では、IPv6 プロトコルと IPv4 プロトコルの両方がインストールされ、有効になっています。IPv4 と IPv6 の両方が有効になっている場合、IPv6 の方が IPv4 よりも優先されます。また、IPv6 だけがコンピュータで実行されるように、IPv4 プロトコルを削除することもできます。

  • Windows Server 2003 : 既定では、IPv6 プロトコルはインストールされていません。ただし、追加することはできます。Windows Server 2003 ベースのコンピュータに IPv6 をインストールする方法の詳細については、「Windows Server 2003 Enterprise Server で IP Version 6 をインストールして構成する方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=123908&clcid=0x411) を参照してください。

使用されている IP プロトコルのバージョンを確認するには、IPConfig.exe ツールを使用します。詳細については、「IPConfig (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=122336&clcid=0x411) を参照してください。

次の表は、IPv4 プロトコルと IPv6 プロトコルに関するその他の重要な考慮事項を示しています。

製品 プロトコルのバージョン 考慮事項

Windows Server 2003

IPv4

IPv4 プロトコルはアンインストールできません。また、IPv6 をインストールした場合でも、IPv4 プロトコルの方が優先されます。

Windows Server 2008

IPv6

ドメイン サーバーを使用して認証され、SharePoint 製品とテクノロジ環境の中で IPv6 のみを実行しているコンピュータの場合は、ドメイン コントローラで Windows Server 2008 を実行している必要があります。これは、Windows Server 2003 の特定のドメイン サービスでは IPv6 がサポートされていなかったためです。IPv4 と IPv6 の混在環境では、Windows Server 2003 と Windows Server 2008 の両方がサポートされています。

Microsoft SQL Server

IPv6

SharePoint 製品とテクノロジでは、Microsoft SQL Server がバックエンドのデータベース サポートとして使用されます。したがって、完全な IPv6 環境が必要な場合は、SQL Server 2005 以降のバージョンを使用する必要があります。Windows Server 2008 に SQL Server 2005 をインストールする場合は、SQL Server 2005 Service Pack 2 以降のバージョンをインストールする必要があります。

すべて

IPv6

SharePoint 製品とテクノロジ環境の中では、どのような種類の IPv6 プロトコルを使用する場合でも、エンド ユーザーの Uniform Resource Locator (URL) はすべて、AAAA レコードを持つ DNS 名に基づいたものである必要があります。IPv6 リテラル アドレス URL を使用している SharePoint 製品とテクノロジ URL を参照することはできません。ただし、SharePoint 製品とテクノロジでは、特定のファーム管理機能については IPv6 リテラル アドレス URL の入力がサポートされています (データベースの作成や接続を行う際の SQL Server 名の入力など)。リテラル アドレス URL の例は、http://[2001:db8:85a3:8d3:1319:8a2e:370:7344] です。リテラル アドレス形式を使用するサーバー名の場合は、リテラル アドレスを角かっこで囲む必要があります。

IPv6 の詳細については、「Internet Protocol Version 6 (IPv6) (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=120794&clcid=0x411) および「Chapter 3 – IP Addressing (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=120795&clcid=0x411) を参照してください。

関連項目

その他のリソース

Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specification (英語)