RBS をインストールして構成する (SharePoint Foundation 2010)

 

適用先: SharePoint Foundation 2010

この記事では、Microsoft SharePoint Foundation 2010 ファームをサポートする Microsoft SQL Server 2008 R2 Express データベース サーバー用のリモート BLOB ストレージ (RBS) をインストールして構成する方法について説明します。

重要

SQL Server 2008 R2 Express は最大 10 GB のデータベースをサポートします。インストール環境に 4 GB から 10 GB の間のデータベースがある場合は、コンテンツ データベースのストレージ用に SQL Server 2008 R2 Express へアップグレードすることをお勧めします。SQL Server 2008 R2 Express は、以下のサイトから無償アップグレードとしてダウンロードおよびインストールできます。Microsoft® SQL Server® 2008 R2 用 Feature Pack (http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=177388&clcid=0x411)

ヒント

このソリューションでは、SQL Server 2008 R2 Express に付属する FILESTREAM RBS プロバイダーを使用します。

RBS を使用するには、次の手順を実行する必要があります。

  • データベース サーバーで FILESTREAM を有効にする - 既定では、FILESTREAM コンポーネントがインストールされていても有効にはなっていません。

  • コンテンツ データベースごとに BLOB ストアを準備する- BLOB ストアは、BLOB データが格納されるファイル システム上のフォルダーです。 RBS を使用するコンテンツ データベースごとに BLOB ストアを準備する必要があります。

  • Web サーバーごとに RBS クライアント ライブラリをインストールする - RBS クライアント ライブラリは、ファイル システムへの BLOB データの格納、再現性チェックの有効化など、各種タスクを実行します。

  • コンテンツ データベースごとに RBS を有効化する - RBS を使用するコンテンツ データベースごとに RBS を有効にする必要があります。

  • RBS インストールをテストする

この記事で説明されている手順の実行に使用するユーザー アカウントには、次のメンバーシップが必要です。

  • Web サーバーおよびアプリケーション サーバーの Administrators グループ。

  • SQL Server 2008 R2 Express を実行しているコンピューター上の SQL Server dbcreator および securityadmin 固定サーバー ロール。

データベース サーバーで FILESTREAM を有効にする

既定では、SQL Server 2008 Express のインストール時に FILESTREAM 機能がインストールされますが、この機能は有効になっていません。SharePoint Foundation 2010 データベースをホストする SQL Server 2008 R2 Express を実行しているコンピューターで FILESTREAM を有効にして構成する必要があります。FILESTREAM を有効にして構成するには、「FILESTREAM を有効にする方法」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=166110&clcid=0x411) の手順に従ってください。FILESTREAM の有効化は、RBS を使用するデータベース サーバーごとに一度だけ行う必要があります。

コンテンツ データベースごとに BLOB ストアを準備する

FILESTREAM の有効化と構成が完了したら、以下の手順に従って BLOB ストアをファイル システム上に準備します。BLOB ストアの準備は、コンテンツ データベースごとに行う必要があります。

BLOB ストアを準備するには

  1. [スタート] ボタン、[すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server 2008]、[SQL Server Management Studio] の順にクリックします。

  2. コンテンツ データベースをホストする SQL Server インスタンスに接続します。

  3. [データベース] を展開します。

  4. BLOB ストアを作成するコンテンツ データベースをクリックし、[新しいクエリ] をクリックします。

  5. 以下に示す SQL クエリを [クエリ] ウィンドウに貼り付け、この順序で実行していきます。各クエリでは、[WSS_Content] をコンテンツ データベース名で、c:\BlobStore を BLOB ストアが作成されるディレクトリ (<ボリューム>\<ディレクトリ>) で置き換えます。この準備プロセスによって、指定した場所にフォルダーが作成されます。BLOB ストアを準備できるのは一度だけです。同じ BLOB ストアの準備を 2 回以上行おうとすると、エラーが表示されます。

    ヒント

    最高のパフォーマンス、トラブルシューティングの簡素化、一般的なベスト プラクティスを実現するためには、オペレーティング システム、ページング ファイル、データベース データ、ログ ファイル、または tempdb ファイルが含まれていないボリュームに BLOB ストアを作成することをお勧めします。

    use [WSS_Content]
    if not exists 
    (select * from sys.symmetric_keys 
    where name = N'##MS_DatabaseMasterKey##')
    create master key encryption by password = N'Admin Key Password !2#4'
    
    use [WSS_Content]
    if not exists 
    (select groupname from sysfilegroups 
    where groupname=N'RBSFilestreamProvider')
    alter database [WSS_Content]
    add filegroup RBSFilestreamProvider contains filestream
    
    use [WSS_Content] 
    alter database [WSS_Content]
     add file (name = RBSFilestreamFile, filename = 
    'c:\Blobstore') 
    to filegroup RBSFilestreamProvider
    

Web サーバーごとに RBS クライアント ライブラリをインストールする

SharePoint ファーム内のすべての Web サーバーに RBS クライアント ライブラリをインストールする必要があります。RBS クライアント ライブラリのインストールは各 Web サーバーについて一度だけ行いますが、RBS の構成は関連する各コンテンツ データベースで個別に行う必要があります。クライアント ライブラリは、ユーザー アプリケーションにリンクされたクライアント側のダイナミック リンク ライブラリ (DLL) と、SQL Server にインストールされた一連のストアド プロシージャで構成されています。

警告

RBS クライアント ライブラリのインストールでは、RBS_x64.msi ファイルを実行して SQL リモート BLOB ストレージのインストール ウィザードを起動する方法は使用しないでください。このウィザードを使用すると、一部の設定値が SharePoint Foundation 2010 には不適切な既定値に設定されます。

最初の Web サーバーに RBS クライアント ライブラリをインストールするには

  1. 任意の Web サーバーで、http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=165839&clcid=0x411 に移動し、RBS_x64.msi ファイルをダウンロードします。

  2. [スタート] ボタン、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックし、[名前] ボックスに「cmd」と入力し、[OK] をクリックします。

  3. 以下のコマンドをコピーし、コマンド プロンプト ウィンドウに貼り付けます。WSS_Content はデータベース名で、DBInstanceName は SQL Server インスタンス名で置き換えます。このコマンドは、特定のデータベース名と SQL Server インスタンス名を使用して一度だけ実行する必要があります。処理は約 1 分以内に終了します。

    msiexec /qn /lvx* rbs_install_log.txt /i RBS-x64.msi TRUSTSERVERCERTIFICATE=true FILEGROUP=PRIMARY DBNAME="WSS_Content" DBINSTANCE="DBInstanceName" FILESTREAMFILEGROUP=RBSFilestreamProvider FILESTREAMSTORENAME=FilestreamProvider_1
    

すべての追加 Web サーバーおよびアプリケーション サーバーに RBS クライアント ライブラリをインストールするには

  1. Web サーバーで、http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=165839&clcid=0x411 から RBS_x64.msi ファイルをダウンロードします。

  2. [スタート] ボタン、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックし、[名前] ボックスに「cmd」と入力し、[OK] をクリックします。

  3. 以下のコマンドをコピーし、コマンド プロンプト ウィンドウに貼り付けます。WSS_Content はデータベース名で、DBInstanceName は SQL Server インスタンス名で置き換えます。処理は約 1 分以内に完了します。

    msiexec /qn /lvx* rbs_install_log.txt /i RBS-x64.msi DBNAME="WSS_Content" DBINSTANCE="DBInstanceName" ADDLOCAL=Client,Docs,Maintainer,ServerScript,FilestreamClient,FilestreamServer
    
  4. SharePoint ファーム内にあるすべての Web サーバーとアプリケーション サーバーについて、この手順を繰り返します。

RBS クライアント ライブラリのインストールを確認するには

  1. RBS_x64.msi ファイルと同じ場所に rbs_install_log.txt ログ ファイルが作成されます。テキスト エディターで rbs_install_log.txt ログ ファイルを開き、ファイルの下方にスクロールします。ファイルの最後の 20 行の中に "製品: SQL リモート BLOB ストレージ -- インストールが正常に終了しました" というエントリがあるはずです。

  2. SQL Server 2008 Express を実行しているコンピューターで、コンテンツ データベース内に RBS テーブルが作成されていることを確認します。コンテンツ データベースの下に "mssqlrbs" で始まる名前のテーブルがいくつか存在するはずです。

コンテンツ データベースごとに RBS を有効にする

SharePoint ファーム内にある Web サーバーの 1 つで RBS を有効にする必要があります。前の手順を使用して RBS がインストールされていれば、どの Web サーバーでこの操作を行ってもかまいません。この手順は、それぞれのコンテンツ データベースで一度だけ行う必要があります。

注意

RBS を有効化するには、Windows PowerShell を使用するしかありません。

Windows PowerShell を使用して RBS を有効にするには

  1. 次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。

  2. [スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。

  3. [Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックします。

  4. [SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。

  5. Windows PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    $cdb = Get-SPContentDatabase <ContentDatabaseName>
    $rbss = $cdb.RemoteBlobStorageSettings
    $rbss.Installed()
    $rbss.Enable()
    $rbss.SetActiveProviderName($rbss.GetProviderNames()[0])
    $rbss
    

    ここで、

    • <ContentDatabaseName>は、コンテンツ データベースの名前です。

詳細については、Get-SPContentDatabase を参照してください。

RBS インストールをテストする

SharePoint ファーム内にある Web サーバーの 1 つで RBS インストールをテストして、システムが適切に動作することを確認する必要があります。

RBS データ ストアをテストするには

  1. RBS データ ストアが置かれているコンピューターで、[スタート] ボタン、[コンピューター] の順にクリックします。

  2. RBS データ ストア ディレクトリに移動します。

  3. フォルダーが空であることを確認します。

  4. 100 キロバイト (KB) 以上のファイルを SharePoint ファームのドキュメント ライブラリにアップロードします。

  5. RBS データ ストアが置かれているコンピューターで、[スタート] ボタン、[コンピューター] の順にクリックします。

  6. RBS データ ストア ディレクトリに移動します。

  7. ファイルの一覧を参照し、更新日が最新のファイルを開きます。そのファイルが先ほどアップロードしたファイルであることを確認します。

See Also

Concepts

RBS の概要 (SharePoint Foundation 2010)
RBS を計画する (SharePoint Foundation 2010)

Other Resources

FILESTREAM を有効にする方法
SharePoint Foundation 2010 のインストールと展開