Managed Metadata Service アプリケーションを作成、更新、発行、削除する

 

適用先: SharePoint Server 2010

トピックの最終更新日: 2010-05-05

Managed Metadata Service アプリケーションには次の 2 つの用途があります。

  • 管理されたメタデータを使用できるようにします。

  • サイト コレクションおよび Web アプリケーション全体でコンテンツ タイプを共有できるようにします。

このタスクの手順は、以下のとおりです。

  • Managed Metadata Service アプリケーションを作成する

  • Managed Metadata Service アプリケーションを更新する

  • Managed Metadata Service アプリケーションを発行する

  • Managed Metadata Service アプリケーションを削除する

タスク要件

このタスクの手順を実行するには、以下の要件を満たしている必要があります。

Managed Metadata Service アプリケーションを作成する

Managed Metadata Service アプリケーションを作成するには、以下の手順に従います。

管理者の資格情報

Managed Metadata Service アプリケーションを作成するには、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを実行しているコンピューターの Administrators グループのメンバーである必要があります。

Managed Metadata Service アプリケーションを作成するには

  1. SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトのホーム ページで、[アプリケーション構成の管理] の [サービス アプリケーションの管理] を選択します。

  2. [サービス アプリケーション] タブを選択します。

  3. リボンの [新規] をクリックし、[Managed Metadata Service] をクリックします。

  4. [新しい Managed Metadata Service の作成] ページの [名前] ボックスに、サービスの名前を入力します。

  5. [データベース サーバー] ボックスに、用語ストアをホストするデータベース サーバーの名前を入力します。

    注意

    SQL Express を使用する場合は、既定値の <コンピューター名>\SharePoint を変更しないでください。

  6. [データベース名] ボックスに、用語ストアをホストするデータベースの名前を入力します。新しいデータベースを作成するには、新しい名前を入力します。既存の用語ストアに接続するサービスを作成するには、既存のデータベースの名前を入力します。

    注意

    データベースへの管理されたメタデータ接続を削除した場合は、SQL Server Management Studio を使用することによってのみ、データベースの名前を取得できます。

  7. データベースへのアクセスに Windows 認証を使用する場合は [Windows 認証] を選択し、SQL 認証を使用する場合は [SQL 認証] を選択します。[SQL 認証] を選択して使用する場合は、[アカウント] ボックスにアカウント名を入力し、[パスワード] ボックスにパスワードを入力します。

  8. SQL フェールオーバーを使用する場合は、[フェールオーバー データベース サーバー] ボックスにフェールオーバー先のデータベース サーバーの名前を入力します。

  9. [アプリケーション プール] セクションで、次のどちらかの操作を実行します。

    • Managed Metadata Service を既存のアプリケーション プールで実行する場合は、[既存のアプリケーション プールを使用する] を選択し、実行するアプリケーション プールをボックスの一覧から選択します。

    • Managed Metadata Service を新しいアプリケーション プールで実行する場合は、[新しいアプリケーション プールを作成する] を選択し、アプリケーション プールを実行するアカウントを選択します。既存のアカウントで実行するには、[定義済み] を選択し、アカウントをボックスの一覧から選択します。SharePoint Server 2010 管理アカウントを使用するには、[構成可能] を選択して、使用するアカウントをボックスの一覧から選択するか、または [新しい管理アカウントの登録] をクリックして新しい管理アカウントを作成します。

  10. Managed Metadata Service で用語ストアだけでなくコンテンツ タイプ ライブラリにもアクセスできるようにするには、コンテンツ タイプ ライブラリを含むサイト コレクションの URL を [コンテンツ タイプ ハブ] ボックスに入力します。サービスは、サイト コレクションのルートでコンテンツ タイプ ライブラリを共有します。

  11. このサービスが共有するコンテンツ タイプを別の Web アプリケーションにインポートすると、インポート プロセスでエラーが発生する可能性があります。(インポートするサイト コレクションのエラー ログと同様に) エクスポートするサイト コレクションのエラー ログにこれらのエラーを記録するには、[このサービス アプリケーションを使用して、サイト コレクションからシンジケート インポート エラーを報告する] を選択します。

  12. サービスが、ファームの既定のプロキシ グループに自動的に追加されます。新しい Web アプリケーションがファームに追加されたときにこのサービスへの接続を自動的に作成するには、[このサービス アプリケーションをファームの既定リストに追加する] を選択します。

  13. [OK] をクリックします。

注意

新しく作成された Managed Metadata Service への接続は、そのサービスと同じ Web アプリケーション上に自動的に作成されます。他の Web アプリケーションがサービスへの接続を作成できるようにするには、サービスを発行する必要もあります。サービスの発行の詳細については、「Managed Metadata Service アプリケーションを発行する」を参照してください。

Managed Metadata Service アプリケーションを更新する

Managed Metadata Service アプリケーションを更新するには、以下の手順に従います。

管理者の資格情報

Managed Metadata Service アプリケーションを更新するには、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを実行しているコンピューターの Administrators グループのメンバーである必要があります。

Managed Metadata Service アプリケーションを更新するには

  1. SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトのホーム ページで、[アプリケーション構成の管理] の [サービス アプリケーションの管理] を選択します。

  2. 更新するサービスに対応する行を選択します。

    注意

    行の選択時には、[名前] 列の中をクリックしないように注意してください。Managed Metadata Service の名前をクリックすると、用語ストアの管理ツールが起動してしまいます。同じ行の別の列内をクリックするようにしてください。

  3. リボンの [プロパティ] をクリックします。

  4. サービスの名前を変更するには、[新しい Managed Metadata Service の作成] ページの [名前] ボックスに新しい値を入力します。

  5. 用語ストアをホストするデータベース サーバーを変更するには、[データベース サーバー] ボックスに新しいデータベース サーバーの名前を入力します。

    注意

    SQL Express を使用する場合は、既定値の <コンピューター名>\SharePoint を変更しないでください。

  6. 用語ストアをホストするデータベースの名前を変更するには、[データベース名] ボックスに新しい名前を入力します。

  7. 認証方法を変更するには、データベースへのアクセスに Windows 認証を使用する場合は [Windows 認証] を選択し、SQL 認証を使用する場合は [SQL 認証] を選択します。[SQL 認証] を選択して使用する場合は、[アカウント] ボックスにアカウント名を入力し、[パスワード] ボックスにパスワードを入力します。

  8. フェールオーバー先のデータベース サーバーの名前を変更するには、[フェールオーバー データベース サーバー] ボックスにそのサーバーの名前を入力します。

  9. アプリケーション プールを変更するには、[アプリケーション プール] セクションで、次のどちらかの操作を実行します。

    • Managed Metadata Service を既存のアプリケーション プールで実行する場合は、[既存のアプリケーション プールを使用する] を選択し、実行するアプリケーション プールをボックスの一覧から選択します。

    • Managed Metadata Service を新しいアプリケーション プールで実行する場合は、[新しいアプリケーション プールを作成する] を選択し、アプリケーション プールを実行するアカウントを選択します。既存のアカウントで実行するには、[定義済み] を選択し、アカウントをボックスの一覧から選択します。SharePoint Server 2010 管理アカウントを使用するには、[構成可能] を選択して、使用するアカウントをボックスの一覧から選択するか、または [新しい管理アカウントの登録] をクリックして新しい管理アカウントを作成します。

  10. Managed Metadata Service で用語ストアだけでなくコンテンツ タイプ ライブラリにもアクセスできるようにするには、コンテンツ タイプ ライブラリを含むサイト コレクションの URL を [コンテンツ タイプ ハブ] ボックスに入力します。サービスは、サイト コレクションのルートでコンテンツ タイプ ライブラリを共有します。サービスでコンテンツ タイプ ライブラリにアクセスできないようにするには、[コンテンツ タイプ ハブ] ボックスをオフにします。

  11. このサービスが共有するコンテンツ タイプを別の Web アプリケーションがインポートすると、インポート プロセスでエラーが発生する可能性があります。(インポートするサイト コレクションのエラー ログと同様に) エクスポートするサイト コレクションのエラー ログにこれらのエラーを記録するには、[このサービス アプリケーションを使用して、サイト コレクションからシンジケート インポート エラーを報告する] を選択します。サービスで、エクスポートするサイト コレクションのエラー ログにエラーを記録しないようにするには、[このサービス アプリケーションを使用して、サイト コレクションからシンジケート インポート エラーを報告する] ボックスをオフにします。

  12. [OK] をクリックします。

Managed Metadata Service アプリケーションを発行する

Managed Metadata Service アプリケーションを発行するには、以下の手順に従います。

管理者の資格情報

Managed Metadata Service アプリケーションを発行するには、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを実行しているコンピューターの Administrators グループのメンバーである必要があります。

Managed Metadata Service アプリケーションを発行するには

  1. SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトのホーム ページで、[アプリケーション構成の管理] の [サービス アプリケーションの管理] を選択します。

  2. [サービス アプリケーション] タブを選択します。

  3. 発行するサービスに対応する行を選択します。

    注意

    行の選択時には、[名前] 列の中をクリックしないように注意してください。Managed Metadata Service の名前をクリックすると、用語ストアの管理ツールが起動してしまいます。同じ行の別の列内をクリックするようにしてください。

  4. リボンの [発行] をクリックします。

  5. [このサービス アプリケーションで使用する、既定の接続の種類を選択します] 領域で選択されている既定のオプションをそのまま使用します。

  6. 他のファームがサービスへの接続を作成できるようにするには、[このサービス アプリケーションを他のファームに発行する] を選択します。このオプションを選択しない場合、同じファーム内の Web アプリケーションのみがサービスを使用できるようになります。

  7. [サービス アプリケーションの発行] ページで、[発行された URL] セクションの URL をメモします。この Managed Metadata Service への接続を作成する際には、この URL を指定する必要があります。

  8. [説明] ボックスに、サービスの説明を入力します。

  9. サービスに関するさらに詳しい情報を提供するには、情報を含む Web ページを作成し、その Web ページの URL を [ヘルプの URL] ボックスに入力します。

  10. [OK] をクリックします。

Managed Metadata Service アプリケーションを削除する

Managed Metadata Service アプリケーションを削除するには、以下の手順に従います。

管理者の資格情報

Managed Metadata Service アプリケーションを削除するには、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを実行しているコンピューターの Administrators グループのメンバーである必要があります。

Managed Metadata Service アプリケーションを削除するには

  1. SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトのホーム ページで、[アプリケーション構成の管理] の [サービス アプリケーションの管理] を選択します。

  2. [サービス アプリケーション] タブを選択します。

  3. 削除するサービスに対応する行を選択します。

    注意

    行の選択時には、[名前] 列の中をクリックしないように注意してください。Managed Metadata Service の名前をクリックすると、用語ストアの管理ツールが起動してしまいます。同じ行の別の列内をクリックするようにしてください。

  4. リボンの [削除] をクリックします。

  5. [サービス アプリケーションに関連するデータを削除する] は選択しないでください。このオプションを選択しても機能しません。

  6. [OK] をクリックします。

    重要

    サービスを削除した後で復元することはできません。サービスへの接続がある Web アプリケーションは、その接続を使用できなくなります。

  7. サービスが削除されたら、もう一度 [OK] をクリックします。