サービス アプリケーション データベースの名前の変更または移動を行う (SharePoint Server 2010)
適用先: SharePoint Foundation 2010, SharePoint Server 2010
トピックの最終更新日: 2016-11-30
ここでは、Microsoft SharePoint Server 2010 サービス アプリケーション データベースの名前の変更または移動を行う方法について説明します。通常、サービス アプリケーション データベースの名前の変更は、SharePoint 製品構成ウィザードによって作成されたデータベース名から GUID を削除したり、データベース名を組織の名前付け規則に合わせたりするために行います。サービス アプリケーション データベースの移動は、システムの負荷分散のために行うことができます。
サービス アプリケーション データベースの名前の変更または移動の手順の概要は次のとおりです。
SQL Server ツールを使用して、データベースの名前の変更または移動を行います。
サービス アプリケーションの接続先を、名前の変更または移動を行ったデータベースに変更します。
サービス アプリケーションの接続先を、名前の変更または移動を行ったサービス アプリケーション データベースに変更するのは、複雑な手順となることがあります。特に、複数のサービス アプリケーションに対してデータベースの名前の変更または移動が必要な場合には複雑になります。この理由は、新しい名前または場所のデータベースを接続先にする方法は、サービス アプリケーションの種類ごとに異なるためです。名前の変更または移動を行うサービス アプリケーション データベースに応じて、次のどちらかの方法を使用して、サービス アプリケーションの接続先を当該のデータベースに変更します。
サービス アプリケーションをいったん削除して再作成したうえで、名前の変更または移動を行った既存のデータベースを接続先にします。
この方法は多くのサービス アプリケーション データベースに適用できますが、Search など、サービス アプリケーションによっては、手順が複雑になることがあります。
Windows PowerShell を使用して、名前の変更または移動を行ったデータベースをサービス アプリケーションの接続先にします。
Windows PowerShell で接続先を設定できるサービス アプリケーション データベースの一部については、サーバーの全体管理も使用できます。この操作を実行するにはサーバーの全体管理が最も簡単な方法であることから、可能な場合には、データベースの名前の変更または移動にはサーバーの全体管理を使用することをお勧めします。Windows PowerShell は一部のサービス アプリケーション データベースにのみ使用でき、サーバーの全体管理は、それらのサービス アプリケーションのうちの一部に対して使用できます。
次の表は、各サービス アプリケーションの接続先を、名前の変更または移動を行ったデータベースに変更するために使用できる方法を示します。
名前の変更または移動を行ったサービス アプリケーション データベースを接続先にするために使用できる方法
サービス アプリケーションまたはデータベース | サービス アプリケーションを削除して再作成 | Windows PowerShell を使用 | サーバーの全体管理を使用 |
---|---|---|---|
Usage and Health Data Collection |
可能 |
可能 |
推奨 |
Search: プロパティ |
可能 |
可能 |
推奨 |
Search: クロール |
可能 |
可能 |
推奨 |
Search: 管理 |
可能 |
推奨 |
不可能 |
Web Analytics: ステージング |
可能 |
可能 |
推奨 |
Web Analytics: レポート |
可能 |
可能 |
推奨 |
Business Data Connectivity |
推奨 |
不可能 |
不可能1 |
Application Registry2 |
不可能 |
不可能 |
不可能 |
State Service |
不可能 |
推奨 |
不可能 |
User Profile: プロファイル |
推奨 |
不可能 |
不可能 |
User Profile: ソーシャル タグ |
推奨 |
不可能 |
不可能 |
User Profile: 同期 |
推奨 |
不可能 |
不可能 |
Metadata Management |
可能 |
可能 |
推奨 |
Word Automation Service |
可能 |
可能 |
推奨 |
Secure Store |
可能 |
不可能3 |
推奨 |
PerformancePoint Service |
不可能 |
推奨 |
不可能 |
Subscription Settings Service |
可能 |
推奨 |
不可能 |
1Business Data Connectivity のデータベースの名前は、サーバーの全体管理または Windows PowerShell コマンドレット Set-SPBusinessDataCatalogServiceApplication で変更できそうに思えます。しかし実際には、サーバーの全体管理または Set-SPBusinessDataCatalogServiceApplication を使用すると、新しいデータベースが作成されます。既存のデータベースの名前は変更されません。
2Application Registry Service アプリケーションを作成するための Windows PowerShell コマンドレットはないため、名前は変更できません。移動には Microsoft SharePoint Server 2010 のバックアップと回復を使用できます。
3Secure Store データベースの名前は、Windows PowerShell コマンドレット Set-SPSecureStoreServiceApplication で変更できそうに思えます。しかし実際には、Set-SPSecureStoreServiceApplication を使用すると、新しいデータベースが作成されます。既存のデータベースの名前は変更されません。
この記事の内容
SQL Server を使用したサービス アプリケーション データベースの名前の変更または移動
この操作には以下の手順が含まれます。
サービス アプリケーションを停止するには
SQL Server Management Studio を使用してデータベースの名前を変更するには
SQL Server Management Studio およびエクスプローラーを使用してデータベースを移動する
名前の変更または移動を行ったデータベースをサービス アプリケーションの接続先にするための一般的な方法
この操作には以下の手順が含まれます。
サービス アプリケーションの設定を記録するには
サービス アプリケーションを削除するには
サービス アプリケーションを再作成するには
サービス アプリケーションを再起動するには
注意
この方法は一部のサービス アプリケーション データベースには該当しません。サービス アプリケーションごとの説明を参照して、使用する方法を判断してください。
各サービス アプリケーションのデータベースの名前の変更または移動の方法
名前の変更または移動を行ったデータベースを Usage and Health Data Collection Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを Search Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを Web Analytics Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを State Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを Managed Metadata Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを Word Automation Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを Secure Store Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを Business Data Connectivity Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを Application Registry Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを User Profile Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを PerformancePoint Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを Subscription Settings Service アプリケーションの接続先にする
SQL Server を使用したサービス アプリケーション データベースの名前の変更または移動
サービス アプリケーション データベースの名前を変更するには、SQL Server を使用する必要があります。サービス アプリケーション データベースを移動するには、SQL Server およびエクスプローラーを使用する必要があります。データベースの名前の変更または移動を実行する前に、対象のサービス アプリケーションに関連するサービスを停止することをお勧めします。一般には、データベースの名前の変更と移動はどちらか一方のみを行います。両方の操作を行うことは通常はありません。
この記事の手順は、データベース サーバーに SQL Server Management Studio がインストールされていることを前提としています。インストールされていない場合は、「Microsoft SQL Server 2008 R2 RTM - Management Studio Express」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=186132&clcid=0x411) から Management Studio をダウンロードしてインストールしてください。
重要
操作を実行する対象のデータベース サーバー上で、以下のメンバーであることが必要です。
-
ローカル サーバーの Administrators グループ
-
db_owner 固定データベース ロール
サービス アプリケーションを停止するには
この手順を実行するユーザー アカウントが Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。
データベースの変更を計画する各サービス アプリケーションについて、対象のアプリケーションに応じた適切な手順に従って、サービスを停止するか、またはサービス アプリケーションを無効にする必要があります。詳細については、「サービス アプリケーションを管理する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
SQL Server Management Studio を使用してデータベースの名前を変更するには
SQL Server Management Studio で、ソースの SQL Server インスタンスに接続し、[データベース] ノードを展開します。
名前を変更するデータベースを右クリックし、[名前の変更] をクリックして、新しい名前を入力します。名前を変更するデータベースごとにこの手順を繰り返します。
SQL Server Management Studio およびエクスプローラーを使用してデータベースを移動する
データベースを移動するには、SQL Server からデータベースをデタッチし、エクスプローラーで新しい場所にファイルを移動して、SQL Server の新しいインスタンスにデータベースをアタッチする必要があります。
SQL Server からデータベースをデタッチするには
SQL Server Management Studio で、ソースの SQL Server インスタンスを開き、[データベース] ノードを展開します。
データベースを右クリックして、[タスク] をポイントし、[デタッチ] をクリックします。移動するデータベースごとにこの操作を繰り返します。
エクスプローラーで新しい場所にデータベース ファイルを移動するには
エクスプローラーで、サービス アプリケーション データベースの .mdf ファイル, .ndf ファイル、および .ldf ファイルを見つけます。
移動するデータベースの .mdf ファイル, .ndf ファイル、および .ldf ファイルを選択し、目的のディレクトリにコピーまたは移動します。
データベースを SQL Server の新しいインスタンスにアタッチするには
Management Studio で、移動先の SQL Server インスタンスを開きます。
[データベース] ノードを右クリックし、[タスク] をポイントして、[アタッチ] をクリックします。
[データベースのアタッチ] ダイアログ ボックスで, .mdf ファイル, .ndf ファイル、および .ldf ファイルの転送先を参照し、アタッチするデータベースの .mdf ファイルを選択して、[OK] をクリックします。
移動するデータベースごとにこの手順を繰り返します。
名前の変更または移動を行ったデータベースをサービス アプリケーションの接続先にするための一般的な方法
名前の変更または移動を行ったデータベースをサービス アプリケーションの接続先にする方法として、多くのサービス アプリケーションで使用できるのは、サービス アプリケーションをいったん削除して再作成するという方法です。サービス アプリケーションを再作成するときに、新しい名前と新しい場所を指定します。
以下のサービス アプリケーションでは、名前の変更または移動を行ったデータベースを接続先にするためにはこの方法のみを使用できます。
Business Data Connectivity
User Profile
PerformancePoint
この操作には以下の手順が含まれます。
サービス アプリケーションの設定を記録するには
サービス アプリケーションを削除するには
サービス アプリケーションを再作成するには
サービス アプリケーションを再起動するには
サービス アプリケーションの設定を記録するには
- サービス アプリケーションの削除と再作成を行う前に、サービス アプリケーションの設定を記録します。それには、「ファームの構成設定を文書化する (SharePoint Server 2010)」の記事で説明した、推奨の Windows PowerShell コマンドレットを使用します。
サービス アプリケーションを削除するには
- サービス アプリケーションを削除するには、「サービス アプリケーションを削除する (SharePoint Server 2010)」の手順に従います。ただし、サービス アプリケーション データベースは削除しません。
サービス アプリケーションを再作成するには
サービス アプリケーションを再作成して、名前を変更したデータベースに接続し、その他はすべて最初の構成と同じ設定を再度使用します。詳細については、以下の記事を参照してください。
Usage and Health data collection を構成する (SharePoint Server 2010)
Enabling Multi Tenant Support in SharePoint 2010 (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=197114&clcid=0x411) (英語)
Business Data Connectivity Service の管理の概要 (SharePoint Server 2010)
Secure Store Service を構成する (SharePoint Server 2010)
注意
サービス アプリケーションを構成するときには、そのサービス アプリケーションを最初に構成したときと同じパスフレーズを使用する必要があります。
User Profile Service アプリケーションを作成、編集、または削除する (SharePoint Server 2010)
サービス アプリケーションによっては、関連するサービスを手動で開始することが必要な場合があります。
サービス アプリケーションを再起動するには
サーバーの全体管理の [システム設定] で、[サーバーのサービスの管理] をクリックします。
[サービス] の一覧で、再起動するサービス アプリケーションをサポートする適切なサービスの横の [開始] をクリックします。
各サービス アプリケーションのデータベースの名前の変更または移動の方法
このセクションでは、各サービス アプリケーションについて個別に説明します。
名前の変更または移動を行ったデータベースを Usage and Health Data Collection Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを、Usage and Health Data Collection Service アプリケーションの接続先にするには、サーバーの全体管理または Windows PowerShell を使用できます。
サーバーの全体管理を使用して、名前の変更または移動を行ったデータベースを Usage and Health Data Collection Service アプリケーションの接続先にするには
この手順を実行するユーザー アカウントが Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。
サーバーの全体管理で、[監視] をクリックし、[監視] ページの [Usage and Health data collection の構成] をクリックします。
[Web Analytics と正常性データの収集の構成] ページが表示されます。
[正常性データの収集を有効にする] チェック ボックスをオフにし、[OK] をクリックします。
[監視] ページに戻ります。
[Usage and Health data collection の構成] をクリックして [Web Analytics と正常性データの収集の構成] ページに戻ります。
[正常性データの収集を有効にする] チェック ボックスをオンにします。
[ログ データベース サーバー] セクションで、更新したデータベース サーバーおよびデータベース名を指定し、[OK] をクリックします。
Windows PowerShell を使用して、名前の変更または移動を行ったデータベースを Usage and Health Data Collection Service アプリケーションの接続先にするには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 Products] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプトで、以下のようにコマンドを入力します。
Set-SPUsageApplication -Identity "<ServiceApplicationName>" -DatabaseName "<DbName>" -DatabaseServer "<SQLServerName>"
ここで、
<ServiceApplicationName> は Usage and Health Data Collection Service アプリケーションの名前です。
<DbName> はデータベースの名前です。
<SQLServerName> はデータベース サーバーの名前です。
詳細については、「Set-SPUsageApplication」を参照してください。
名前の変更または移動を行ったデータベースを Search Service アプリケーションの接続先にする
名前を変更したクロール データベースまたはプロパティ データベースを Search Service アプリケーションの接続先にするには、サーバーの全体管理または Windows PowerShell 2.0 を使用できます。名前を変更した検索管理データベースを接続先にするには、Windows PowerShell 2.0 を使用する必要があります。
サーバーの全体管理を使用して、名前の変更または移動を行ったクロール データベースまたはプロパティ データベースを Search Service アプリケーションの接続先にするには
この手順を実行するユーザー アカウントが Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。
サーバーの全体管理で [アプリケーション構成の管理] をクリックします。
[アプリケーション構成の管理] ページの [サービス アプリケーションの管理] をクリックします。
Search Service アプリケーションの名前をクリックします。
[検索管理] ページで [変更] をクリックします。
[検索トポロジの管理] ページで、管理、クロール、およびプロパティの 3 つのデータベースが表示されます。この手順では、名前の変更または移動を行ったクロール データベースまたはプロパティ データベースを接続先にできます。
注意
サーバーの全体管理では、名前の変更または移動を行った検索管理データベースを接続先にできません。
変更するデータベースをクリックし、[プロパティの編集] をクリックします。
[データベース サーバー] ボックスで、サーバーの場所が新しくなった場合は入力します。[データベース名] ボックスで、データベースの新しい名前を入力します。[OK] をクリックします。
[検索トポロジの管理] ページで、[トポロジの変更を適用] をクリックします。
変更が有効となるには数分かかる場合があります。
Windows PowerShell を使用して、名前の変更または移動を行ったクロール データベース、プロパティ データベース、および管理データベースを Search Service アプリケーションの接続先にするには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 Products] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプトで、以下のようにコマンドを入力します。
検索管理データベースの接続先を新しい名前または場所にします。
$searchapp | Set-SPEnterpriseSearchServiceApplication -DatabaseName "<NewDbName>" -DatabaseServer "<NewServerName>"
ここで、
<NewDbName> は名前を変更したデータベースの名前です。
<NewServerName> は新しいデータベースの場所です。
Search Service のインスタンスの再準備が完了したかどうかを監視します。
Do {write-host -NoNewline .;Sleep 10; $searchInstance = Get-SPEnterpriseSearchServiceInstance -Local} while ($searchInstance.Status -ne "Online")
クロール データベースを新しい名前または場所に設定します。
$CrawlDatabase0 | Set-SPEnterpriseSearchCrawlDatabase -DatabaseName "<NewDbName>" -DatabaseServer "<NewServerName>"
ここで、
<NewDbName> は名前を変更したデータベースの名前です。
<NewServerName> は新しいデータベースの場所です。
Search Service のインスタンスの再準備が完了したかどうかを監視します。
Do {write-host -NoNewline .;Sleep 10; $searchInstance = Get-SPEnterpriseSearchServiceInstance -Local} while ($searchInstance.Status -ne "Online")
プロパティ データベースを新しい名前または場所に設定します。
$PropertyDatabase0 | Set-SPEnterpriseSearchPropertyDatabase -DatabaseName "<NewDbName>" -DatabaseServer "<NewServerName>"
ここで、
<NewDbName> は名前を変更したデータベースの名前です。
<NewServerName> は新しいデータベースの場所です。
Search Service のインスタンスの再準備が完了したかどうかを監視します。
Do {write-host -NoNewline .;Sleep 10; $searchInstance = Get-SPEnterpriseSearchServiceInstance -Local} while ($searchInstance.Status -ne "Online")
Search Service のインスタンスを再起動します。
get-SPEnterpriseSearchServiceInstance | start-SPEnterpriseSearchServiceInstance
Search Service アプリケーションの実行を再開します。
$searchapp.Resume()
名前の変更または移動を行ったデータベースを Web Analytics Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを、Web Analytics Service アプリケーションの接続先にするには、サーバーの全体管理または Windows PowerShell を使用できます。また、サービス アプリケーションの削除と再作成も使用できます。
サーバーの全体管理を使用して、名前の変更または移動を行った Web Analytics データベースを接続先にするには
この手順を実行するユーザー アカウントが Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。
サーバーの全体管理で [アプリケーション構成の管理] をクリックします。
[アプリケーション構成の管理] ページの [サービス アプリケーションの管理] をクリックします。
Web Analytics Service アプリケーションをクリックします。リボンが使用可能になります。
リボンの [プロパティ] をクリックします。
Web Analytics Service アプリケーションの編集ウィザードが表示されます。
最初のページで [次へ] をクリックします。[Web Analytics Service アプリケーション トポロジの編集] ページで、データベース名をポイントして、[プロパティの編集] をクリックし、新しいデータベース サーバーまたはデータベース名を指定します。データベースごとにこの手順を繰り返します。
[OK] をクリックして [データベースの編集] ダイアログ ボックスを閉じ、[次へ] をクリックします。
Web Analytics Service アプリケーションが正しく編集されたことを示すメッセージが表示されます。
[OK] をクリックします。
サーバーの全体管理の [システム設定] で、[サーバーのサービスの管理] をクリックします。
[サービス] の一覧で、Analytics Data Processing Service および Web Analytics Web Service の横の [開始] をクリックします。
Windows PowerShell を使用して、名前の変更または移動を行ったデータベースを Web Analytics Service アプリケーションの接続先にするには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 Products] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプトで、以下のようにコマンドを入力します。
Set-SPWebAnalyticsServiceApplication -Identity "<ServiceApplicationName>" [-ListOfReportingDatabases <ReportingServerAndDatabases>] [-ListOfStagingDatabases <StagingServerAndDatabases>]
ここで、
<ServiceApplicationName> はサービス アプリケーションの名前です。
<ReportingServerAndDatabase> は、レポート データベースのサーバー名およびデータベース名を含む XML 文字列です。
注意
オプションの名前を指定できますが、Web Analytics Service アプリケーションにつき 1 つのレポート データベースのみがサポートされています。
<StagingServerAndDatabases> はステージング データベースのサーバー名およびデータベース名を含む XML 文字列です。
次の例は、Set-SPWebAnalyticsServiceApplication コマンドレットの使用方法を示します。
Set-SPWebAnalyticsServiceApplication -Identity WebAnalyticsServiceApplication1 -ListOfReportingDatabases "<ReportingDatabases><ReportingDatabase ServerName='SharePointReporting' DatabaseName='WAReporting'/></ReportingDatabases>" -ListOfStagingDatabases "<StagingDatabases><StagingDatabaseServerName=''SharePointReporting' ' DatabaseName='WAStaging1'/> <StagingDatabase ServerName='''SharePointReporting' DatabaseName = 'WAStaging2'/></StagingDatabases>"
詳細については、「Set-SPWebAnalyticsServiceApplication」を参照してください。
名前の変更または移動を行ったデータベースを State Service アプリケーションの接続先にする
State Service データベースには一時データが格納されています。Windows PowerShell を使用し、次のどちらかの手順で、名前の変更または移動を行ったデータベースを State Service アプリケーションの接続先にできます。
新しいデータベースを新しい場所に追加するか、または新しい名前でデータベースを作成します。次に、新しいデータベースをサービス アプリケーションに追加し、古いデータベースを削除します。詳細については、「Windows PowerShell を使用して新しいデータベースを State Service アプリケーションに追加し、古いデータベースを削除するには」を参照してください。
古いデータベースのマウントを解除し、SQL Server で名前の変更または移動を行ってから、State Service データベースを再マウントします。詳細については、「Windows PowerShell を使用して、名前の変更または移動を行ったデータベースを State Service アプリケーションの接続先にするには」を参照してください。
以下の操作には、次の手順が組み込まれています。したがって、これらの手順を事前に実行しておく必要はありません。
サービス アプリケーションを停止する
SQL Server Management Studio でデータベースの名前を変更する
SQL Server Management Studio およびエクスプローラーを使用してデータベースを移動する
Windows PowerShell を使用して新しいデータベースを State Service アプリケーションに追加し、古いデータベースを削除するには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 Products] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力して新しいデータベースを作成します。
New-SPStateServiceDatabase -Name "<NewDatabaseName>"
次のコマンドを入力して古いデータベースを削除します。
Remove-SPStateServiceDatabase -Name "<OldDatabaseName>"
ここで、
<NewDatabaseName> は、新たに作成するデータベースの名前です。
<OldDatabaseName> は、State Service との関連付けを解除して SQL Server からデタッチする古いデータベースの名前です。
詳細については、「New-SPStateServiceDatabase」および「Remove-SPStateServiceDatabase」を参照してください。
Windows PowerShell を使用して、名前の変更または移動を行ったデータベースを State Service アプリケーションの接続先にするには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
構成する State Service アプリケーション ID およびデータベース ID を記録します。
[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 Products] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力してデータベースのマウントを解除します。
Dismount-SPStateServiceDatabase -Identity <DatabaseID>
ここで、
- <DatabaseID> は、サービス アプリケーションから削除する State Service データベースです。型は、"12345678-90ab-cdef-1234-567890bcdefgh" の形式の有効な GUID、状態データベースの有効な名前、または有効な SPStateServiceDatabase オブジェクトのインスタンスです。
詳細については、「Dismount-SPStateServiceDatabase」を参照してください。
データベースの名前の変更または移動を行います。詳細については、「SQL Server Management Studio を使用してデータベースの名前を変更するには」または「SQL Server Management Studio およびエクスプローラーを使用してデータベースを移動する」を参照してください。
Windows PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力して、名前の変更または移動を行ったデータベースをマウントします。
Mount-SPStateServiceDatabase -Name "<DatabaseName>" -DatabaseServer "<ServerName>"
ここで、
<DatabaseName> は、State Service と関連付けるデータベースの名前です。
<ServerName> は、State Service データベースをホストする SQL Server の名前です。
詳細については、「Mount-SPStateServiceDatabase」を参照してください。
名前の変更または移動を行ったデータベースを Managed Metadata Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを、Managed Metadata Service アプリケーションの接続先にするには、サーバーの全体管理または Windows PowerShell を使用できます。詳細については、「Managed Metadata Service アプリケーションを作成、更新、発行、削除する」を参照してください。
名前の変更または移動を行ったデータベースを Word Automation Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを、Word Automation Service アプリケーションの接続先にするには、サーバーの全体管理または Windows PowerShell を使用できます。
以下の操作には、次の手順が組み込まれています。したがって、これらの手順を事前に実行している必要はありません。
サービス アプリケーションを停止する
SQL Server Management Studio でデータベースの名前を変更する
SQL Server Management Studio およびエクスプローラーを使用してデータベースを移動する
注意
名前の変更または移動を行ったデータベースを接続先にする前には、Word Automation Service を停止する必要はありません。しかし、Word Automation Service を停止しても、問題は生じません。
サーバーの全体管理を使用して、名前の変更または移動を行ったデータベースを Word Automation Service アプリケーションの接続先にするには
この手順を実行するユーザー アカウントが Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。
サーバーの全体管理の [システム設定] で、[サーバーのサービスの管理] をクリックします。
[サービス] の一覧で、Word Automation Service の横の [停止] をクリックします。
サイド リンク バーの [アプリケーション構成の管理] をクリックします。
[アプリケーション構成の管理] ページの [サービス アプリケーションの管理] をクリックします。
Word Automation Service アプリケーションをクリックします。リボンが使用可能になります。
リボンの [プロパティ] をクリックします。
[Word Automation Services アプリケーションの編集] ダイアログ ボックスが開きます。
データベース サーバーまたはデータベース名を変更し、[OK] をクリックします。
サイド リンク バーの [システム設定] をクリックします。
[システム設定] ページで、[サーバー] の [サーバーのサービスの管理] をクリックします。
[サービス] の一覧で、Word Automation Service の横の [開始] をクリックします。
Windows PowerShell を使用して、名前の変更または移動を行ったデータベースを Word Automation Service アプリケーションの接続先にするには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
構成を予定する Word Automation Service アプリケーション名とデータベース名を記録します。
[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 Products] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプトで、以下のようにコマンドを入力します。
$app = Get-SPServiceApplication -Name "<ServiceApplicationName>" Set-SPWordConversionServiceApplication -Identity $app -DatabaseName "<DatabaseName>" -DatabaseServer "<DatabaseServer>"
ここで、
<ServiceApplicationName> は Word Automation Service アプリケーションの名前です。
<DatabaseName> は名前の変更または移動を行ったデータベースの名前です。
<DatabaseServer> は名前の変更または移動を行ったデータベースの場所です。同じ場所で名前を変更したデータベースを使用する場合には、このパラメーターは指定しません。
詳細については、「Set-SPWordConversionServiceApplication」を参照してください。
名前の変更または移動を行ったデータベースを Secure Store Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを、Secure Store Service アプリケーションの接続先にするには、サーバーの全体管理を使用できます。また、データベースの名前の変更または移動を行った後で、サービス アプリケーションを削除または再作成する方法もあります。サービス アプリケーションを削除して再作成する方法を選択する場合は、サービス アプリケーションを最初に構成するときに使用したのと同じパスフレーズを使用する必要があります。詳細については、「名前の変更または移動を行ったデータベースをサービス アプリケーションの接続先にするための一般的な方法」を参照してください。
サーバーの全体管理を使用して、名前の変更または移動を行ったデータベースを Secure Store Service サービス アプリケーションの接続先にするには
このタスクを実行するユーザー アカウントが Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。
サーバーの全体管理の [システム設定] で、[サーバーのサービスの管理] をクリックします。
[サービス] の一覧で、Secure Store Service の横の [停止] をクリックします。
サイド リンク バーの [アプリケーション構成の管理] をクリックします。
[アプリケーション構成の管理] ページの [サービス アプリケーションの管理] をクリックします。
Secure Store Service サービス アプリケーションをクリックします。リボンが使用可能になります。
リボンの [プロパティ] をクリックします。
[Secure Store Service アプリケーションの編集] ページが開きます。
データベース サーバーまたはデータベース名を変更し、[OK] をクリックします。
注意
誤った名前を使用した場合、SharePoint Server 2010 によって新しいデータベースが作成されます。
サイド リンク バーの [システム設定] をクリックします。
[システム設定] ページで、[サーバー] の [サーバーのサービスの管理] をクリックします。
[サービス] の一覧で、Secure Store Service の横の [開始] をクリックします。
名前の変更または移動を行ったデータベースを Business Data Connectivity Service アプリケーションの接続先にする
Business Data Connectivity Service アプリケーションを削除し、データベースの名前の変更または移動を行ってから、そのデータベースに接続するサービス アプリケーションを再作成する必要があります。詳細については、「名前の変更または移動を行ったデータベースをサービス アプリケーションの接続先にするための一般的な方法」を参照してください。
名前の変更または移動を行ったデータベースを Application Registry Service アプリケーションの接続先にする
Application Registry Service アプリケーションを作成するための Windows PowerShell コマンドレットはないため、対応するデータベースの名前は変更できません。データベースの移動には SharePoint Server 2010 のバックアップと回復を使用できます。詳細については、「サービス アプリケーションをバックアップする (SharePoint Server 2010)」および「サービス アプリケーションを復元する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
名前の変更または移動を行ったデータベースを User Profile Service アプリケーションの接続先にする
User Profile Service アプリケーションを削除し、データベースの名前の変更または移動を行ってから、そのデータベースに接続するサービス アプリケーションを再作成する必要があります。詳細については、「名前の変更または移動を行ったデータベースをサービス アプリケーションの接続先にするための一般的な方法」を参照してください。
名前の変更または移動を行ったデータベースを PerformancePoint Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを、PerformancePoint Service アプリケーションの接続先にするには、Windows PowerShell を使用できます。
注意
PerformancePoint Service アプリケーションを削除した後で既存のデータベースに接続するように再作成する方法は使用できません。
Windows PowerShell を使用して、名前の変更または移動を行ったデータベースを PerformancePoint Service アプリケーションの接続先にするには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
構成を予定する PerformancePoint Service アプリケーション名とデータベース名を記録します。
[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 Products] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプトで、以下のようにコマンドを入力します。
Set-SPPerformancePointServiceApplication -Identity "<ServiceApplicationName>" -SettingsDatabase "<OptionalServerName\DatabaseName>"
ここで、
<ServiceApplicationName> は PerformancePoint Service アプリケーションの名前です。
<OptionalServerName\DatabaseName> は名前の変更または移動を行ったデータベースの場所と名前です。データベースの名前のみを変更する場合は、場所は指定しません。
詳細については、「Set-SPPerformancePointServiceApplication」を参照してください。
名前の変更または移動を行ったデータベースを Subscription Settings Service アプリケーションの接続先にする
名前の変更または移動を行ったデータベースを、Subscription Settings Service アプリケーションの接続先にするには、Windows PowerShell を使用できます。
Windows PowerShell を使用して、名前の変更または移動を行ったデータベースを Subscription Settings Service アプリケーションの接続先にするには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
構成を予定する Subscription Settings Service アプリケーション名とデータベース名を記録します。
[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 Products] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプトで、以下のようにコマンドを入力します。
Set-SPSubscriptionSettingsServiceApplication -Identity "<ServiceApplicationName>" -DatabaseName "<DatabaseName>" -DatabaseServer "<DatabaseServer>"
ここで、
<ServiceApplicationName> は Subscription Settings Service アプリケーションの名前です。
<DatabaseName> は名前の変更または移動を行ったデータベースの名前です。
<DatabaseServer> は名前の変更または移動を行ったデータベースの場所です。同じ場所で名前のみを変更したデータベースの場合には、このパラメーターは指定しません。
詳細については、「Set-SPSubscriptionSettingsServiceApplication」を参照してください。
See Also
Concepts
DBA が作成したデータベースを使用して展開する (SharePoint Server 2010)
データベースの種類と説明 (SharePoint Server 2010)
サービス アプリケーションを管理する (SharePoint Server 2010)