PerformancePoint のデータ ソースの計画 (PerformancePoint Services)

 

適用先: SharePoint Server 2010 Enterprise

トピックの最終更新日: 2010-10-26

PerformancePoint Services では、ダッシュボードで使用するデータ ソースへの接続を作成する必要があります。PerformancePoint Services で使用するデータはすべて外部データであり、PerformancePoint の外部のデータ リポジトリに置かれています。データ接続を確立すると、PerformancePoint のさまざまな機能を使用できるようになります。

PerformancePoint は、SharePoint リスト、Excel Services、SQL Server テーブル、Excel ブックなどの表形式データ ソース、および多次元 (Analysis Services) データ ソースをサポートしています。

重要

PerformancePoint Services は、Office 2010 の "クイック実行" (C2R) アプリケーションをデータ ソースとしてサポートしていません。クライアントをインストールする必要があります。

表形式データ ソース

ユーザーは、SharePoint リスト、Excel Services、SQL Server テーブル、または Excel ブックへのデータ接続を作成できます。これらの種類のデータ ソースでは、ダッシュボード デザイナー ツールからデータのサンプルを参照でき、PerformancePoint 内でのデータの解釈方法に応じて、データに特定のプロパティを設定できます。たとえば、どのデータセットをディメンションとして扱うかを指定できます。データセットをディメンションまたはファクトとして扱うかどうかを指定でき、データを含めない場合は [無視] を選択できます。値をファクトとして設定する場合は、PerformancePoint Services でのそれらの数値の集計方法を指定できます。また、時刻の値を持つデータセットを PerformancePoint Services 内で使用することもでき、PerformancePoint Services のタイム インテリジェンス機能を使用して、時間のパラメーターの設定とダッシュボード フィルターの作成を行うことができます。

重要

表形式データ ソースは PerformancePoint スコアカードおよびフィルターに対してのみ使用できます。

SharePoint リスト

SharePoint サイトの SharePoint リストに格納されているデータは、ダッシュボード デザイナーで SharePoint リスト データ ソースを作成することによって PerformancePoint Services で使用できます。SharePoint リストのデータは読み取り専用です。SharePoint リストのデータの変更は SharePoint から行う必要があります。

ユーザーはどの種類の SharePoint リストにも接続できます。

Excel Services

SharePoint サイトで Excel Services に発行された Excel ファイルのデータは、Excel Services データ ソースを作成することによって PerformancePoint Services で使用できます。サポートされている発行済みデータは PerformancePoint Services では読み取り専用です。発行済みのパラメーター値はダッシュボード デザイナーから変更できます。KPI の計算で Excel Services パラメーターを使用すると、変更を簡単に追加できます。PerformancePoint Services がサポートする Excel Services コンポーネントは、名前付き範囲、テーブル、およびパラメーターです。

セキュリティ メモSecurity Note
接続しようとしているブックが格納されているサイトまたはライブラリが匿名アクセスに設定されている場合は、Excel Services にデータ ソースとして接続することはできません。

SQL Server テーブル

SQL Server データベースへのデータ ソース接続を作成し、PerformancePoint Services 内のデータを使用できます。PerformancePoint Services 内でサポートされているデータ ソースは SQL テーブルおよび SQL ビューです。

セキュリティ メモSecurity Note
SQL Server データベースからのデータは読み取り専用です。PerformancePoint Services では、SQL Server データベースに変更を加えることはサポートしていません。

注意

ダッシュボード デザイナーで SQL データ ソース接続を作成および保存した後も、ワークスペース ブラウザーでは、このデータ ソースに鉛筆のアイコンが示され、データ ソースが未保存で編集中であるかのように表示されます。これは既知の問題です。

Excel ブック

実際の Excel ファイルの内容を PerformancePoint Services のデータ ソースとして使用できます。それには、Excel ブックへのデータ ソース接続を作成し、使用するデータのみを選択します。元の Excel ファイルは PerformancePoint のコピーとは独立して扱われます。PerformancePoint Services 2010 は Excel 2007 および Excel 2013 のブックをデータ ソースとしてサポートしています。

多次元データ ソース

Analysis Services

SQL Server Analysis Services キューブ内のデータは、このソースへのデータ接続を作成することによって、PerformancePoint Services で使用できます。PerformancePoint Services では、目的の時間ディメンションと、階層に必要な詳細レベルを、内部の PerformancePoint Services タイム インテリジェンスに対応付けることができます。

注意

表形式データ ソースとは異なり、ユーザーが PerformancePoint のダッシュボード デザイナー内で Analysis Services キューブを参照できません。

PowerPivot for Excel

PerformancePoint Services では、PerformancePoint Services ダッシュボードを構築するためのデータ ソースとして PowerPivot モデルを使用できます。PerformancePoint Services ダッシュボード内で PowerPivot をデータ ソースとして使用するには、SharePoint Server 2010 ファームで PerformancePoint Services をアクティブにし、PowerPivot for SharePoint をインストールする必要があります。Excel 用の PowerPivot アドインを使用して PowerPivot モデルを作成したら、PowerPivot サービスが有効な SharePoint サイトにこの Excel ファイルをアップロードまたは発行する必要があります。Analysis Services データ ソース テンプレートを使用して、ダッシュボード デザイナーでデータ ソース接続を作成します。

See Also

Concepts

PowerPivot のデータ接続を作成する (PerformancePoint Services)
ダッシュボード デザイナーを使用してタイム インテリジェンスで動作するようにデータ ソースを構成する
ダッシュボード デザイナーを使用して Analysis Services データ ソースの時間設定を構成する
ダッシュボード デザイナーを使用して表形式データ ソースの時間設定を構成する