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サイト

 

トピックの最終更新日: 2010-11-16

Microsoft Lync Server 2010 通信ソフトウェアでは、ネットワーク上で Lync Server 2010 コンポーネントを含むサイトを定義します。サイトとは、1 つのローカル エリア ネットワーク (LAN) または高速の光ファイバー ネットワークで接続された 2 つのネットワークのように、高速で遅延の少ないネットワークによる良好な接続が保たれているコンピューターの集合です。Lync Server サイトは、Active Directory ドメイン サービス (AD DS) サイトや Microsoft Exchange Server サイトとは異なる概念であることに注意してください。Lync Server 2010 サイトは、Active Directory サイトと対応している必要はありません。

サイトの種類

各サイトは、最低 1 つのフロントエンド プールまたは Standard Edition サーバーを配置した中央サイト、あるいはブランチ サイトのいずれかです。各ブランチ サイトは、1 つの中央サイトにだけ関連付けられており、ブランチ サイトのユーザーは、Lync Server 機能のほとんどを関連付けられた中央サイトのサーバーから取得します。

各ブランチ サイトは、次のいずれかを含みます。

  • 存続可能ブランチ アプライアンス。Lync Server 2010 で導入された新しいデバイスです。存続可能ブランチ アプライアンスは、Windows Server 2008 R2 上で実行される Microsoft Lync Server 2010 レジストラーおよび仲介サーバーを含む業界標準のブレード サーバーです。存続可能ブランチ アプライアンスは、PSTN ゲートウェイも含みます。存続可能ブランチ アプライアンスは、25 ~ 1000 人のユーザーで構成されるブランチ サイト用として設計されています。

  • 存続可能ブランチ サーバー。Lync Server 2010 で導入されたもう 1 つの新しいデバイスです。存続可能ブランチ サーバーは、指定されたハードウェア要件を満たし Lync Server 2010 レジストラーおよび仲介サーバー ソフトウェアがインストールされた、Windows Server を実行するサーバーです。存続可能ブランチ サーバーは、PSTN ゲートウェイまたは電話サービス プロバイダーへの SIP トランクに接続する必要があります。存続可能ブランチ サーバーは、1000 ~ 5000 人のユーザーで構成されるブランチ サイト用として設計されています。

  • PSTN ゲートウェイ、およびオプションで仲介サーバー。

中央サイトへの復元力のあるワイド エリア ネットワーク (WAN) リンクを備えるブランチ オフィスは、3 つ目のオプションに当たる PSTN ゲートウェイとオプションの仲介サーバーを使用できます。リンクの復元力が劣るブランチ オフィス サイトは、ワイドエリア ネットワークが停止した場合に復元力を提供する存続可能ブランチ アプライアンスまたは存続可能ブランチ サーバーを使用する必要があります。たとえば、存続可能ブランチ アプライアンスまたは存続可能ブランチ サーバーを展開しているサイトでは、ブランチ サイトと中央サイトを接続する WAN 接続が切断されている場合でも、ユーザーは引き続きエンタープライズ VoIP の通話を発信、受信できます。存続可能ブランチ アプライアンス、存続可能ブランチ サーバー、および復元力の詳細については、「計画」のドキュメントの「エンタープライズ VoIP の復旧の計画」を参照してください。

サイト トポロジ

展開には、1 つ以上の中央サイトを含める必要があります。ブランチ サイトは含めない場合も多数を含める場合もあります。各ブランチ サイトは、1 つの中央サイトと連携します。中央サイトは、ローカルではブランチ サイトに配置されない、プレゼンス、電話会議などの Lync Server 2010 サービスをブランチ サイトに提供します。