外部通信機能

 

トピックの最終更新日: 2012-01-24

Microsoft Lync Server 2010通信ソフトウェアは、組織の内部および外部のユーザー向けの通信機能を提供します。 サポートされる通信の種類は、ユーザーの種類によって異なります。 次の表に、ユーザーの種類ごとの通信機能をまとめています。 このドキュメントの以下のセクションで、より詳細に説明します。

ユーザーの種類ごとの外部ユーザー アクセス機能の概要

シナリオ リモート ユーザー フェデレーション ユーザー パブリック IM 接続/相互運用 匿名ユーザー

プレゼンス

はい

はい

はい

いいえ

インスタント メッセージング (IM) ピアツーピア

はい

はい

はい

いいえ

IM 電話会議

はい

はい

いいえ

はい

コラボレーション

はい

はい

いいえ

はい

音声ビデオ (A/V) ピアツーピア

はい

はい

Windows Live Messenger 2011 の場合は、はい*

いいえ

音声ビデオ会議

はい

はい

いいえ

はい

ファイル送信

はい

はい

いいえ

いいえ

* パブリック IM 接続の音声ビデオのピアツーピア サポートには、Windows Live Messenger 2011 を使用する必要があります。また、Microsoft Lync Server 2010 の暗号化レベルを変更する必要があります。既定では、暗号化レベルは「必須」です。この設定を「サポート」に変更する必要があります。詳細については、「パブリック IM 接続のサポートの準備」を参照してください。

内部ユーザーが使用できる機能

イントラネットにログオンしているユーザーは、承認を受けることで、次の方法で外部ユーザーと通信できます。

  • IM およびプレゼンス   ユーザーは、パブリック IM ユーザーとの一対一の IM 会話と、リモート ユーザーおよびフェデレーション ユーザーとの IM 会議に参加できます。 ユーザーは、リモート ユーザー、フェデレーション ユーザー、およびパブリック IM ユーザーのプレゼンスを表示できます。 また、自分の連絡先リストにリモート ユーザー、フェデレーション ユーザー、およびパブリック IM ユーザーを追加できます。

  • Web 会議   会議の開催者は、リモート ユーザー、フェデレーション ユーザー、および匿名ユーザーを、発表者または出席者として会議に招待できます。 発表者は、アプリケーションやデスクトップをフェデレーション ユーザーと共有できます。また、フェデレーション ユーザーによる制御を許可することもできます。

  • 音声ビデオ会議   会議の開催者は、会議の音声とビデオが内部の Lync Server 展開でホストされるよう、指定できます。

リモート ユーザーが使用できる機能

リモート ユーザーには、次の機能があります。

  • IM およびプレゼンス   ユーザーは、仮想プライベート ネットワーク (VPN) を使用して内部ネットワークにログオンすることなく、インスタント メッセージの送信と、プレゼンス状態の表示を行うことができます。 ユーザーは、フェデレーション パートナーからのユーザーと、サポートされているパブリック IM サービス プロバイダーのユーザーを自分の連絡先に追加できます。また、追加したユーザーがリモートでサインインしている場合でも、これらのユーザーのプレゼンス状態を表示できます。

  • Web 会議   ユーザーは、内部ネットワークにログオンしている場合と同様に会議に参加できます。

  • 音声ビデオ会議   ユーザーは、内部ネットワークにログオンしている場合と同様に音声ビデオ会議に参加できます。

基本的に、リモートユーザーは内部ユーザーと同じ機能を持ちます。またほとんどの場合、パフォーマンスの違いを感じることはありません。

フェデレーション ユーザーが使用できる機能

フェデレーション ユーザーが使用できる機能は、展開時に選択するオプションによって異なります。次のどちらかのオプションを選択できます。

  • IM とプレゼンスのみ   ユーザーは、組織内の個々の Lync Server ユーザーとの IM 会話に参加し、プレゼンス情報にアクセスできます。ただし、Lync Server ベースのマルチパーティ会議 (厳密なピアツーピア会議) には参加できません。 このオプションは、会議のサポートを内部で展開しているかどうかに関わらず選択できます。

  • IM とプレゼンス、Web 会議、および音声ビデオ会議   ユーザーは組織内の個々の Lync Server ユーザーとの IM 会話に参加し、プレゼンス情報にアクセスできます。 ユーザーは、Web 会議と音声ビデオ会議に参加できます (Lync Server 展開でサポートされている場合)。 フェデレーション ユーザーは、すべての機能セットにアクセスできます。ただし、フェデレーションされている会社の Lync Server 2010 アドレス帳は除きます。

パブリック IM ユーザーが使用できる機能

フェデレーション ユーザーとパブリック IM ユーザーが使用できる機能は、展開時に選択するオプションによって異なります。次のどちらかのオプションを選択できます。

  • IM とプレゼンスのみ   ユーザーは、組織内の個々の Lync Server ユーザーとの IM 会話に参加でき、プレゼンス情報にアクセスできますが、Lync Server ベースの IM マルチパーティ会議には参加できず、厳密にピアツーピア通信に限定されます。

  • IM とプレゼンス、Web 会議、および音声ビデオ会議   パブリック IM ユーザーは、ピアツーピアの IM 通信およびプレゼンス表示のほか、Windows Live Messenger ユーザーとの音声ビデオ セッションに参加できます。

パブリック IM ユーザーは、ファイル送信、アプリケーション共有など一部の機能を使用できません。パブリック IM ユーザーが使用できる機能は、そのユーザーのパブリック IM サービス プロバイダーによって異なります。たとえば、音声ビデオ セッションを使用できるのは、Windows Live ユーザーであるパブリック IM ユーザーのみです。展開プロセスの一部として、エッジ トポロジが IM とプレゼンスのみをサポートするのか、または IM とプレゼンス、Web 会議、および音声ビデオ会議をサポートするのかを指定できます。また、展開後にこのオプションを変更することもできます。

匿名ユーザーが使用できる機能

匿名ユーザーは、内部展開でホストされている IM、Web 会議、および音声会議に参加できます。 匿名ユーザーがこれらの機能にアクセスするには、招待が必要です。