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移行のプロセス

 

トピックの最終更新日: 2011-04-04

サポートされている Microsoft Lync Server 2010 の推奨移行手順は、サイド バイ サイド移行の手順です。ここでは、サイド バイ サイド移行の使用が推奨される理由を説明し、共存と代替移行方法に関する情報を示します。

サイド バイ サイド移行

ほとんどすべての移行では、サイド バイ サイド移行パスの使用をお勧めします。サイド バイ サイド移行では、Lync Server 2010 を備えた新しいサーバーを、Office Communications Server 2007 R2 を実行中の対応するサーバーと一緒に展開したうえで、新しいサーバーに運用を移行します。Office Communications Server 2007 R2 へのロールバックが必要になった場合は、運用を元のサーバーに戻すだけで済みます。ただし、この状況では、アップグレードされたクライアントによって新しい会議がスケジュールされていた場合、それらの会議がすべて機能しなくなるのでクライアントのダウングレードも必要になります。

共存のテスト

Lync Server 2010 を Office Communications Server 2007 R2 と並列に展開した後、トポロジは 2 つの展開の共存テストの状態を表します。Lync Server 2010 への移行前には、双方の展開をテストし、サービスが開始されていること、それぞれのサイトを管理できること、クライアントが現在および従来のユーザーと通信できることを確認することが重要です。また、「フェーズ 8: パイロット展開を運用展開に移行する」でのすべてのユーザーの移行前には、それぞれの展開の状態を把握し、各展開の機能と適切な動作を確認することが非常に重要です。通常、この共存テストのフェーズは、Lync Server 2010 のパイロット テスト全体にわたって存在します。一定の期間、従来のユーザーを Lync Server 2010 に移動して、アプリケーションの互換性と機能が正常に働くことを確認します。パイロット テストの後、ユーザーとアプリケーションを運用バージョンの Lync Server 2010 に移動し、Office Communications Server 2007 R2 の従来のプールとアプリケーションを廃止します。

Lync Server 管理シェルを使用して移行する

Lync Server 2010 に移行するための推奨方法の説明は、「フェーズ 4: トポロジを結合する」にあります。この方法では、トポロジ ビルダー結合ウィザードの機能を使用します。代替の方法 (「Lync Server 管理シェルを使用した移行 (オプション)」を参照してください) として、コマンドラインによる移行の手法があります。この方法では、エッジ サーバーの情報を提供する入力ファイルを作成し、一連の Lync Server 管理シェル コマンドを実行する必要があります。この方法はトポロジ ビルダー結合ウィザードによる手順 (「フェーズ 4: トポロジを結合する」を参照してください) の代わりになりますが、推奨プロセスはトポロジ ビルダーを使用してフェーズ 4 のガイドラインに従うことです。ただし、こうしたコマンドライン ベースの手法を利用する場合は、該当するトピックを熟読してください。