追加のソフトウェア要件

 

トピックの最終更新日: 2012-10-16

Microsoft Lync Server 2010 では、サーバー プラットフォーム用のハードウェアおよびオペレーティング システムの要件のほか、展開するサーバーに対して追加ソフトウェアをインストールする必要があります。

note注:
Lync Server 2010 を実行するサーバーのプラットフォームの要件の詳細については、「サーバー ハードウェア プラットフォーム」および「サーバーおよびツールのオペレーティング システムのサポート」を参照してください。クライアント コンピューターおよびデバイスのシステム要件の詳細については、「計画」のドキュメントの「Lync Server 2010 のクライアントとデバイスの計画」を参照してください。管理ツールのソフトウェア要件の詳細については、「管理ツールのソフトウェア要件」を参照してください。

すべてのサーバーの役割に必要な追加ソフトウェア

Windows PowerShell コマンドライン インターフェイス 2.0、Microsoft .NET Framework 3.5 SP1、および Windows Installer 4.5 がすべてのサーバーの役割でインストールされていることも確認する必要があります。

さらに、Lync Server 管理ツールまたは Microsoft Lync Server 2010、計画ツールを実行する予定のすべてのコンピューターで、Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 が必要です。

Windows PowerShell 2.0

Windows PowerShell 2.0 は、Windows Server 2008 R2 を実行するサーバーで、オペレーティング システムと共に自動的にインストールされます。

Windows Server 2008 SP2 を実行するサーバーで、Windows PowerShell 2.0 がインストールされていることを確認する必要があります。 インストールされていない場合は、インストールが必要です。 その前に、サーバー上にインストールされている以前のバージョンの Windows PowerShell を削除してください。

Windows Server 2008 SP2 を実行するサーバーに Windows PowerShell 2.0 をインストールするには、マイクロソフト サポート技術情報の記事 968929「Windows 管理フレームワーク (Windows PowerShell 2.0、WinRM 2. 0、および BITS 4. 0)」(https://support.microsoft.com/kb/968929/ja-jp) を参照してください。

Microsoft .NET Framework 3.5 SP1

Microsoft Lync Server 2010 では、Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 の 64 ビット版が必要です。セットアップによって、この前提条件をインストールするように求められます。コンピューターにまだインストールされていない場合は、自動的にインストールされます。 .NET Framework 4.0 は同じコンピューターにインストールすることもできますが、Lync Server 2010 で必要なバージョンである .NET Framework 3.5 SP1 の代わりに実行されることはありません。

note注:
コマンド ラインを使用して Lync Server 2010 をインストールする場合は、この前提条件の内容を手動でサーバーにインストールする必要があります。手動でインストールするには、Microsoft .NET 3.5 Service Pack 1 (フル パッケージ) を Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=197398&clcid=0x411) からダウンロードしてください。

Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 への更新

.NET Framework 3.5 SP1 パッケージのインストール後、以下の更新プログラムを手動で、または Lync Server セットアップを使用してすぐにインストールする必要があります。

note注:
  • マイクロソフト サポート技術情報の記事 959209「.NET Framework 3. 5 Service Pack 1 を更新が利用可能であります。」(https://support.microsoft.com/kb/959209/ja-jp)。既知の一連のアプリケーション互換性問題に対応します。

  • 「Update for .NET Framework 3.5 SP1 (KB967190)」を Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=197397&clcid=0x411) からダウンロードしてください。XPS ドキュメントのファイル関連付けの問題に対応します。

Windows Installer Version 4.5

Microsoft Lync Server 2010 では、Windows Installer テクノロジを使用して、各種サーバーの役割をインストール、アンインストール、および維持します。 Windows Installer Version 4.5 は、Windows Server オペレーティング システムの再頒布可能なコンポーネントとして入手可能です。

Windows Installer 4.5 を Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=197395&clcid=0x411) からダウンロードしてください。

フロント エンド サーバーおよび Standard Edition サーバーの追加ソフトウェア

すべてのフロント エンド サーバーと Standard Edition サーバーで、インターネット インフォメーション サービス (IIS) と特定のモジュールも実行する必要があります。 また、会議を展開するすべてのフロント エンド サーバーと Standard Edition サーバーで、Windows Media フォーマット ランタイムを実行する必要があります。

監視サーバーまたはアーカイブ サーバーを展開する場合は、フロント エンド サーバーと Standard Edition サーバーで、メッセージ キュー (別名 MSMQ) も実行する必要があります。

インターネット インフォメーション サービス (IIS)

フロント エンド サーバーと Standard Edition サーバーは、インターネット インフォメーション サービス (IIS) を以下のモジュールと共に実行する必要があります。

  • 静的コンテンツ

  • 既定のドキュメント

  • HTTP エラー

  • ASP.NET

  • .NET 拡張機能

  • Internet Server API (ISAPI) 拡張機能

  • ISAPI フィルター

  • HTTP ロギング機能

  • ログ ツール

  • 追跡

  • Windows 認証

  • 要求のフィルタリング

  • 静的コンテンツ圧縮

  • IIS 管理コンソール

  • IIS 管理スクリプトおよびツール

  • 匿名認証 (IIS のインストール時に既定でインストールされます)

  • クライアント証明書マッピング認証

Windows Media フォーマット ランタイムの要件

会議を展開する予定のすべてのフロント エンド サーバーと Standard Edition サーバーで、Windows Media フォーマット ランタイムをインストールする必要があります。 コール パーク、アナウンス、応答グループの各アプリケーションがアナウンスと音楽を再生する Windows Media オーディオ (.wma) ファイルを実行するには、Windows Media フォーマット ランタイムが必要です。

Lync Server 2010 をインストールする前に、Windows Media フォーマット ランタイムをインストールすることをお勧めします。 Lync Server 2010 によって、サーバー上でこのソフトウェアが検出されない場合、インストールを指示するメッセージが表示されるので、サーバーを再起動してインストールを完了する必要があります。

important重要:
Windows Server 2008 R2 SP1 のリリースに伴い、Windows Media フォーマット ランタイムを含むパッケージの名前が変わりました。Lync 2010 Server の展開ウィザードのスクリプト手法には、まだ、変更後のパッケージ名は反映されていません。
Windows Server 2008 R2 SP1 を実行するコンピューターに Lync Server を展開するには、以下のコマンド ラインを使用して Windows Media フォーマット ランタイムをインストールした後、変更を適用するためにシステムを再起動する必要があります。このランタイムを適用する前に展開ウィザードを使用すると、展開ウィザードは Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 のランタイムを適用しようとするため、このランタイムはインストールされず、展開ウィザードが必要とするパッケージが存在しないために失敗します。このエラーは微細なエラーのために見逃される可能性があります。この問題を解決するには、展開ウィザードを実行する前または展開ウィザードを実行した後にランタイムを適用します。コンピューターを再起動して、ランタイムの適用を完了します。

Windows Server 2008 を実行するサーバーに Windows Media フォーマット ランタイムをインストールするには、以下のコマンドを使用します。

%systemroot%\system32\pkgmgr.exe /quiet /ip /m:%windir%\servicing\Packages\Microsoft-Windows-Media-Format-Package~31bf3856ad364e35~amd64~~6.0.6001.18000.mum

Windows Server 2008 R2 を実行するサーバーに Windows Media フォーマット ランタイムをインストールするには、以下のコマンドを使用します。

%systemroot%\system32\dism.exe /online /add-package /packagepath:%windir%\servicing\Packages\Microsoft-Windows-Media-Format-Package~31bf3856ad364e35~amd64~~6.1.7600.16385.mum /ignorecheck

Windows Server 2008 R2 SP1 を実行するサーバーに Windows Media フォーマット ランタイムをインストールするには、次のコマンドを使用します。

%systemroot%\system32\dism.exe /online /add-package /packagepath:%windir%\servicing\Packages\Microsoft-Windows-Media-Format-Package~31bf3856ad364e35~amd64~~6.1.7601.17514.mum /ignorecheck

メッセージ キュー

監視サーバーまたはアーカイブ サーバーを展開する場合は、フロント エンド サーバーと Standard Edition サーバーでメッセージ キューを実行する必要があります。 メッセージ キューは、Windows Server 2008 R2 および Windows Server 2008 SP2 のオプション機能です。

Windows Server 2008 SP2 を実行するエッジ サーバーの追加ソフトウェア

Windows Server 2008 SP2 を実行するエッジ サーバーで、Web 会議エッジ サービスに関わるメモリ使用量の増加を回避するには、マイクロソフト サポート技術情報の記事 979231「メモリ使用量の維持向上場合 Schannel 認証を使用した後、更新プログラム 968389 がインストールされている Windows Vista または Windows Server 2008 で」(https://support.microsoft.com/kb/979231/ja-jp) で説明されている更新プログラムをインストールする必要があります。

ディレクターの追加ソフトウェア

ディレクターは、インターネット インフォメーション サービス (IIS) を以下のモジュールと共に実行する必要があります。

  • 静的コンテンツ

  • 既定のドキュメント

  • HTTP エラー

  • ASP.NET

  • .NET 拡張機能

  • Internet Server API (ISAPI) 拡張機能

  • ISAPI フィルター

  • HTTP ロギング機能

  • ログ ツール

  • 追跡

  • Windows 認証

  • 要求のフィルタリング

  • 静的コンテンツ圧縮

  • IIS 管理コンソール

  • IIS 管理スクリプトおよびツール

  • 匿名認証 (IIS のインストール時に既定でインストールされます)

  • クライアント証明書マッピング認証

監視サーバーとアーカイブ サーバーの追加ソフトウェア

監視サーバーまたはアーカイブ サーバーを実行するサーバーは、メッセージ キューを実行する必要があります。メッセージ キューは、Windows Server 2008 R2 および Windows Server 2008 SP2 のオプション機能です。

複数層ソケット プロバイダーをメディア サーバーにインストールしないこと

Microsoft Internet Security and Acceleration (ISA) Server クライアント ソフトウェアまたは他の Winsock Layered Service Providers (LSP) ソフトウェアを、メディア トラフィック (オーディオ、ビデオ、またはアプリケーション共有など) を処理するサーバーの役割にインストールしないでください。 このようなサーバーには、これらのサーバーの役割のいずれかが併置されている仲介サーバー、音声ビデオ会議サーバー、およびフロント エンド サーバーが含まれます。 このソフトウェアをインストールすると、パフォーマンスの低下を招く可能性があります。

Lync Server によって自動的にインストールされるソフトウェア

Lync Server 2010 をサーバーにインストールすると、Lync Server で必要なソフトウェアが自動的にインストールされます (つまり、必須ソフトウェアがまだサーバーにインストールされていない場合)。これには、次の項目が含まれます。

  • Microsoft Visual C++ 2008 (再頒布可能)

  • Microsoft Visual J# Version 2.0 (再頒布可能)

  • URL Rewrite Module Version 2.0 (再頒布可能)

  • SQL Server 2008 Express SP1

  • SQL Server 2008 Native Client