計画プロセスの開始

 

トピックの最終更新日: 2011-01-25

統合コミュニケーションの展開を計画するのは難しく思えるかもしれませんが、Microsoft Lync Server 2010 の通信ソフトウェアには、2 つの役立つツールがあります。

  • Microsoft Lync Server 2010、計画ツールは、組織、有効化する Lync Server 機能、および処理能力計画のニーズに関して、一連の質問を提示するウィザードです。 回答に基づいて推奨される展開トポロジが生成され、計画とインストールを支援するいくつかの出力フォームが生成されます。

  • トポロジ ビルダーは、Lync Server 2010 のインストール コンポーネントです。 トポロジ ビルダーを使用して、計画トポロジを作成、調整、および公開できます。また、サーバーのインストールを開始する前にトポロジを検証します。 Lync Server を個々のサーバーにインストールするときに、インストール プロセスの一環として、公開されたトポロジが個々のサーバーに読み取られ、インストール プログラムでトポロジの指示に従ってサーバーが展開されます。

Lync Server 2010 計画ツール

Lync Server 2010、計画ツールでは、質問に対する回答が取り込まれ、Lync Server の規定とベスト プラクティスに基づいて、トポロジが生成されます。 回答に基づいて、複数の展開ビューも提供されます。 すべてのサイト (セントラル サイトとブランチ サイトの両方を含む) のグローバル ビューと、サイトごとのサーバーとその他のコンポーネントを示す詳細ビューの両方が表示されます。

計画ツールを実行することが、特定の展開にコミットしたり、プロセスを開始したりすることにはなりません。 むしろ、計画の確定前であっても計画ツールを実行することが、計画プロセスで検討する必要がある質問を理解するのに非常に役立つことがあります。

計画ツールを何回も実行し、質問に対して異なる回答を入力して、結果を比較できます。 ほぼ満足している設計を変更する必要がある場合には、計画ツールに戻り、設計をロードして変更できます。 計画ツールを 1 回完了するのに必要な時間は約 15 分です。

完全に満足したら、[トポロジ ビルダーへのエクスポート] オプションを使用して、計画したトポロジを XML ファイルにエクスポートしてから、トポロジ ビルダーに入力できます。

計画ツールは、初期トポロジ設計にだけ使用します。 トポロジをトポロジ ビルダーにエクスポートしたら、そこから作業を開始します。計画ツールを使用して、トポロジを変更することはできなくなります。

note注:
現時点では、このドキュメントで説明されている計画ツールはプレリリース バージョンです。計画ツールの最終リリースは、現在、2011 年第 1 四半期に予定されています。リリース候補版について詳しくは、計画ツールに添付されているリリース ノートをご覧ください。計画ツールのプレリリース バージョンからトポロジ ビルダーの最終バージョンへのインポートは、サポートされていません。計画ツールの処理能力の計画の数値は暫定値であり、最終リリースではサポートされていません。

Lync Server 2010 トポロジ ビルダー

トポロジ ビルダーには計画ツールから XML ファイルが取り込まれ、トポロジが表示されます。 ここで、トポロジ ビルダーを使用して、IP アドレスや完全修飾ドメイン名 (FQDN) の指定など、最終的な調整ができます。 満足したら、トポロジ ビルダーでトポロジを検証し、問題がなければトポロジを公開できます。 トポロジを公開すると、Lync Server によってトポロジが中央管理ストアに格納されます。中央管理ストアがない場合には、作成しておきます。 Lync Server を展開の各サーバーにインストールするときには、中央管理ストアからサーバーにトポロジが読み取られ、サーバーは展開の役割に合わせて自動的にインストールされます。

Lync Server に精通しているため、規定のガイダンスを必要としない場合には、計画ツールをスキップし、展開の初期設計、検証ステップ、および公開ステップにトポロジ ビルダーのウィザードを使用することもできます。

トポロジ ビルダーを使用したトポロジの計画と公開は、必須ステップです。 トポロジ ビルダーを省略して、展開のサーバーに Lync Server を個別にインストールすることはできません。 検証および公開されたトポロジが、中央管理ストアから各サーバーに読み取られる必要があります。

計画プロセスの概要

以下の一般的なプロセスに従い、ドキュメントと計画ツールの両方を利用して、Lync Server の展開を計画することをお勧めします。

  1. 計画ツールを実行して、計画プロセスの開始に際して検討の必要がある質問を把握します。

  2. 新しいサーバーの機能」を読み、Lync Server 2010 の新機能と要件を理解します。

  3. このセクションの他のトピックである 「計画の前に理解しておく必要があるトポロジの基本」、「初期計画の決定」、「Lync Server 2010 のクライアント」、および「関連トポロジ」を読みます。

  4. Lync Server の機能と、回答する必要がある質問についての理解が深まったら、計画ツールを再び実行し、結果トポロジとその詳細を閲覧します。

  5. 特定のワークロードや機能について興味がある場合、あるいは学習の必要がある場合には、「Microsoft Lync Server 2010 の計画」の該当するセクションを参照してください。

  6. 計画ツールを再び実行します。 ステップ 3 で作成した展開から開始して結果を修正するか、あるいは最初からやり直します。

    必要に応じて 3 回目の計画ツールを実行し、出力に満足するまで繰り返します。

  7. トポロジの計画を終了したら、計画ツールのエクスポート機能を使用して、トポロジ ビルダーで使用できる XML ファイルを生成します。 その XML ファイルをトポロジ ビルダーにロードし、IP アドレスなど最後の詳細を追加します。

  8. 展開を開始する前に、「使用環境の準備」と「インフラストラクチャ要件の決定」を読み、Lync Server の前提条件と必要なインフラストラクチャを理解します。 さらに、展開する予定のワークロードと機能に当てはまる「Microsoft Lync Server 2010 の計画」のすべてのセクションの内容を必ず理解してください。

note注:
現時点では、このドキュメントで説明されている計画ツールはプレリリース バージョンです。計画ツールの最終リリースは、現在、2011 年第 1 四半期に予定されています。リリース候補版について詳しくは、計画ツールに添付されているリリース ノートをご覧ください。計画ツールのプレリリース バージョンからトポロジ ビルダーの最終バージョンへのインポートは、サポートされていません。計画ツールの処理能力の計画の数値は暫定値であり、最終リリースではサポートされていません。

以前のバージョンからの移行

以前のバージョンから Lync Server に移行する場合には、移行と展開に関する具体的な指示について、「移行」のドキュメントを参照してください。