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IP アドレスを取得する

 

トピックの最終更新日: 2011-04-04

デバイスは、VLAN ID が与えられると直ちに IP アドレスを DHCP から取得します。デバイスはその IP アドレスをキャッシュしますが、キャッシュ内のアドレスはデバイスの再起動時に毎回クリアされます。

デバイスは IP アドレスを取得するために DHCP を使用します。ネットワークに初めて接続するとき、デバイスは DHCPDiscover 要求 (Lync クラス ID ms-uc-client が含まれている) を送信します。DHCP の標準プラクティスに従って、DHCP は利用可能な一連の IP アドレスで応答し、さらに DNS サーバーおよびゲートウェイのアドレスも含めます。その後、デバイスは特定の IP アドレスで DHCPRequest を送信し、それがまだ利用可能ならば DHCP サーバーから DHCPack が送信され、デバイスはそのアドレスをリースしたことになります。

再起動時にデバイスが既に IP アドレスを持っていて、そのアドレスのリース状態が 50% の場合、デバイスはリースを更改するために DHCPRequest を送信します。DHCP サーバーはこれを許可または拒否します。これが拒否された場合、デバイスは DHCPDiscover ブロードキャストを送信して IP アドレス取得プロセスを再開します。

再起動時にデバイスが既に IP アドレスを持っていて、そのアドレスのリース状態が 87% の場合、デバイスはその IP に再バインドするために DHCPRequest を送信します。ここでも DHCP は、これを許可または拒否します。これが拒否された場合、デバイスは IP アドレス取得プロセスを最初から再開します。

DHCP サーバーが応答しない

問題: デバイスが IP アドレスを取得できず、"IP アドレスを取得できません" と表示されます。デバイスの [システム情報] をチェックすると、デバイスの IP アドレスが 0.0.0.0 か 169.*、または展開内で有効とされていないその他のアドレスになっています。

解決策: 最初に、デバイスをリセットします。これで接続プロセスが再起動されます。ネットワークのドロップアウトによる DHCP 障害のような一時的な問題は、これで解決するはずです。

これがうまくいかない場合は、このデバイスに対応するスコープの DHCP サーバーが動作していて接続可能であることを確認します。たとえば、DHCP サーバーをホストしているサーバーに ping 要求を送信します。これを行うには、コマンド プロンプトを開き、次のように入力します。

ping <ip address of the DHCP server host machine(s)>

これがタイムアウトした場合は、DHCP サーバーをホストしているサーバーでネットワークの問題が生じている可能性があり、それらの問題を解決する必要があります。複数の DHCP サーバーが存在するときは、個々のサーバーをチェックしてください。一部のサーバーだけが応答しない場合は、DHCP サーバーのルーティングの問題の可能性があります。その場合では、ネットワーク管理者が問題を調査する必要があります。

DHCP サーバーが実行されていて接続可能な場合は、DHCP サーバーのスコープにある IP アドレスが使い果たされていないかチェックします。これは DHCP サーバーがアドレスを配布できないことを意味します。その他の可能性としては、デバイスと DHCP サーバー キャッシュの間のスイッチが応答していないことも考えられます。

追加情報

DHCP サーバーが IP アドレスを配布できなくなっていないかチェックするには、Windows 7 の動作しているラップトップ コンピューターを、デバイスが接続されていたネットワークに接続します。次に、以下の操作を行います。

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] の順にクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。

  2. 以下のコマンドを入力して、ネットワーク アダプターを解放し、DHCP によりコンピューターに新しいアドレスが提供されないか確認します。

    ipconfig /release <connection name>
    ipconfig flushdns
    ipconfig /registerdns
    

15 分経過した後に、イベント ビューアーでシステム ログを調べて DHCP エラーが発生していないか確認します。コンピューターが IP アドレスを取得したかどうかは、Web サイトやネットワークのその他の場所に接続してみることでもチェックできます。