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デバイスに必要な Lync Server コンポーネント

 

トピックの最終更新日: 2012-10-16

統合コミュニケーション (UC) 電話を展開する前に、次の必要な Lync Server コンポーネントが設定されていることを確認します。

Web サービス

IP 電話の更新を自動的に行うデバイス更新 Web サービスは、フロント エンド サーバーに Web サービスと共にインストールされます。

important重要:
Lync Server Enterprise Edition では、プールに複数のサーバーを含めることができます。プールのサーバーで実行中の Web サービスの各インスタンスに対して、プールで実行中のデバイス更新 Web サービスのインスタンスが個別に存在します。デバイス更新 Web サービスの構成を変更した場合、そのプールのすべてのサーバーに変更が反映されますが、他のプールのサーバーには反映されません。必要な構成の詳細については、「計画」のドキュメントの「デバイスのシステムおよびインフラストラクチャの要件」を参照してください。

エンタープライズ VoIP

エンタープライズ VoIP は、Lync Server のボイス オーバー IP (VoIP) ソリューションです。このソリューションにより、ユーザーは電話をかけられるだけでなく、組織のアドレス帳にある連絡先の拡張プレゼンス情報や場所情報の表示など、豊富なコミュニケーションおよびコラボレーション機能を使用できます。

エンタープライズ VoIP は各デバイス ユーザーに対して有効にする必要があります。あるユーザーに対してエンタープライズ VoIP が有効になっているかどうかを確認するには、Lync Server コントロール パネルでそのユーザーを探し、ユーザーの詳細を表示します。そのユーザーに対してエンタープライズ VoIP が有効になっている場合は、[Lync Server に対応] チェック ボックスがオンになっていて、[テレフォニー] ドロップ ダウンでエンタープライズ VoIP が選択されています。

連絡先オブジェクト

(共通領域電話に適用します) 特定のユーザーに割り当てられていない電話は、Active Directory 連絡先オブジェクトに割り当てる必要があります。 ユーザー アカウントと同様に、連絡先オブジェクトにはポリシーやボイス プランを割り当てられるため、デバイスを管理できます。

共通領域電話の連絡先オブジェクトの作成の詳細については、「展開」のドキュメントの「共通領域電話の構成」を参照してください。

ダイヤル プラン、音声ポリシー、および発信通話ルート

ダイヤル プラン、音声ポリシー、および通話ルートを、ユーザーに対して設定する必要があります。ダイヤル プランは、特定の場所、個別のユーザー、または連絡先オブジェクトの電話番号を単一の標準 (E.164) 形式に変換する正規化ルールの名前付きセットです。ダイヤル プランを使用すると、UC デバイス ユーザーは公衆交換電話網 (PSTN) に電話をかけることができます。音声ポリシーは、ユーザー、サイト、または組織全体の通話許可を定義するレコードで、必要に応じて有効または無効にできるさまざまな通話機能があります。音声ポリシーはデバイス ユーザーに対して設定する必要があります。通話ルートは、Lync Server が UC デバイスからの発信通話を処理する方法を指定するルールです。

ユーザーに対してダイヤル プラン、音声ポリシー、および通話ルートが設定されているかを確認したり、これらのユーザー ポリシーを設定または変更したりするには、「計画」のドキュメントの「発信通話ルーティングの計画」を参照してください。 共通領域電話のポリシーの構成の詳細については、「展開」のドキュメントの「共通領域電話の構成」を参照してください。

important重要:
Exchange ユニファイド メッセージング (UM) および Lync Server を連携するように構成し、ユーザーの Exchange UM 通話応答と Outlook Voice Access を有効にすることをお勧めします。詳細については、Exchange Server 2010 TechNet ライブラリ (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=186202&clcid=0x411) を参照してください。

PIN 認証およびポリシー

IP 電話の新しい回線から電話を展開する場合、Lync Server で暗証番号 (PIN) 認証を有効にし、適切な PIN ポリシーを設定する必要があります。これにより、ユーザーが Aastra 6721ip 共通領域電話、Aastra 6725ip 卓上電話、HP 4110 IP 電話 (共通領域電話)、HP 4120 IP 電話 (卓上電話)、Polycom CX500 IP 共通領域電話、Polycom CX600 IP 卓上電話、または Polycom CX3000 IP 会議電話でサインインするときの認証が自動化できます。Lync Server コントロール パネルの [セキュリティ] グループの [PIN ポリシー] ページで PIN ポリシーを設定します。また、[セキュリティ] で [Web サービス] をクリックし、PIN 認証がグローバル ポリシーで有効になっていることを確認します。

Lync Server 管理シェルでこれを実行するには、次のコマンドを実行します。

Set-CsWebServiceConfiguration -Identity "WebService:<FQDN of web service>" -UsePinAuth $true