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フロントエンド プールの DNS 要件

 

トピックの最終更新日: 2012-11-07

ここでは、フロント エンド プールの展開に必要なドメイン ネーム システム (DNS) レコードについて説明します。

フロント エンド プールの DNS レコード

次の表に、Microsoft Lync Server 2010 フロント エンド プール展開における DNS の要件を示します。

フロント エンド プールでの DNS の要件

展開シナリオ DNS 要件

複数のフロント エンド サーバーと 1 つのロード バランサー機器で構成されるフロント エンド プール (DNS 負荷分散もそのプールで展開されているかどうかは無関係)

DNS 負荷分散とロード バランサー機器の両方を使用する場合、ホスト (A) レコードが必要です。DNS 負荷分散用にフロント エンド プールの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を解決する内部 A レコードを作成します。ロード バランサーの仮想 IP (VIP) アドレスに解決する、内部 Web サービス用の内部ホスト (A) レコードを作成します。トポロジ ビルダーに定義された内部 Web サービス名を使用する必要があります。

たとえば、DNS 負荷分散とハードウェア負荷分散の両方を使用する場合、プール内のフロントエンド サーバーごとにDNS 負荷分散用の A レコードを作成し、ロード バランサー機器の仮想 IP を示す内部 Web サービス用の A レコードを作成します。

  • DNS 負荷分散:   Pool01.contoso.net   プールの IP アドレス   10.10.10.5

    important重要:
    各フロントエンド サーバーには、個別の A レコードもあります。
    1. FE01.contoso.net    10.10.10.1

    2. FE02.contoso.net    10.10.10.2

    3. FE03.contoso.net    10.10.10.3

    4. FE04.contoso.net    10.10.10.4

  • ハードウェア負荷分散:   WebInternal.contoso.net   HLB VIP の IP アドレス   192.168.10.5

HTTP/HTTPS トラフィックを除くすべてのトラフィックで Pool01.contoso.net レコードが使用されます。HTTP/HTTPS トラフィックでは、定義済みの内部 Web サービス アドレスの 192.168.10.5 が使用されます。

DNS 負荷分散が展開されているフロント エンド プール

プールの FQDN をそのプールの各サーバーの IP アドレスに解決する内部 A レコードのセット。プール内のサーバーごとに A レコードが 1 つ必要です。

DNS 負荷分散が展開されているフロント エンド プール

プール内の各サーバーの FQDN をそのサーバーの IP アドレスに解決する内部 A レコードのセット。詳細については、「計画」のドキュメントの「DNS 負荷分散」を参照してください。

1 つのフロント エンド サーバーおよび専用のバックエンド データベースを備え、ロード バランサーは備えていないフロント エンド プール

フロント エンド プールの FQDN を 1 つの Enterprise Edition フロント エンド サーバーの IP アドレスに解決する内部 A レコード。

自動クライアント サインイン

サポートされている SIP ドメインごとの _sipinternaltls._tcp.<ドメイン> の SRV レコード (ポート 5061 経由)。このレコードは、サインインのクライアント要求を認証およびリダイレクトするフロント エンド プールの FQDN にマップされます。詳細については、「自動クライアント サインインの DNS 要件」を参照してください。

統合コミュニケーション (UC) デバイスによるデバイス更新 Web サービスの検出

デバイス更新 Web サービスをホストするフロント エンド プールの IP アドレスに解決する、名前が ucupdates-r2.<SIP ドメイン> の内部 A レコード。UC デバイスが有効になっていても、ユーザーがデバイスにログインしたことがない場合、デバイスは、A レコードを使用して、デバイス更新 Web サービスをホストするフロント エンド プールを検出し、更新プログラムを取得できます。この方法を実行しない場合、デバイスはユーザーが最初にログインしたときにインバンド プロビジョニングを通じてこの情報を取得します。詳細については、「計画」のドキュメントの「デバイスの更新」を参照してください。

important重要:
Lync Server 2010 にデバイス更新 Web サービスの既存の展開がある場合は、ucupdates.<SIP ドメイン> という名前の内部 A レコードが既に作成されています。Microsoft Office Communications Server 2007 R2 の場合は、名前が ucupdates-r2.<SIP ドメイン> の追加の DNS A レコードを作成する必要があります。

HTTP トラフィックをサポートするためのリバース プロキシ

Web ファームの外部 FQDN を、リバース プロキシの外部 IP アドレスに解決する外部 A レコード。クライアントと UC デバイスは、このレコードを使用してリバース プロキシに接続します。詳細については、「計画」のドキュメントの「DNS 要件の確認」を参照してください。

次の表に、内部 Web ファームの FQDN で必要な DNS レコードの例を示します。

内部 Web ファームの FQDN のための DNS レコードの例

内部 Web ファームの FQDN プールの FQDN DNS A レコード

webcon.contoso.com

ee-pool.contoso.com

フロント エンド サーバーが使用するロード バランサーの VIP アドレスに解決する ee-pool.contoso.com の DNS A レコード。

フロント エンド サーバーが使用するロード バランサーの VIP アドレスに解決する webcon.contoso.com の DNS A レコード。

ee-pool.contoso.com

ee-pool.contoso.com

フロント エンド プールの Enterprise Edition フロント エンド サーバーが使用するロード バランサーの仮想 IP (VIP) アドレスに解決する ee-pool.contoso.com の DNS A レコード。

このプールで DNS 負荷分散を使用する場合は、フロント エンド プールと内部 Web ファームで同じ FQDN を使用することはできません。