エンタープライズ VoIP 用のトポロジの評価

 

トピックの最終更新日: 2012-01-24

このトピックでは、トポロジにおける地域、サイト、およびサイト間のリンクについての考慮事項、およびエンタープライズ VoIP を展開する時のそれらの重要性の概要を提供します。 これら考慮事項の詳細については、「計画」のドキュメントの「高度なエンタープライズ VoIP 機能のネットワーク設定」を参照してください。

サイトと地域

はじめに、エンタープライズ VoIP を展開するトポロジでサイトおよびそれらのサイトが属するネットワーク地域を識別します。 特に、それぞれのサイトにどのようにして PSTN 接続を提供するかを考慮します。 管理的および物流的理由から、これらのサイトの属する地域が決定的要素となります。 どこにゲートウェイをローカル展開するか、どこに 存続可能ブランチ アプライアンス (SBA) を展開するか、どこにインターネット テレフォニー サービス プロバイダー (ITSP) への SIP トランクを (ローカルまたは中央サイトで) 構成するかを決定します。

サイト間のネットワーク リンク

中央サイトおよびそのブランチ サイト間のネットワーク リンクで予測される帯域幅の使用量もまた、考慮する必要があります。サイト間に回復可能な WAN リンクを展開した、あるいは展開する計画がある場合は、各ブランチ サイトでゲートウェイを展開し、これらのサイトのユーザーにローカルの DID (Direct Inward Dial) 終端を提供するのをお勧めします。 回復可能な WAN リンクが存在しますが、WAN リンクの帯域幅に制限がありそうな場合、そのリンクに通話受付管理を構成します。 回復可能な WAN リンクが存在せず、ブランチ サイトでホストされているユーザーが 1000 ユーザー以下であり、訓練を受けたローカル Microsoft Lync Server 2010 管理者がいない場合、ブランチ サイトに存続可能ブランチ アプライアンスを展開することをお勧めします。 ブランチ サイトで 1000 から 5000 のユーザーをホストし、回復可能な WAN 接続がなく、訓練を受けた Microsoft Lync Server 2010 管理者がいる場合、ブランチ サイトで小規模なゲートウェイと共に存続可能ブランチ サーバーを展開することをお勧めします。 メディア バイパスをサポートするゲートウェイ ピアが存在する場合は、制限のあるリンクでメディア バイパスを有効にすることも考慮します。