サーバーのメモリ容量制限の監視

 

トピックの最終更新日: 2011-11-28

Microsoft Lync Server 2010 Mobility Service の現在の使用状況を確認したり、容量を計画したりするには、2 つのモビリティ パフォーマンス カウンターが役立つ可能性があります。この 2 つの主要なフロントエンド サーバー カウンターは、カテゴリ "LS MCX – 00 – Mobile Communication Service" の下にある以下のカウンターです。

• Currently Active Session Count with Active Presence Subscriptions。これは、Mobility Service 経由で登録されたエンドポイントのうち、アクティブなプレゼンス サブスクリプションを持つエンドポイントの現在数 (常時接続されたモバイル ユーザーの数) です。

• Currently Active Session Count。これは、Mobility Service 経由で登録されたエンドポイントの現在数です。

時間が経過しても [Currently Active Session Count with Active Presence Subscriptions] と [Currently Active Session Count] の差が小さい場合、ほとんどのモバイル デバイス ユーザーが、Android、Nokia のモバイル デバイスなど、常時接続されたデバイスを持っていることを意味します。[Currently Active Session Count] が [Currently Active Session Count with Active Presence Subscriptions] よりも大幅に多い場合、より多くのユーザーが、Apple iOS デバイス、Windows Phone など、バックグラウンドのエンドポイント デバイスを使用していることを示します。

[Currently Active Session Count with Active Presence Subscriptions] および [Currently Active Session Count] のパフォーマンス カウンターには、予想される使用量、容量計画の結果、および Mobility Service とその他のフロントエンド サーバー カウンターの進行中の監視に基づいて、制限を設定する必要があります。設定した制限によってサーバー容量を評価できる必要があります。また、容量が超過したときに、設定した制限によって警告することができる必要があります。

適切な制限を決定するには、まず、フロントエンド サーバーで Mobility Service 用に使用可能なメモリの容量を確認する必要があります。カウンターを監視し、次の式に従って、追加容量の計画が必要な時期を確認します。

Mobility Service で使用される合計メモリ (MB) = 164 + (400 + 134) / 1024 * [Currently Active Session Count with Active Presence Subscriptions] + 400 / 1024 * ([Currently Active Session Count] – [Currently Active Session Count with Active Presence Subscriptions])

フロントエンド サーバーには、フェールオーバーの状況で Mobility Service をサポートできる十分なメモリが必要です。[Memory\Available Mbytes] カウンターを使用して、フロントエンド サーバーで現在使用可能なメモリを監視したり、上記の式を使用して、Mobility Service での使用が予想されるメモリ容量を計画したりできます。

予想されるモビリティ ユーザー数を計画するときにフロントエンド サーバーで使用可能なメモリ容量が 1,500 MB を下回る場合、Mobility Service をサポートするようにハードウェアを追加する必要があります。詳細については、「モビリティの容量計画」の「Scenario Examples」を参照して下さい。