機能の選択

更新 : 2006 年 4 月 14 日

SQL Server Express を使用している場合 : SQL Server Express セットアップ固有の情報について、「[機能の選択] (SQL Server Express)」を参照してください。

Microsoft SQL Server インストール ウィザードの [機能の選択] ページでは、インストールする機能を個別に選択して、インストール ディレクトリを指定できます。SQL Server が既にインストールされている場合は、このページを使用して、機能の追加と削除を行います。

オプション

[機能の選択] ページは 2 つのペインで構成されています。左側のペインには、インストール可能な機能がツリー形式で表示されます。機能を展開すると、そのサブ機能が表示されます。右側のペインには機能の説明が表示されます。いずれかの機能またはサブ機能をクリックすると、その機能の説明と必要なディスク容量が [機能の説明] ペインに表示されます。

機能を追加または削除するには、機能名の隣の矢印をクリックして、ドロップダウン リストから以下のいずれかのオプションを選択します。

  • [ローカル ハード ドライブにインストール]
    [インストール パス] に示されている場所に、選択した機能をインストールします。
  • [ローカル ハード ドライブにすべてインストール]
    選択した機能とそのサブ機能をすべてインストールします。サブ機能を表示するには、親機能を展開します。
  • [ネットワークから実行]
    ネットワーク上の場所から次のプログラムを実行します。

    • レプリケーション モニタ
  • [インストールしない]
    SQL Server を新しくインストールする場合、このオプションを選択すると、選択した機能はインストールされません。SQL Server が既にインストールされている場合、このオプションを選択すると、現在インストールされている機能が削除されます。このオプションを選択すると、赤い X マークが機能ツリーの機能名の隣に表示され、ツリー ビューにある親機能のアイコンが淡色表示になります。

    ms143688.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    サブ機能を 1 つでも選択している場合は、親機能を選択解除できません。機能の選択を解除する前に、サブ機能がすべて選択解除されていることを確認してください。

[機能の選択] ページには、次のオプションもあります。

  • [インストール パス]
    セットアップ中、次の機能のインストール パスを変更できます。

    インストール パスは、ユーザーがインストール先フォルダを構成できる機能の場合のみ表示されます。

    コンポーネント 既定のパス1, 2 構成可能/固定パス

    データベース エンジン サーバー コンポーネント

    \Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.n\MSSQL\Binn\

    構成可能

    データベース エンジン データ ファイル

    \Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.n\MSSQL\Data\

    構成可能

    Analysis Services サーバー

    \Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.n\OLAP\Bin\

    構成可能

    Analysis Services データ ファイル

    \Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.n\OLAP\Data\

    構成可能

    Reporting Services レポート サーバー

    \Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.n\Reporting Services\ReportServer\Bin\

    構成可能

    Reporting Services レポート マネージャ

    \Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.n\Reporting Services\ReportManager\Bin\

    固定パス

    Integration Services

    <Install Directory>\90\DTS\

    構成可能4

    Notification Services

    <Install Directory>\90\Notification Services\

    構成可能4

    クライアント コンポーネント

    <Install Directory>\90\Tools\

    構成可能4

    レプリケーションおよびサーバー側 COM オブジェクト

    Program Files\Microsoft SQL Server\90\COM\5

    固定パス

    データ変換ランタイム エンジン、データ変換パイプライン エンジン、および dtexec コマンド プロンプト ユーティリティ用の Integration Services コンポーネント DLL

    Program Files\Microsoft SQL Server\90\DTS\Binn

    固定パス

    Integration Services のマネージ接続をサポートする DLL

    Program Files\Microsoft SQL Server\90\DTS\Connections

    固定パス

    Integration Services がサポートする列挙子の型ごとの DLL

    Program Files\Microsoft SQL Server\90\DTS\ForEachEnumerators

    固定パス

    SQL Server Browser Service、WMI プロバイダ

    \Program Files\Microsoft SQL Server\90\Shared\

    固定パス

    SQL Server 2005 のすべてのインスタンス間で共有されるコンポーネント

    \Program Files\Microsoft SQL Server\90\Shared\

    固定パス

    1 \Program Files\Microsoft SQL Server\ フォルダが権限の制限により保護されていることを確認してください。

    2 これらの場所の既定のドライブは systemdrive で、通常はドライブ C になります。

    3 子機能のインストール パスは、親機能のインストール パスと同じになります。

    4 1 つのインストール パスが Integration Services、Notification Services、およびクライアント コンポーネントの間で共有されます。1 つのコンポーネントのインストール パスを変更すると、他のコンポーネントのパスも変更されます。以降のインストールでは、最初のインストールと同じ場所にコンポーネントがインストールされます。

    5 このディレクトリは、コンピュータ上のすべての SQL Server インスタンスで使用されます。Service Pack などの更新をコンピュータ上のいずれかのインスタンスに適用すると、このフォルダ内のファイルに対する変更内容が、コンピュータ上のすべてのインスタンスに反映されます。

    ms143688.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    クラスタ化された構成では、クラスタのすべてのノードで使用できるローカル ドライブを選択する必要があります。
    ms143688.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    既にインストールされている SQL Server 2005 に機能を追加する場合、前にインストールした機能の場所は変更できません。また、新しい機能のインストール場所を指定することもできません。

    セットアップ時にサーバー コンポーネントまたはデータ ファイルのインストール パスを指定する場合は、プログラムとデータ ファイルに対して指定した場所に加えてインスタンス ID も使用されます。ツールおよびその他の共有ファイルのインスタンス名は使用されません。また、Analysis Services プログラムとデータ ファイルのインスタンス名も使用されませんが、Analysis Services リポジトリのインスタンス名は使用されます。

    インストール ディレクトリの詳細については、「SQL Server 2005 の既定のインスタンスおよび名前付きインスタンスのファイルの場所」を参照してください。

    必要なハード ディスク領域の詳細については、「SQL Server 2005 のインストールに必要なハードウェアおよびソフトウェア」を参照してください。

    "データベース エンジン" 機能のインストール パスを設定すると、そのパスがルート ディレクトリとして使用されます。このルート ディレクトリは、SQL データ ファイルを含め、そのインストールで使用するすべてのインスタンス固有フォルダに適用されます。たとえば、ルートを C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.1\MSSQL\ に設定すると、このパスの下にインスタンス固有のディレクトリが設定されます。

    SQL Server インストール ウィザード (セットアップ UI モード) で USESYSDB アップグレード機能の使用を選択すると、製品が再帰的フォルダ階層 (たとえば、<SQLProgramFiles>\MSSQL.1\MSSQL\MSSQL.1\MSSQL\Data\) にインストールされることがよくあります。USESYSDB 機能を使用する場合は、"データベース エンジン" 機能ではなく、"SQL データ ファイル" 機能のインストール パスを設定してください。

    注意 : データ ファイルは、常に、"Data" という名前の子ディレクトリに格納されているものと見なされます。たとえば、アップグレード時に、システム データベースのデータ ディレクトリのルート パスとして C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.1\ を指定すると、C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.1\MSSQL\Data からデータ ファイルが検出されます。

    注意 : SQL Server Windows on Windows (WOW64) を物理ディスクのルート ディレクトリにインストールすることはできません。構成可能なパスには、ルート ディレクトリの下位のノードを指定する必要があります。たとえば、データベース エンジンのサーバー コンポーネントを c:\ にインストールすることはできません。データベース エンジンのサーバー コンポーネントを c:\SQL Server\ にインストールすることは可能です。WOW64 の詳細については、「SQL Server 2005 のインストールに必要なハードウェアおよびソフトウェア」の「拡張システムのサポート」を参照してください。

AdventureWorks サンプル データベースのインストール

AdventureWorks サンプル OLTPAdventureWorksDW サンプル データ ウェアハウスAdventureWorks サンプル OLAP、および関連サンプルは、既定ではインストールされません。これらの機能をインストールするには、SQL Server 2005 セットアップの [インストールするコンポーネント] ページで、[ワークステーション コンポーネント、Books Online、および開発ツール] をクリックし、[詳細設定] をクリックします。[ドキュメントとサンプル] を展開し、インストールするデータベースとサンプルを選択します。

  • [参照...]
    [フォルダの変更] ページが表示され、選択した機能のインストール先フォルダを変更できるようになります。このボタンは、ユーザーがインストール パスを構成できる機能の場合のみ有効です。子機能のインストール パスは、親機能のインストール パスと同じになります。インストール パスの詳細については、「SQL Server 2005 の既定のインスタンスおよび名前付きインスタンスのファイルの場所」を参照してください。
  • [ディスク コスト...]
    コンピュータの各システム ドライブについて、ディスクの空き領域とインストールに必要な領域が表示されます。[ディスク コスト] ダイアログ ボックスでコンピュータのディスク領域を調べた後、[閉じる] をクリックして SQL Server のインストールを続行します。

    ms143688.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    フェールオーバー クラスタのインストールでは、このページの [参照...][ディスク コスト...] ボタンが無効になります。フェールオーバー クラスタのインストールでは、別の [インストール フォルダ] ページを使用します。

参照

関連項目

SQL Server 2005 のエディションとコンポーネント
SQL Server 2005 のインストールに必要なハードウェアおよびソフトウェア
インストールするコンポーネント

概念

フェールオーバー クラスタリング

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手