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sp_table_privileges (Transact-SQL)

  • [アーティクル]

指定した 1 つ以上のテーブルに対するテーブル権限 (INSERT、DELETE、UPDATE、SELECT、REFERENCES など) の一覧を返します。

トピック リンク アイコンTransact-SQL 構文表記規則

構文

sp_table_privileges [ @table_name = ] 'table_name'   
     [ , [ @table_owner = ] 'table_owner' ] 
     [ , [ @table_qualifier = ] 'table_qualifier' ] 
     [ , [@fUsePattern =] 'fUsePattern']

引数

[ @table_name=] 'table_name'

カタログ情報を返すために使用するテーブルを指定します。table_name のデータ型は nvarchar(384) で、既定値はありません。ワイルドカードによるパターン照合がサポートされています。

[ @table_owner=] 'table_owner'

カタログ情報を返すために使用するテーブル所有者を指定します。table_owner のデータ型は nvarchar(384) で、既定値は NULL です。ワイルドカードによるパターン照合がサポートされています。所有者を指定しない場合は、基になる DBMS の既定のテーブル可視性ルールが適用されます。

SQL Server 2005 では、指定した名前のテーブルを現在のユーザーが所有している場合、そのテーブルの列が返されます。table_owner を指定せず、また指定した table_name のテーブルを現在のユーザーが所有していない場合、このプロシージャでは、データベース所有者が所有する table_name のテーブルが検索されます。そのテーブルが存在する場合、そのテーブルの列が返されます。

[ @table_qualifier =] 'table_qualifier'

テーブル修飾子の名前を指定します。table_qualifier のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。さまざまな DBMS 製品で、テーブル名には 3 つの要素から成る名前 (qualifier.owner.name) がサポートされています。SQL Server では、この列はデータベース名を表します。製品によっては、テーブルのデータベース環境のサーバー名を表す場合があります。

[ @fUsePattern =] 'fUsePattern'

アンダースコア (_)、パーセント (%)、および角かっこ ([ または ]) の各文字がワイルドカードとして解釈されるかどうかを指定します。有効な値は 0 (パターン照合はオフ) および 1 (パターン照合はオン) です。fUsePattern のデータ型は bit で、既定値は 1 です。

結果セット

列名 データ型 説明

TABLE_QUALIFIER

sysname

テーブル修飾子の名前。SQL Server では、この列はデータベース名を表します。このフィールドは NULL の場合もあります。

TABLE_OWNER

sysname

テーブル所有者の名前。このフィールドは常に値を返します。

TABLE_NAME

sysname

テーブル名。このフィールドは常に値を返します。

GRANTOR

sysname

この TABLE_NAME の権限を、表示される GRANTEE に与えたデータベース ユーザーの名前。SQL Server では、この列は常に TABLE_OWNER と同じです。このフィールドは常に値を返します。GRANTOR 列は、データベース所有者 (TABLE_OWNER)、または GRANT ステートメントで WITH GRANT OPTION 句を使用して、データベース所有者が権限を許可したユーザーのいずれかです。

GRANTEE

sysname

この TABLE_NAME の権限を、表示される GRANTOR によって与えられたデータベース ユーザーの名前。SQL Server では、この列には常に sys.database_principals システム ビューからのデータベース ユーザーが含まれます。このフィールドは常に値を返します。

PRIVILEGE

sysname

使用可能なテーブル権限の 1 つ。テーブル権限は、次に挙げる値 (またはインプリメンテーションが定義されるときにデータ ソースによってサポートされるその他の値) の 1 つになります。

SELECT。GRANTEE は、1 列以上のデータを取得できます。

INSERT。GRANTEE は、新しい行の 1 列以上にデータを提供できます。

UPDATE。GRANTEE は、1 列以上の既存のデータを修正できます。

DELETE。GRANTEE は、テーブルから行を削除できます。

REFERENCES。GRANTEE は、主キー/外部キーのリレーションシップで外部テーブル内の列を参照できます。SQL Server では、主キー/外部キーのリレーションシップはテーブル制約で定義されます。

与えられたテーブル特権によって GRANTEE に認められる操作の範囲は、データ ソースに依存します。たとえば、UPDATE 特権の場合、GRANTEE は、あるデータ ソース上ではテーブルのすべての列を更新することが許可されても、別のデータ ソース上では、GRANTOR が UPDATE 特権を持っている列しか更新できないことがあります。

IS_GRANTABLE

sysname

GRANTEE が他のユーザーに権限を与えることが許可されているかどうか ("許可の許可" とも呼ばれる) を示します。YES、NO、NULL のいずれかになります。不明 (つまり NULL) の値は、"許可の許可" が適用されないデータ ソースを示します。

解説

sp_table_privileges ストアド プロシージャは、ODBC の SQLTablePrivileges に相当します。返される結果は、TABLE_QUALIFIER、TABLE_OWNER、TABLE_NAME、PRIVILEGE の順序に従って並べ替えられます。

権限

スキーマに対する SELECT 権限が必要です。

戻り値

なし

例

次の例では、単語 Contact で始まる名前が付いているすべてのテーブルに関する権限情報が返されます。

USE AdventureWorks;
GO
EXEC sp_table_privileges 
   @table_name = 'Contact%';

参照

関連項目

ストアド プロシージャ カタログ (Transact-SQL)
システム ストアド プロシージャ (Transact-SQL)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手