構成管理用の WMI プロバイダ

WMI プロバイダは、Microsoft 管理コンソール (MMC) および Microsoft SQL Server 構成マネージャ用の SQL Server 構成マネージャ スナップインと共に使用される、パブリッシュされたレイヤです。これにより、SQL Server 構成マネージャから要求されたレジストリ操作を処理する API 呼び出しは、統一されたインターフェイスで操作できます。また、選択された SQL Server サービスに対して高度な制御および操作を行えます。

SQL Server WMI プロバイダは、SQL Server セットアップによって自動的にコンパイルされる DLL ファイルおよび MOF ファイルです。

SQL Server WMI プロバイダには、次の方法を使用して SQL Server サービスを制御するために使用されるオブジェクト クラスのセットが含まれています。

  • WQL (Windows Query Language) を埋め込むことができる VBScript、JScript、または Perl などのスクリプト言語。
  • SMO マネージ コード プログラム内の ManagedComputer オブジェクト。
  • SQL Server WMI プロバイダ スナップインを持つ SQL Server 構成マネージャまたは MMC。

スクリプト言語の使用

スクリプト言語の使用には、次のような利点があります。

  • 開発環境が不要。
  • スクリプト言語をサポートするファイルが幅広く利用可能。

スクリプトは SQL Server WMI プロバイダに加えて、その他の WMI プロバイダでも機能することができます。ドメイン管理者は、スクリプトを使用して、ネットワーク上の複数のコンピュータのサービスの設定、ネットワーク設定、および別名設定を行うことができます。

このセクションでは、スクリプトから構成管理用の WMI プロバイダにアクセスする方法についてより詳細に説明します。

SMO ManagedComputer オブジェクトの使用

ManagedComputer オブジェクトは、構成管理用 WMI プロバイダへのアクセスを提供する SMO マネージ オブジェクトです。SMO プログラムを使用すると、ManagedComputer オブジェクトを使用して SQL Server サービス、ネットワーク設定、別名設定の表示と修正を行うことができます。詳細については、「WMI プロバイダを使用したサービスの管理とネットワーク設定」を参照してください。

Microsoft 管理コンソールまたは SQL Server 構成マネージャの使用

Microsoft 管理コンソール (MMC) は、スクリプティング言語またはマネージド コード プログラムではなく、SQL Server サービスを管理するインターフェイスを提供します。SQL Server 管理 MMC スナップインを使用して、サービスの停止や開始、およびサービス アカウントの変更を行うことができます。

また、SQL Server 構成マネージャを使用して、SQL Server サービス、クライアント プロトコルとサーバー プロトコル、およびサーバー別名を管理することができます。

参照

概念

WMI Provider for Configuration Management について
構成管理用の WMI プロバイダの操作
WQL およびスクリプティング言語での構成管理用の WMI プロバイダの使用

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手