sys.dm_exec_connections

更新 : 2006 年 12 月 12 日

SQL Server への接続に関するサーバーレベルの情報を返します。

sys.dm_exec_connectionssys.dm_exec_sessions、および sys.dm_exec_requests の各動的管理ビューは、sys.sysprocesses システム テーブルにマップされます。

列名

データ型

説明

session_id

int

この接続に関連付けられたセッションの識別子。NULL 値は許可されます。

most_recent_session_id

int

この接続に関連付けられた最新の要求のセッション ID。SOAP 接続は別のセッションで再利用できます。NULL 値は許可されます。

connect_time

datetime

接続が確立されたタイムスタンプ。NULL 値は許可されません。

net_transport

nvarchar(40)

この接続で使用される物理的な転送プロトコル。NULL 値は許可されません。

ms181509.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :

接続で複数のアクティブな結果セット (MARS) が有効になっている場合、常に Session を返します。

protocol_type

nvarchar(40)

ペイロードのプロトコルの種類。現在、TDS (TSQL) と SOAP が区別されます。NULL 値は許可されます。

protocol_version

int

この接続に関連付けられたデータ アクセス プロトコルのバージョン。NULL 値は許可されます。

endpoint_id

int

この接続の種類を表す識別子。この endpoint_idsys.endpoints ビューのクエリに使用できます。NULL 値は許可されます。

encrypt_option

nvarchar(40)

この接続で暗号化が有効かどうかを表すブール値。NULL 値は許可されません。

auth_scheme

nvarchar(40)

接続の SQL Server 認証スキーム。Windows 認証のメカニズムを表す NTLM、KERBEROS、DIGEST、BASIC、NEGOTIATE、SQL Server 認証を表す SQL のいずれかが格納されています。NULL 値は許可されません。

node_affinity

smallint

この接続が関係しているメモリ ノード。NULL 値は許可されません。

num_reads

int

この接続で発生したパケット読み取りの数。NULL 値は許可されます。

num_writes

int

この接続で発生したデータ パケット書き込みの数。NULL 値は許可されます。

last_read

datetime

この接続で最後に発生した読み取りのタイムスタンプ。NULL 値は許可されます。

last_write

datetime

この接続で最後に発生した書き込みのタイムスタンプ。NULL 値は許可されません。

net_packet_size

int

情報とデータの転送に使用されたネットワーク パケット サイズ。NULL 値は許可されます。

client_net_address

varchar(40) (SQL Server 2005)

varchar(48) (SQL Server 2005 Service Pack 1)

このサーバーに接続するクライアントのホスト アドレス。NULL 値は許可されます。

client_tcp_port

int

この接続に関連付けられたクライアント コンピュータのポート番号。NULL 値は許可されます。

local_net_address

varchar(40) (SQL Server 2005)

varchar(48) (SQL Server 2005 Service Pack 1)

この接続の対象となったサーバーの IP アドレス。TCP トランスポート プロバイダを使用する接続の場合にのみ該当します。NULL 値は許可されます。

local_tcp_port

int

接続で TCP トランスポートを使用した場合に、この接続の対象となったサーバー TCP ポート。NULL 値は許可されます。

connection_id

uniqueidentifier

各接続の一意識別子。NULL 値は許可されません。

parent_connection_id

uniqueidentifier

MARS セッションが使用しているプライマリ接続の識別子。NULL 値は許可されます。

most_recent_sql_handle

varbinary(64)

この接続で実行された最新の要求の SQL ハンドル。most_recent_sql_handle 列は、常に most_recent_session_id 列と同期されます。NULL 値は許可されます。

権限

サーバーに対する VIEW SERVER STATE 権限が必要です。

リレーションシップの基数

関連元 関連先 基準 リレーションシップ

sys.dm_exec_connections

sys.dm_exec_connections

parent_connection_id = connection_id

一対ゼロまたは一対多

sys.dm_exec_sessions

sys.dm_exec_connections

session_id

一対ゼロまたは一対多

sys.dm_exec_connections

sys.dm_exec_requests

connection_id

一対ゼロまたは一対一

sys.dm_exec_connections

sys.dm_broker_connections

connection_id

一対ゼロまたは一対一

A. 現在の接続に関する情報を返す

次の例では、ネットワーク トランスポート プロトコル、認証メカニズム、暗号化の設定など、現在の接続に関する基本的な情報を返します。

SELECT net_transport, auth_scheme, encrypt_option
FROM sys.dm_exec_connections
WHERE session_id=@@SPID;
GO

B. サーバーに接続されているクライアントを識別する

次の例では、サーバーへの接続数を返し、接続元の IP アドレスと各接続のポートを表示します。

SELECT session_id, client_net_address, client_tcp_port
FROM sys.dm_exec_connections;
GO

参照

関連項目

SQL Server 2000 システム テーブルから SQL Server 2005 システム ビューへのマッピング
動的管理ビューと動的管理関数
実行関連の動的管理ビューおよび関数

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 12 月 12 日

追加内容 :
  • sys.sysprocesses システム テーブルへのマッピングに関する情報を追加。
  • 例を追加。
変更内容 :
  • auth_scheme 列の説明を修正。

2006 年 4 月 14 日

変更内容 :
  • client_net_address および local_net_address に SQL Server 2005 Service Pack 1 のデータ型を追加。