DATABASEPROPERTYEX (Transact-SQL)

更新 : 2006 年 7 月 17 日

指定されたデータベース オプションの現在の設定値、または指定されたデータベースのプロパティを返します。

トピック リンク アイコンTransact-SQL 構文表記規則

構文

DATABASEPROPERTYEX ( database , property )

引数

  • database
    指定されたプロパティ情報を返す基になるデータベースの名前を表す式を指定します。 database のデータ型は nvarchar(128) です。
  • property
    返されるデータベース プロパティの名前を表す式を指定します。property のデータ型は varchar(128) で、次のいずれかの値を指定できます。戻り値の型は sql_variant です。次の表は、各プロパティの値の基本データ型を示しています。

    ms186823.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    データベースが起動されていない場合、値をメタデータから取得するのではなく、Microsoft SQL Server 2005 データベース エンジンが直接データベースにアクセスして取得したプロパティは、NULL を返します。つまり、データベースで AUTO_CLOSE が ON に設定されているなど、データベースがオフラインの場合に NULL を返します。

    プロパティ

戻り値の型

sql_variant

例外

エラーが発生した場合、または呼び出し元にオブジェクトの表示権限がない場合は、NULL が返されます。

SQL Server 2005 では、そのユーザーが所有しているか、または権限を与えられているセキュリティ保護可能なアイテムのメタデータのみを表示できます。つまり、オブジェクトに対する権限がユーザーに与えられていない場合、メタデータを生成する組み込み関数 (OBJECT_ID など) が NULL を返す可能性があります。詳細については、「メタデータ表示の構成」および「メタデータ表示のトラブルシューティング」を参照してください。

解説

DATABASEPROPERTYEX は、プロパティの設定値を一度に 1 つだけ返します。複数のプロパティの設定値を表示するには、sys.sql_modules カタログ ビューを使用します。

A. AUTO_SHRINK データベース オプションの設定値を取得する

次の例では、AdventureWorks データベースの AUTO_SHRINK データベース オプションの設定値を返します。

SELECT DATABASEPROPERTYEX('AdventureWorks', 'IsAutoShrink');

以下に結果セットを示します。この結果セットは、AUTO_SHRINK がオフであることを示しています。

------------------
0

B. データベースの既定の照合順序を取得する

次の例では、AdventureWorks データベースの既定の照合順序の名前を返します。

SELECT DATABASEPROPERTYEX('AdventureWorks', 'Collation');

以下に結果セットを示します。

------------------------------
SQL_Latin1_General_CP1_CI_AI

参照

関連項目

ALTER DATABASE (Transact-SQL)
sys.databases (Transact-SQL)
sys.database_files (Transact-SQL)

その他の技術情報

データベースの状態
データベース オプションの設定
sql_variant 型のデータの使用

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 7 月 17 日

追加内容 :
  • 「例外」を追加しました。

2006 年 4 月 14 日

変更内容 :
  • ComparisonStyleLCID の説明を修正および拡張。