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Transact-SQL コードのステップ実行

Transact-SQL デバッガでは、データベース エンジン クエリ エディタ ウィンドウでどの Transact-SQL ステートメントを実行するかを制御できます。個々のステートメントでデバッガを一時停止して、その時点のコード要素の状態を確認できます。

ブレークポイント

ブレークポイントは、特定の Transact-SQL ステートメントで実行を一時停止することをデバッガに指示するために使用します。ステートメントにブレークポイントを設定することを、ブレークポイントの切り替えと言います。Transact-SQL ステートメントのブレークポイントを切り替えるには、目的のステートメントを選択し、次のいずれかの操作を行います。

  • F9 キーを押す。

  • [デバッグ] メニューの [ブレークポイントの設定/解除] をクリックする。

  • クエリ エディタ ウィンドウで、目的の Transact-SQL ステートメントの左側にある灰色の縦棒をクリックする。

開かれているすべてのブレークポイントを表示および管理するには、[ブレークポイント] ウィンドウを使用します。[ブレークポイント] ウィンドウには、ブレークポイントが設定されているコード行などの情報が表示されます。[ブレークポイント] ウィンドウでは、ブレークポイントの削除、無効化、および有効化を行うこともできます。[ブレークポイント] ウィンドウの詳細については、「[ブレークポイント] ウィンドウ」を参照してください。

[ブレークポイント] ウィンドウを開くには、次のいずれかの方法を使用します。

  • [デバッグ] メニューの [ウィンドウ] をポイントし、[ブレークポイント] をクリックする。

  • [デバッグ] ツール バーの [ブレークポイント] ボタンをクリックする。

  • Ctrl + Alt + B キーを押す。

ブレークポイントは一時的に無効にすることができます。その場合、そのブレークポイントで実行は一時停止されませんが、後でブレークポイントを再び有効化できるように、定義がその位置に保持されます。

ブレークポイントを無効化、有効化、および削除するためのさまざまな操作方法を次の表に示します。

操作

手順

個々のブレークポイントを無効にする。

  • クエリ エディタ ウィンドウで、ブレークポイントを右クリックし、[ブレークポイントの無効化] をクリックする。

  • [ブレークポイント] ウィンドウで、ブレークポイントの左側のチェック ボックスをオフにする。

すべてのブレークポイントを無効にする。

  • [デバッグ] メニューの [すべてのブレークポイントを無効にする] をクリックする。

  • [ブレークポイント] ウィンドウのツール バーの [すべてのブレークポイントを無効にする] ボタンをクリックする。

個々のブレークポイントを再度有効にする。

  • クエリ エディタ ウィンドウで、ブレークポイントを右クリックし、[ブレークポイントの有効化] をクリックする。

  • [ブレークポイント] ウィンドウで、ブレークポイントの左側のチェック ボックスをオンにする。

無効化されているすべてのブレークポイントを再度有効にする。

  • [デバッグ] メニューの [すべてのブレークポイントを有効にする] をクリックする。

  • [ブレークポイント] ウィンドウのツール バーの [すべてのブレークポイントを有効にする] ボタンをクリックする。

個々のブレークポイントを削除する。

  • クエリ エディタ ウィンドウで、ブレークポイントを右クリックし、[ブレークポイントの削除] をクリックする。

  • [ブレークポイント] ウィンドウで、ブレークポイントを右クリックし、ショートカット メニューの [削除] をクリックする。

  • [ブレークポイント] ウィンドウで、ブレークポイントを選択し、Del キーを押す。

すべてのブレークポイントを削除する。

  • [デバッグ] メニューの [すべてのブレークポイントの削除] をクリックする。

  • [ブレークポイント] ウィンドウのツール バーの [すべてのブレークポイントの削除] ボタンをクリックする。

注意

Transact-SQL デバッガでは、ブレークポイント条件またはヒット カウントを設定する Microsoft Visual Studio の機能はサポートされません。

ステートメントの実行の制御

Transact-SQL デバッガでは、Transact-SQL コードの現在のステートメントからの実行について、次のオプションを指定できます。

  • 次のブレークポイントまで実行する。

  • 次のステートメントにステップ インする。

    次のステートメントで Transact-SQL ストアド プロシージャ、関数、またはトリガが呼び出される場合、モジュールのコードが含まれた新しいクエリ エディタ ウィンドウが表示されます。ウィンドウはデバッグ モードに設定され、実行はモジュールの最初のステートメントで一時停止します。その後、モジュールのコードに対して、ブレークポイントの設定やコードのステップ実行などの操作を行うことができます。

  • 次のステートメントにステップ オーバーする。

    次のステートメントが実行されます。ただし、ステートメントでストアド プロシージャ、関数、またはトリガが呼び出される場合、モジュールのコードは完了するまで実行され、その結果が呼び出し元のコードに返されます。ストアド プロシージャにエラーがないことがわかっている場合は、ストアド プロシージャにステップ オーバーできます。実行は、ストアド プロシージャ、関数、またはトリガの呼び出しに続くステートメントで一時停止します。

  • ストアド プロシージャ、関数、またはトリガからステップ アウトする。

    実行は、ストアド プロシージャ、関数、またはトリガの呼び出しに続くステートメントで一時停止します。

  • すべてのブレークポイントを無視して、現在の位置からポインタの現在の位置まで実行する。

Transact-SQL デバッガでのステートメントの実行を制御するためのさまざまな操作方法を次の表に示します。

操作

手順

現在のステートメントから次のブレークポイントまですべてのステートメントを実行する。

  • [デバッグ] メニューの [続行] をクリックする。

  • [デバッグ] ツール バーの [続行] ボタンをクリックする。

次のステートメントまたはモジュールにステップ インする。

  • [デバッグ] メニューの [ステップ イン] をクリックする。

  • [デバッグ] ツール バーの [ステップ イン] ボタンをクリックする。

  • F11 キーを押す。

次のステートメントまたはモジュールにステップ オーバーする。

  • [デバッグ] メニューの [ステップ オーバー] をクリックする。

  • [デバッグ] ツール バーの [ステップ オーバー] ボタンをクリックする。

  • F10 キーを押す。

モジュールからステップ アウトする。

  • [デバッグ] メニューの [ステップ アウト] をクリックする。

  • [デバッグ] ツール バーの [ステップ アウト] ボタンをクリックする。

  • Shift + F11 キーを押す。

現在のカーソル位置まで実行する。

  • クエリ エディタ ウィンドウ内で右クリックし、[カーソルまで実行] をクリックする。

  • Ctrl + F10 キーを押す。