レポート ビルダー 3.0 の概要

レポート ビルダー 3.0 は、Microsoft Office 環境を求めるビジネス ユーザーに適したレポート作成環境です。 レポートをデザインする際には、データの取得場所、取得するデータ、およびデータの表示方法を指定します。 レポートを実行すると、指定した情報がすべてレポート プロセッサに渡されます。レポート プロセッサは、データを取得し、それをレポート レイアウトに結合して、レポートを生成します。 レポート ビルダーでレポートをプレビューすることも、レポート サーバーまたは SharePoint 統合モードのレポート サーバーにレポートをパブリッシュして、他のユーザーがそこからレポートを実行できるようにすることもできます。

この図に示すレポートでは、行グループ、列グループ、スパークライン、インジケーター、およびコーナー セルの概要円グラフが含まれたマトリックスが使用されています。色と円サイズで表される 2 組の地理データが含まれた地図も使用されています。

マトリックス、スパークライン、インジケーター、マップを含むレポート

この記事の内容

レポート作成の開始

レポートのデザイン

レポートの管理

トピックの内容

レポート作成の開始

  • チーム内の他のユーザーが作成したレポート パーツからレポートの作成を開始します。 レポート パーツとは、レポート サーバー、またはレポート サーバーに統合されている SharePoint サイトに、個別にパブリッシュされたレポート アイテムです。 これらは、他のレポートに再利用できます。 テーブル、マトリックス、グラフ、画像などのレポート アイテムを、レポート パーツとしてパブリッシュできます。

  • チーム内の他のユーザーが作成した共有データセットから開始します。 共有データセットは、共有データ ソースに基づくクエリで、レポート サーバーまたはレポート サーバーに統合されている SharePoint サイトに保存されます。

  • テーブル、マトリックス、グラフの各ウィザードから開始します。 データ ソース接続を選択したり、フィールドをドラッグ アンド ドロップしてデータセット クエリを作成したりできます。また、レイアウトとスタイルを選択して、レポートをカスタマイズできます。

  • マップ ウィザードから開始して、地図や幾何図形を背景として集計データを表示するレポートを作成します。 マップ データには、Transact-SQL クエリや Environmental Systems Research Institute, Inc. (ESRI) シェイプ ファイルの空間データを指定できます。 また、Microsoft Bing のマップ タイルの背景を追加することもできます。

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レポートのデザイン

  • テーブル、マトリックス、グラフ、および自由形式のレポート レイアウトのレポートを作成します。 列単位のデータにはテーブル形式のレポート、集約されたデータにはマトリックス形式のレポート (クロス集計レポートや PivotTable レポートなど)、グラフィック データにはグラフ形式のレポート、これ以外のすべてのデータには自由形式のレポートを作成します。 レポートでは、Web ベースの動的アプリケーションのリスト、グラフィック、およびコントロールと共に、他のレポートやグラフを埋め込むことができます。

  • さまざまなデータ ソースからレポートを作成します。 Microsoft .NET Framework マネージ データ プロバイダー、OLE DB プロバイダー、ODBC データ ソースのいずれかを含む任意のデータ ソースの種類のデータを使用してレポートを作成します。 SQL Server と Analysis Services、Oracle、Hyperion、およびその他のデータベースのリレーショナル データおよび多次元データを使用するレポートを作成できます。 XML データ処理拡張機能を使用すると、任意の XML データ ソースからデータを取得できます。 テーブル値関数を使用すると、カスタム データ ソースをデザインできます。

  • 既存のレポートを変更します。 レポート ビルダーを使用すると、Business Intelligence Development Studio のレポート デザイナーで作成されたレポートをカスタマイズおよび更新できます。

  • データのフィルター選択、グループ化と並べ替え、または数式や式の追加によって、データを変更します。

  • データをビジュアルな形式でまとめ、大量の集計情報がひとめでわかるようにするため、グラフ、ゲージ、スパークライン、およびインジケーターを追加します。

  • 見出しマップ、表示/非表示を切り替えるボタン、サブレポートおよびドリルスルー レポートへのドリルスルー リンクなど、対話機能を追加します。 パラメーターとフィルターを使用すると、カスタマイズされたビューのデータをフィルター処理できます。

  • 外部コンテンツなど、画像やその他のリソースを埋め込んだり参照したりします。

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レポートの管理

  • コンピューターまたはレポート サーバーにレポートの定義を保存し、そこでレポートを管理し、他のユーザーと共有します。

  • レポートを開くとき、またはレポートを開いた後、表示形式を選択します。 Web 指向、ページ指向、およびデスクトップ アプリケーションの形式を選択できます。 形式には、HTML、MHTML、PDF、XML、CSV、TIFF、Word、および Excel があります。

  • **サブスクリプションを設定します。**レポート サーバーまたは SharePoint 統合モードのレポート サーバーにレポートをパブリッシュした後、特定の時刻にレポートを実行したり、レポート履歴の作成や、電子メール サブスクリプションの設定を行うなど、レポートに対するさまざまな構成を行うことができます。

  • Reporting Services の Atom 表示拡張機能を使用して、レポートからデータ フィードを生成します。

注意

パブリッシュされたレポートは、レポート サーバー上または SharePoint 統合モードのレポート サーバー上で、レポート サーバー管理者が管理します。 レポート サーバー管理者は、セキュリティの定義、プロパティの設定、および操作 (レポート履歴や電子メールによるレポート配信など) のスケジュール設定を行うことができます。 共有スケジュールおよび共有データ ソースを作成し、それらを一般的な用途で使用できます。 管理者はさらに、レポート サーバーのすべてのフォルダーの管理も行います。 実行できる管理タスクは、ユーザー権限により異なります。

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トピックの内容

レポート ビルダーの 3 つのすべてのバージョンとレポート デザイナーの機能比較の詳細については、Reporting Services のドキュメント (SQL Server オンライン ブック) の「レポート作成環境の比較」を参照してください。