印刷コントロールを使用したブラウザーからのレポートの印刷 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)

レポートを表示するための最も一般的なクライアント アプリケーションはブラウザーですが、ブラウザーの印刷機能はレポートの印刷には適していません。ブラウザーの印刷機能は、Web ページを印刷するための機能です。通常、ブラウザーから印刷したページには、Web ページ上にあるすべての可視要素と、ページまたは Web サイトを識別するヘッダーおよびフッター情報が含まれます。ブラウザーからの印刷では現在のウィンドウの内容が印刷されるため、レポートが数ページあっても最初のページしか印刷されません。また、レポート ページのサイズが印刷ページのサイズより大きい場合には、ページの全体を印刷しきれない場合もあります。

ブラウザーで表示したレポートの印刷品質を向上させ、複数のページを印刷するには、SQL Server Reporting Services で提供されているクライアント側印刷機能を使用します。クライアント側印刷機能では、標準の [印刷] ダイアログ ボックスを使用して、印刷する前に、プリンターの選択、ページと余白の指定、およびレポートのプレビューを行うことができます。クライアント側印刷機能は、ブラウザーの [ファイル] メニューの [印刷] コマンドの代わりに使用できます。クライアント側印刷機能を使用すると、レポートがデザインどおりに印刷され、Web ページの印刷で表示されるような余分な要素は印刷されません。

注意

レポート定義 (.rdl) は、Business Intelligence Development Studio のレポート ビルダー 3.0 およびレポート デザイナーで作成および変更できます。これらの作成環境では、レポートおよび関連アイテムの作成方法、開く方法、および保存方法が異なります。詳細については、microsoft.com Web サイトの「レポート デザイナーとレポート ビルダー 3.0 でのレポートのデザイン (SSRS)」を参照してください。

クライアント側印刷機能の使用

印刷機能を使用するには、[レポート] ツール バーの [プリンター] アイコンをクリックします。初回使用時には、[印刷] ダイアログ ボックスを提供する Microsoft ActiveX コントロールがコンピューターにダウンロードされます。ブラウザーの設定によって、コントロールが自動的にインストールされる場合と、ユーザーが同意した場合にだけインストールされる場合があります。コントロールのダウンロード後は、[プリンター] アイコンをクリックすると [印刷] ダイアログ ボックスが表示され、オプションを指定したり、レポートを既定のプリンターに送信したりすることができます。詳細については、「レポートを印刷する方法 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

レポート サーバーの管理者は、クライアント側印刷機能を無効にすることができます。クライアント側印刷機能が無効になっていると、[レポート] ツール バーに [プリンター] アイコンが表示されません。

注意

Itanium ベースのバージョンの Windows Server で実行しているローカル レポート サーバー インスタンスにログオンしている場合は、レポートを印刷しようとしても印刷コントロールが機能しません。この制限が適用されるのは、ローカル レポート サーバー インスタンスに接続しているユーザーだけです。リモート接続で接続しているユーザーは、Itanium ベースのサーバーでホストされているレポートで印刷コントロールを使用できます。

印刷オプション

レポートの印刷プロパティを構成するには、[印刷] ダイアログ ボックスで [プロパティ] ボタンをクリックします。[用紙サイズ] は、レポート定義で定義されているレポート ページ サイズの既定の高さと幅によって決まります。指定できる値は、利用できるプリンターの種類とその機能によって異なります。[幅] と [高さ] には、そのコンピューター上で構成されたプリンター ドライバーによって決まる既定値が表示されます。これらの値を変更すると、指定したサイズでレポートが印刷されます。ページの幅と高さは、それぞれ [印刷の向き] ([縦] または [横]) で決まります。表示される既定の印刷の向きは、レポートのページの幅と高さで決まります。

注意

[印刷] ダイアログ ボックスおよび既定のプリンター設定 (幅、高さ、ページの向き) は、レポート定義で決まります。

印刷プレビュー

レポートをプレビューするには、[印刷] ダイアログ ボックスで [プレビュー] ボタンをクリックします。これによりレポートの最初のページが別のプレビュー ウィンドウ内に表示されます。残りのページは、レポート サーバーでレポートが表示されると利用可能になります。レポートのプレビューは、EMF 形式で表示されます。プレビューでは前後のページに移動することができ、最後のページに到達すると、[次へ] ボタンが無効になります。

余白の調整

レポートを印刷する前に、表示される EMF レポートの余白を変更できます。余白を変更するには、[印刷] ダイアログ ボックスで [プレビュー] ボタンをクリックします。プレビュー ページの上部にある [余白] ボタンをクリックします。[余白] ダイアログ ボックスが表示されます。必要に応じて上下および左右の余白を設定します。[OK] をクリックします。ダイアログ ボックスが閉じ、プレビューの表示および印刷の設定が保存されます。