構成ファイル (Reporting Services)

Reporting Services では、レジストリと構成ファイルにコンポーネント情報が格納されます。この構成ファイルは、セットアップ時にファイル システムへコピーされます。構成ファイルには、内部専用値とユーザー定義値を組み合わせたものが含まれています。ユーザー定義値は、セットアップ、構成ツール、コマンド ライン ユーティリティを通じて指定するか、構成ファイルを手動で編集して指定します。

構成ファイルの変更が必要になるのは、詳細設定を追加したり構成したりする場合だけです。構成設定は、XML 要素または XML 属性のいずれかとして指定されます。XML ファイルおよび構成ファイルを理解している場合は、テキスト エディタまたはコード エディタを使用して、ユーザーが定義可能な設定を変更できます。構成ファイルをどのように変更するか、または、レポート サーバーが最新の構成設定をどのように読み取るかの詳細については、「Reporting Services の構成ファイルを変更する方法」を参照してください。

注意

以前のリリースでは、RSWebApplication.config という名前の独自の構成ファイルが使用されていました。今後、このファイルは使用されません。以前の環境からアップグレードした場合、このファイルは削除されませんが、レポート サーバーは、このファイルから一切設定を読み取りません。このファイルがコンピュータに存在する場合は、削除してください。SQL Server 2008 では、レポート マネージャのすべての構成設定は RSReportServer.config ファイルに格納され、このファイルから読み取られます。削除または移動された設定の一覧については、「SQL Server Reporting Services における重大な変更」を参照してください。

構成設定の格納

次の表は、構成設定の格納先とその説明を一覧にしたものです。ほとんどの構成設定は Reporting Services に含まれている構成ファイルに格納されます。既定のインストール ディレクトリは <ドライブ>:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.n です。

格納先

説明

場所

RSReportServer.config

レポート サーバー サービスの機能領域 (レポート マネージャ、レポート サーバー Web サービス、バックグラウンド処理) の構成設定が格納されます。サービスの機能の詳細については、「サービスのアーキテクチャ (Reporting Services)」を参照してください。各設定の詳細については、「RSReportServer 構成ファイル」を参照してください。

<インストール ディレクトリ> \Reporting Services \ReportServer

RSSrvPolicy.config

サーバー拡張機能のコード アクセス セキュリティ ポリシーが格納されます。このファイルの詳細については、「Reporting Services セキュリティ ポリシー ファイルの使用」を参照してください。

<インストール ディレクトリ> \Reporting Services \ReportServer

RSMgrPolicy.config

レポート マネージャのコード アクセス セキュリティ ポリシーが格納されます。このファイルの詳細については、「Reporting Services セキュリティ ポリシー ファイルの使用」を参照してください。

<インストール ディレクトリ> \Reporting Services \ReportManager

レポート サーバー Web サービスの Web.config

ASP.NET に必要な設定のみが含まれています。

<インストール ディレクトリ> \Reporting Services \ReportServer

レポート マネージャの Web.config

ASP.NET に必要な設定のみが含まれています。

<インストール ディレクトリ> \Reporting Services \ReportManager

ReportingServicesService.exe.config

レポート サーバー サービスのトレース レベルおよびログ オプションを指定する構成設定が格納されます。このファイルに含まれる要素の詳細については、「ReportingServicesService 構成ファイル」を参照してください。

<インストール ディレクトリ> \Reporting Services \ReportServer \Bin

レジストリ設定

構成状態のほか、Reporting Services をアンインストールするための設定が格納されます。インストールまたは構成上の問題をトラブルシューティングする際は、これらの設定を参照することで、レポート サーバーがどのように構成されているかの情報を得ることができます。

これらの設定を直接変更することは避けてください。環境に不具合が生じる可能性があります。

HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE \Microsoft \Microsoft SQL Server \<InstanceID> \Setup

- および -

HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE \Microsoft \Microsoft SQL Server \Reporting Services

RSReportDesigner.config

レポート デザイナの構成設定が格納されます。詳細については、「RSReportDesigner 構成ファイル」を参照してください。

<ドライブ>:\Program Files \Microsoft Visual Studio 8 \Common7 \IDE \PrivateAssemblies

RSPreviewPolicy.config

レポートのプレビュー時に使用されるサーバー拡張機能のコード アクセス セキュリティ ポリシーが格納されます。このファイルの詳細については、「Reporting Services セキュリティ ポリシー ファイルの使用」を参照してください。

<ドライブ>:\Program Files \Microsoft SQL Server \100 \Tools \ReportDesigner