レポート サーバーのフォルダー階層

フォルダーを作成し、レポート サーバーに格納するアイテムを整理して管理できます。概念的には、このフォルダー階層は Windows ファイル システムのフォルダー階層や親 Web サイト上に作成するサブサイトに類似しています。Reporting Services では、レポート サーバー フォルダーはパブリッシュされたアイテムを格納する仮想コンテナーです。これらのアイテムには、レポート マネージャーまたはレポート サーバーへのブラウザー接続を使用してアクセスします。フォルダーもそのコンテンツも実際にはファイル システムに存在しません。実際は、レポート サーバー データベースに格納されていて、レポート サーバー Web サービス エンドポイントを通じてアクセスされます。

レポート サーバー フォルダーの名前空間は、ルート ノード、事前定義されたフォルダーおよびユーザー定義のフォルダーを含む階層です。名前空間によって、レポート サーバーに格納されているアイテムが一意に識別されます。名前空間は、特定の URL 内でアイテムを特定するためのアドレス指定スキームとして使用されます。レポートを選択または指定するとき、フォルダー パスがそのレポートの URL の一部になります。

ユーザー定義フォルダー

フォルダーの作成および管理には、ネイティブ モードのレポート サーバーの Report Manager を使用する必要があります。

注意

SharePoint 統合モードで実行するレポート サーバーには、別のアドレス指定スキームとストレージのメカニズムがあります。詳細については、「SharePoint データベースへのレポート サーバー コンテンツの格納と同期」を参照してください。

レポート サーバー フォルダーには次のアイテムを含めることができます。

  • レポート

  • モデル

  • 共有データ ソース

  • レポート パーツ

  • 共有データセット

  • リソース (レポート サーバーに格納されているがレポート サーバーによって処理されないアイテム)

  • その他のフォルダー

レポート サーバー フォルダーは、複数のアイテムに同じレベルのアクセス権を許可する場合に便利です。フォルダーに設定する権限をフォルダー内のアイテムで継承することができます。

予約されたフォルダー

事前定義されたフォルダーは、Reporting Services によって予約されています。そのため、移動、名前変更、または削除することはできません。ユーザー定義フォルダーには、ユーザー、またはフォルダーにアイテムを追加する権限を持つレポート サーバー管理者によって作成された、すべてのフォルダーが含まれます。

次の表では、フォルダー階層に固定され、いくつかの機能のフレームワークを提供する、事前定義されたフォルダーについて説明します。

フォルダー

用途

ホーム

フォルダー階層のルート ノードです。

ユーザー

このフォルダーは、個人用レポートの機能を有効にしたときに表示されます。このフォルダーには個人用レポートの機能を使用するすべてのユーザーのサブフォルダーが含まれ、レポート サーバー管理者のみがアクセスできます。各サブフォルダー名は、ユーザー名に一致します。

個人用レポート

各ユーザーに個人用の作業領域を提供します。