チュートリアル : Reporting Services ツールを検索および開始する方法

このチュートリアルでは、レポート サーバーの設定、レポート サーバーのコンテンツと動作の管理、レポートおよびレポート モデルの作成とパブリッシュに使用できるツールを紹介します。このチュートリアルの目的は、ツールを初めて使用する場合にそれぞれのツールをすぐに見つけて起動できるようにすることです。既にツールを使用している場合は、Reporting Services を使用するときの重要なスキルを学ぶことができるその他のチュートリアルへお進みください。その他のチュートリアルの詳細については、「チュートリアルの検索方法 (Reporting Services)」を参照してください。

要件

Reporting Services のコンポーネントをすべてインストールしておく必要があります。特定のコンポーネントをインストールするためにどのセットアップ オプションを選択すればよいかについては、「Reporting Services のインストールに関する注意点」を参照してください。

Reporting Services 構成ツール

Reporting Services 構成ツール ツールを使用すると、サービス アカウントの指定、レポート サーバー データベースの作成と更新、接続プロパティの変更、URL の指定、暗号化キーの管理、自動レポート処理と電子メール配信のためのレポート サーバーの設定などを行うことができます。

Reporting Services 構成ツールを起動するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム][Microsoft SQL Server 2008][構成ツール] の順にポイントして、[Reporting Services 構成] をクリックします。

    [レポート サーバー インスタンスの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスでは構成するレポート サーバー インスタンスを選択します。

  2. [サーバー名] ボックスに、レポート サーバー インスタンスがインストールされているコンピュータの名前を指定します。既定ではローカル コンピュータの名前が設定されていますが、SQL Server のリモート インスタンスの名前を入力することもできます。

    リモート コンピュータを指定する場合は、[検索] をクリックして接続を確立します。ここで指定するレポート サーバーは、リモートで管理するための構成が事前に行われている必要があります。詳細については、「レポート サーバーをリモート管理用に構成する方法」を参照してください。

  3. [インスタンス名] で、構成する SQL ServerReporting Services インスタンスを選択します。この一覧には SQL Server 2008 レポート サーバー インスタンスのみが表示されます。以前のバージョンの Reporting Services を構成することはできません。

  4. [接続] をクリックします。

  5. ツールが起動したかどうかを確認するには、次の図と比較します。

    Reporting Services 構成ツール

レポート マネージャ

レポート マネージャを使用して、権限の設定、サブスクリプションおよびスケジュールの管理、レポートおよびモデルを使用した作業を実行できます。また、レポート マネージャを使ってレポートを閲覧することもできます。

レポート マネージャを起動するには適切なアクセス許可が必要です。初期状態では、レポート マネージャの機能へのアクセス許可は、ローカルの管理者グループのメンバにのみ与えられています。レポート マネージャに表示されるページとオプションは、現在のユーザーに割り当てられているロールによって異なります。アクセス許可のないユーザーには空白のページが表示され、レポート閲覧用のアクセス許可が与えられているユーザーにはリンクが表示されます。このユーザーはリンクをクリックしてレポートを表示することができます。アクセス許可の詳細については、「チュートリアル : Reporting Services での権限の設定」を参照してください。

レポート マネージャを起動するには

  1. Microsoft Internet Explorer 6.0 以降を開きます。

  2. Web ブラウザのアドレス バーに、レポート マネージャの URL を入力します。既定の URL は http://<serverName>/reports です。Reporting Services 構成ツールを使用して、サーバー名と URL を確認できます。Reporting Services で使用される URL の詳細については、「レポート サーバーの URL の構成」を参照してください。

  3. レポート マネージャがブラウザ ウィンドウ内に表示されます。最初のページは [ホーム] フォルダです。アクセス許可に応じて、最初のページにその他のフォルダ、レポートへのハイパーリンク、リソース ファイルなどが表示される場合もあります。ツール バーに追加のボタンやコマンドが表示される場合もあります。

  4. ツールが起動したかどうかを確認するには、次の図と比較します。

    レポート マネージャのホーム ページ

Management Studio

レポート サーバー管理者は、Management Studio を使用して、レポート サーバーと共に他の SQL Server コンポーネント サーバーを管理できます。詳細については、「SQL Server Management Studio の概要」を参照してください。

SQL Server Management Studio を起動するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server 2008] をポイントし、[SQL Server Management Studio] をクリックします。

    [サーバーへの接続] ダイアログ ボックスが表示されます。この画面は次の図のようになります。

    レポート サーバー接続のダイアログ ボックス

  2. [サーバーへの接続] ダイアログ ボックスが表示されない場合は、[オブジェクト エクスプローラ][接続] をクリックし、[Reporting Services] を選択します。

  3. [サーバーの種類] ボックスの一覧で、[Reporting Services] を選択します。Reporting Services が一覧に表示されない場合、Reporting Services はインストールされていません。

  4. [サーバー名] ボックスの一覧で、レポート サーバーのインスタンスを選択します。一覧にはローカル インスタンスが表示されますが、リモートの SQL Server インスタンスの名前を入力することもできます。

  5. [接続] をクリックします。ルート ノードを展開して、サーバーのプロパティを設定したり、ロールの定義を変更したり、レポート サーバー機能をオフにすることができます。

レポート デザイナとモデル デザイナが統合された Business Intelligence Development Studio

レポート デザイナモデル デザイナは、Business Intelligence Development Studio 内で利用可能な 2 つのデザイン ツールです。これらのツールのデザイン画面にはタブ付きウィンドウ、ウィザード、メニューが用意されており、これらを使ってレポートとモデルの作成機能にアクセスできます。デザイン ツールは、レポート サーバー プロジェクト、レポート サーバー ウィザード、またはレポート モデル プロジェクトのテンプレートを選択すると使用可能になります。詳細については、「Business Intelligence Development Studio の紹介」を参照してください。

注意注意

SQL Server 2008Reporting Services で新しい機能にアクセスするには、新しい作成ツールと変更された作成ツールを使用します。詳細については、「レポート作成の新機能」を参照してください。

レポート デザイナを起動するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム][Microsoft SQL Server 2008] の順にポイントして、[Business Intelligence Development Studio] をクリックします。

  2. [ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。

  3. [プロジェクトの種類] ボックスの一覧で、[ビジネス インテリジェンス プロジェクト] をクリックします。

  4. [テンプレート] ボックスの一覧で、[レポート サーバー プロジェクト] をクリックします。次の図は、プロジェクトのテンプレートがダイアログ ボックスに表示された状態を示しています。

    新しいプロジェクト テンプレートのダイアログ ボックス

  5. プロジェクトの名前と場所を入力するか、[参照] ボタンをクリックして場所を選択します。

  6. [OK] をクリックします。Business Intelligence Development Studio で Visual Studio の開始ページが開きます。ソリューション エクスプローラには、レポートとデータ ソースがそれぞれカテゴリとして表示されます。これらのカテゴリを使用して、新しいレポートとデータ ソースを作成できます。タブ付きウィンドウは、レポート定義を作成すると表示されます。このウィンドウは [データ]、[レイアウト]、[プレビュー] の 3 つのタブで構成されます。最初のレポートを作成する方法については、「チュートリアル : 基本的な表形式レポートの作成」を参照してください。レポート デザイナで使用できるクエリ デザイナの詳細については、「Reporting Services のクエリ デザイン ツール」を参照してください。

モデル デザイナを起動するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム][Microsoft SQL Server 2008] の順にポイントして、[Business Intelligence Development Studio] をクリックします。

  2. [ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。

  3. [プロジェクトの種類] ボックスの一覧で、[ビジネス インテリジェンス プロジェクト] をクリックします。

  4. [テンプレート] ボックスの一覧で、[レポート モデル プロジェクト] をクリックします。

  5. プロジェクトの名前と場所を入力するか、[参照] ボタンをクリックして場所を選択します。

  6. [OK] をクリックします。Business Intelligence Development Studio で Visual Studio の開始ページが開きます。ソリューション エクスプローラには、モデル、データ ソース、データ ビューがそれぞれカテゴリとして表示されます。データ ソース接続を定義すると、デザイン画面が変わります。最初のモデルを作成する方法については、「チュートリアル : レポート モデルの作成」を参照してください。

  7. ツールが起動したかどうかを確認するには、次の図と比較します。この図は、モデル デザイナでモデルを開いている状態を示しています。

    モデル ファイルが開いているモデル デザイナ

レポート ビルダ 2.0

レポート ビルダ 2.0 は、MicrosoftSQL Server 2008 Feature Pack の一部としてインストールできます。レポート ビルダ 2.0 を使用すると、Microsoft Office と同様の使い慣れた作成環境でレポートを作成できます。レポート デザイナで作成したレポートであっても、このツールの旧バージョンであるレポート ビルダ 1.0 でデザインしたレポートであっても、あらゆる既存レポートのカスタマイズおよび更新が可能です。レポート ビルダ 2.0 の基本的な使用方法については、「チュートリアル (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

スタンドアロンのレポート ビルダ 2.0 をインストールするには

  1. Microsoft Internet Explorer を開きます。

  2. SQL Server 2008 用 Feature Pack の Web サイトにアクセスします。

  3. Feature Pack のページからレポート ビルダ 2.0 を探します。

  4. インストール手順に従います。

スタンドアロンのレポート ビルダ 2.0 を起動するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントして、[Microsoft SQL Server 2008 Report Builder 2.0] をクリックし、[Report Builder 2.0] をクリックします。

  2. ツールが起動したかどうかを確認するには、次の図と比較します。

    レポート ビルダ 2.0 のデザイン画面

レポート マネージャからレポート ビルダ 2.0 を起動するには

  1. Web ブラウザで、アドレス バーにレポート サーバーの URL を入力します。既定の URL は、http://<servername>/reports です。レポート マネージャが開きます。

  2. [レポート ビルダ] をクリックします。

    レポート ビルダ 2.0 が開き、レポート サーバー上でレポートを作成したり、レポートを開いたりできるようになります。

URL を使用してレポート ビルダ 2.0 を起動するには

  1. Web ブラウザでアドレス バーに次の URL を入力します。

    http://<servername>/reportserver/reportbuilder/ReportBuilder/ReportBuilder_2_0_0_0

  2. Enter キーを押します。

    レポート ビルダ 2.0 が開き、レポート サーバー上でレポートを作成したり、レポートを開いたりできるようになります。

レポート ビルダ 2.0 を SharePoint 統合モードで起動するには

  1. 目的のライブラリがあるサイトに移動します。

  2. ライブラリを開きます。

  3. [新規作成] メニューの [レポート ビルダ レポート] をクリックします。

    レポート ビルダ 2.0 が開き、レポート サーバー上でレポートを作成したり、レポートを開いたりできるようになります。

レポート ビルダ 1.0

レポート ビルダ 1.0を使用すると、データ ソースとしてパブリッシュされたモデルを使用したアドホック レポートを作成できます。また、レポート ビルダ 1.0 からレポート サーバーにレポートを保存することができます。これらの方法を学習するには、「レポート ビルダ 1.0 チュートリアル」を参照してください。

レポート ビルダ 1.0 を起動するには

  1. Web ブラウザで、アドレス バーにレポート マネージャの URL を入力します。既定の URL は、http://<servername>/reports です。

  2. [レポート ビルダ] をクリックします。レポート ビルダのボタンが、ツール バー上に他のボタンと並んで表示されます。

    レポート マネージャのコマンド バー

    レポート ビルダのボタンが表示されない場合は、アクセス許可が与えられていない可能性があります。必要なアクセス許可については、「レポート ビルダ 1.0 およびレポート ビルダ 2.0 へのアクセスを構成する方法」を参照してください。

    URL を入力して、直接レポート ビルダを起動することもできます。詳細については、「レポート ビルダを起動する方法」を参照してください。

  3. ツールが起動したかどうかを確認するには、次の図と比較します。

    レポート ビルダのスタートアップ ページ