GenerateDatabaseRightsScript メソッド (WMI MSReportServer_ConfigurationSetting)

レポート サーバー データベースおよびレポート サーバーの実行に必要なその他のデータベースに対してユーザー権限を付与する際に使用できる、SQL スクリプトを生成します。呼び出し元は、SQL Server データベース サーバーに接続して、スクリプトを実行する必要があります。

構文

Public Sub GenerateDatabaseRightsScript(ByVal UserName As String, _
    ByVal DatabaseName As String, ByVal IsRemote As Boolean, _
    ByVal IsWindowsUser As Boolean, ByRef Script As String, _
    ByRef HRESULT As Int32)
public void GenerateDatabaseRightsScript(string UserName, string DatabaseName, bool IsRemote, bool IsWindowsUser, out string Script, 
out Int32 HRESULT);

パラメータ

  • UserName
    スクリプトで権限を与えるユーザーのユーザー名または Windows セキュリティ識別子 (SID)。

  • DatabaseName
    スクリプトによってユーザーにアクセス権が付与されるデータベース名。

  • IsRemote
    データベースがレポート サーバーに対してリモートであるかどうかを示すブール値。

  • IsWindowsUser
    指定されたユーザー名が Windows ユーザーか SQL Server ユーザーかを示すブール値。

  • Script
    [out] 生成された SQL Server スクリプトを含む文字列。

  • HRESULT
    [out] 呼び出しの成功または失敗を示す値。

戻り値

メソッド呼び出しの成功または失敗を示す HRESULT を返します。値 0 は、メソッド呼び出しが成功したことを示します。0 以外の値は、エラーが発生したことを示します。

説明

DatabaseName が空の場合、IsRemote は無視され、レポート サーバーの構成ファイルの値がデータベース名に使用されます。

IsWindowsUser を true に設定した場合、UserName は <domain>\<username> 形式で指定する必要があります。

IsWindowsUser を true に設定した場合、生成されたスクリプトによって、レポート サーバー データベースが既定のデータベースとして設定され、SQL Server へのログイン権限がユーザーに付与されます。また、レポート サーバー データベース、レポート サーバー一時データベース、master データベース、および MSDB システム データベースの RSExec ロールが付与されます。

IsWindowsUser を true に設定した場合、メソッドは入力として標準 Windows SID を受け取ります。標準 Windows SID またはサービス アカウント名が指定されると、ユーザー名文字列に変換されます。データベースがローカルである場合、アカウントはアカウントのローカライズされた正しい表現に変換されます。データベースがリモートである場合、アカウントはコンピュータのアカウントとして表されます。

次の表は、変換されるアカウントとそのリモート表現を示しています。

変換されるアカウントまたは SID

共通名

リモート名

(S-1-5-18)

Local System

<Domain>\<ComputerName>$

.\LocalSystem

Local System

<Domain>\<ComputerName>$

ComputerName\LocalSystem

Local System

<Domain>\<ComputerName>$

LocalSystem

Local System

<Domain>\<ComputerName>$

(S-1-5-20)

Network Service

<Domain>\<ComputerName>$

NT AUTHORITY\NetworkService

Network Service

<Domain>\<ComputerName>$

(S-1-5-19)

Local Service

エラー (下記参照)

NT AUTHORITY\LocalService

Local Service

エラー (下記参照)

Windows 2000 では、組み込みアカウントを使用し、レポート サーバー データベースがリモートである場合、エラーが返されます。

LocalService 組み込みアカウントを指定し、レポート サーバー データベースがリモートである場合、エラーが返されます。

IsWindowsUser が true であり、UserName に指定した値を変換する必要がある場合、WMI プロバイダはレポート サーバー データベースが同じコンピュータにあるかリモート コンピュータにあるかを確認します。インストールがローカルであるかどうかを確認するため、WMI プロバイダは以下の値一覧に対して DatabaseServerName プロパティを評価します。一致が見つかった場合、データベースはローカルです。見つからなかった場合、リモートです。比較では大文字小文字を区別しません。

DatabaseServerName の値

“.”

"(local)"

"LOCAL"

localhost

<Machinename>

testlab14

<MachineFQDN>

example.redmond.microsoft.com

<IPAddress>

180.012.345,678

IsWindowsUser を true に設定した場合、WMI プロバイダは LookupAccountName を呼び出してアカウントの SID を取得し、次に LookupAccountSID を呼び出して SQL Server スクリプトに含める名前を取得します。このようにすると、使用するアカウント名は必ず SQL Server 検証に合格します。

IsWindowsUser を false に設定した場合、生成されたスクリプトによって、レポート サーバー データベース、レポート サーバー一時データベース、および MSDB データベースの RSExec ロールが付与されます。

IsWindowsUser を false に設定した場合、スクリプトの実行を成功させるには SQL Server に SQL Server ユーザーが既に存在している必要があります。

レポート サーバーにレポート サーバー データベースが指定されていない場合、GrantRightsToDatabaseUser を呼び出すとエラーが返されます。

生成されたスクリプトは、SQL Server 2000、SQL Server 2005、および SQL Server 2008 をサポートします。

要件

**名前空間 :**root\Microsoft\SqlServer\ReportServer\RS_<EncodedInstanceName>\v10\Admin

**プラットフォーム :**Windows Server 2003 Datacenter Edition、Windows Server 2003 Enterprise Edition、Windows Server 2003 Standard Edition、Windows Vista、Windows XP Professional Service Pack 2 (SP2) または Service Pack 1 (SP1)、および Windows 2000 (すべてのバージョン)