レポート マネージャ

レポート マネージャは、レポートへのアクセスと管理を行う Web ベースのツールです。HTTP 接続を使用して、リモート コンピュータから 1 つのレポート サーバー インスタンスを管理するために使用します。また、レポート マネージャでレポートの表示とナビゲーションを行うこともできます。レポート マネージャを使用して実行できるタスクは次のとおりです。

  • レポートの表示、検索、印刷、およびサブスクライブ。

  • サーバー上のアイテムを整理するフォルダ階層の作成、セキュリティ保護、および保守。

  • アイテムおよび操作に対するアクセスを決定するロールベースのセキュリティの構成。

  • レポート実行プロパティ、レポート履歴、およびレポート パラメータの構成。

  • MicrosoftSQL ServerAnalysis Services データ ソースまたは SQL Server リレーショナル データ ソースに接続してデータを取得するレポート モデルの作成。

  • モデル内の特定のエンティティへのアクセスを許可するモデル アイテム セキュリティの設定、または事前に作成した定義済みのクリックスルー レポートへのエンティティのマップ。

  • スケジュールおよびデータ ソース接続をさらに管理しやすくする共有スケジュールおよび共有データ ソースの作成。

  • 大きい受信者一覧にレポートをロール アウトするデータ ドリブン サブスクリプションの作成。

  • 既存レポートの再利用や目的変更を行うための、リンク レポートの作成。

  • アドホック レポートを作成するレポート ビルダ 1.0 の起動。作成したレポートは、レポート サーバーで保存および実行できます。詳細については、「レポート ビルダを起動する方法」を参照してください。

レポート マネージャでは、レポート サーバー フォルダを参照したり、特定のレポートを検索することができます。レポート、その全般プロパティ、およびレポート履歴にキャプチャされているレポートの過去のコピーを表示できます。権限に応じて、レポートにサブスクライブし、電子メールの受信ボックスやファイル システム上の共有フォルダに配信させることもできます。

レポート マネージャを使用するには、Microsoft Internet Explorer 6.0 以降が必要です。

レポート マネージャは、ネイティブ モードで実行されているレポート サーバーでのみ使用されます。SharePoint 統合モード用に構成されたレポート サーバーでは使用できません。

SQL Server Express with Advanced Services では、レポート マネージャの一部の機能を使用できません。詳細については、「SQL Server Express の Reporting Services でサポートされる機能」を参照してください。

レポート マネージャの起動と使用

レポート マネージャは Web アプリケーションであり、ブラウザ ウィンドウのアドレス バーにレポート マネージャの URL を入力して起動します。レポート マネージャの起動時に表示されるページ、リンク、およびオプションは、レポート サーバーに対してユーザーが持っている権限によって異なります。タスクを実行するには、そのタスクを含むロールに割り当てられている必要があります。すべての権限を持つロールに割り当てられたユーザーは、レポート サーバーの管理に利用できるすべてのアプリケーション メニューとページにアクセスできます。一方、レポートの表示と実行の権限を持つロールに割り当てられたユーザーは、それらの操作をサポートするメニューとページのみを表示できます。各ユーザーに対して、レポート サーバーごとに異なるロールを割り当てたり、さらには 1 台のレポート サーバーに保存されたさまざまなレポートおよびフォルダごとに異なるロールを割り当てることができます。

次の図は、レポート サーバーのコンテンツ マネージャ権限を持つユーザーに表示されるレポート マネージャを示しています。より限られた権限を持つユーザーには、リンクやオプションの少ないホーム ページが表示されます。

レポート マネージャのホーム ページ

ロールの詳細については、「ネイティブ モードのレポート サーバーに対する権限の許可」を参照してください。レポート マネージャを起動する方法については、「レポート マネージャを起動する方法」を参照してください。

注意注意

Windows Vista または Windows Server 2008 を使用している場合、レポート マネージャを使用してローカルのレポート サーバー インスタンスを管理するには、レポート サーバーをローカル管理用に構成する必要があります。サーバーの構成方法については、「Windows Vista および Windows Server 2008 でレポート サーバーをローカル管理用に構成する方法」を参照してください。

レポート マネージャの構成

レポート マネージャの構成には、アプリケーションの URL を定義することが含まれます。別のコンピュータでレポート マネージャを実行する配置の場合、追加の構成が必要です。

レポート マネージャは、ごく限られた範囲でカスタマイズすることができます。たとえば、[サイトの設定] ページで、アプリケーションのタイトルを変更できます。Web 開発者は、レポート マネージャで使用されるスタイル情報を含んだスタイル シートを変更できます。レポート マネージャは、カスタマイズをサポートするように特に設計されているわけではないため、変更は十分にテストする必要があります。レポート マネージャがニーズに合わない場合は、独自のレポート ビューアを開発するか、SharePoint サイトでレポートを検索および表示できるように SharePoint Web パーツを構成することができます。詳細については、「レポート マネージャを構成する方法」および「Reporting Services のシナリオ」を参照してください。