レポート モデルのパブリッシュ

モデルを初めて配置する準備ができたら、レポート モデル プロジェクト全体をレポート サーバー データベース、または SharePoint ライブラリにパブリッシュする必要があります。このとき、データ ソース ファイルとセマンティック モデル ファイルとの両方がパブリッシュされます。レポート モデルをパブリッシュすると、データ ソース ビュー ファイルがセマンティック モデル ファイルと結合されます。モデルの調整の続行中は、更新された .smdl ファイルだけをパブリッシュできます。

モデル サイズの制限

既定では、ASP.NET により、サーバーにアップロード可能なファイルのサイズが 4 MB に制限されます。モデルのサイズが 4 MB を超えていて、サーバーに配置できない場合は、モデルを配置する各レポート サーバーの web.config ファイルで既定値を変更します。既定値を変更するには、web.config.comments ファイルをテキスト エディタで開き、このファイルの <httpRunTime> セクションから maxRequestLength 要素をコピーし、レポート サーバーのインストール フォルダにある web.config ファイルの <httpRunTime> セクションに貼り付けます。要素をファイルに貼り付けたら、既定のサイズを、使用するサイズに変更します。

通常、web.config.comments ファイルは、<ドライブ>:\Windows\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727\CONFIG にあります。

通常、レポート サーバーの web.config ファイルは、<ドライブ>:\Program Files\Microsoft SQL Server\<インスタンス ID>\Reporting Services\ReportServer にあります。

レポート マネージャを使用して大きなモデルをアップロードする場合は、上記の手順をレポート マネージャの web.config ファイルに対して繰り返す必要があります。通常、レポート マネージャの web.config ファイルは、<ドライブ>:\Program Files\Microsoft SQL Server\<インスタンス ID>\Reporting Services\ReportManager にあります。

サーバー全体の設定を変更する場合は、上記の手順を machine.config ファイルに対して繰り返します。通常、machine.config ファイルは、<ドライブ>:\Windows\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727\CONFIG にあります。

パブリケーションの場所の指定

モデルをパブリッシュする場所を指定するには、[モデルのプロパティ ページ] ダイアログ ボックスで次の情報を入力する必要があります。

対象

場所

TargetDataSourceFolder

パブリッシュした共有データ ソースを保存するフォルダの名前です。フォルダを指定しなかった場合、データ ソースはモデルと同じフォルダにパブリッシュされます。フォルダがレポート サーバー上に存在しない場合は、モデルのパブリッシュ時にモデル デザイナによってフォルダが作成されます。

ネイティブ モードで実行されているレポート サーバーにパブリッシュする場合は、フォルダ階層の完全なパスをルートから指定します。たとえば、「Folder1/Folder2/Folder3」のように指定します。

SharePoint 統合モードで動作しているレポート サーバーにパブリッシュする場合は、ライブラリまたはライブラリ フォルダの URL を入力します。たとえば、「http://TestServer/TestSite/Documents/DataSources」のように指定します。空白のままにした場合、既定値は TargetModelFolder の値です。

TargetModelFolder

パブリッシュしたモデルを保存するフォルダの名前です。このフォルダの既定は "Models" です。フォルダがレポート サーバー上に存在しない場合は、モデルのパブリッシュ時にモデル デザイナによってフォルダが作成されます。

ネイティブ モードで実行されているレポート サーバーにパブリッシュする場合は、フォルダ階層の完全なパスをルートから指定します。たとえば、「Folder1/Folder2/Folder3」のように指定します。

SharePoint 統合モードで動作しているレポート サーバーにパブリッシュする場合は、ライブラリまたはライブラリ フォルダの URL を入力します。たとえば、「http://TestServer/TestSite/Documents」のように指定します。このプロパティには値を入力する必要があります。

[TargetServerURL]

対象レポート サーバーの URL です。モデルをパブリッシュする前に、このプロパティに有効なレポート サーバーの URL を設定する必要があります。

ネイティブ モードで実行されているレポート サーバーにパブリッシュする場合は、レポート サーバーの仮想ディレクトリの URL を指定します。たとえば、「https://server/reportserver」または「https://<server>/reportserver」のように指定します。これは、レポート マネージャではなく、レポート サーバーの仮想ディレクトリです。既定では、レポート サーバーは、"reportserver" という名前の仮想ディレクトリにインストールされます。

SharePoint 統合モードで動作しているレポート サーバーにパブリッシュする場合は、SharePoint トップレベル サイトまたはサブサイトの URL を入力します。サイトを指定しなかった場合は、既定のトップレベル サイトが使用されます。たとえば、「https://servername」、「https://servername/site」、「https://servername/site/subsite」のように指定します。

重要な注意事項重要

レポート モデルを SharePoint ライブラリに配置するには、「http://TestServer/TestSite/Shared Documents/」など、ライブラリまたはライブラリ フォルダの URL を使用する必要があります。

レポート モデル プロジェクトを右クリックし、[プロパティ] をクリックすることにより、プロパティを変更できます。

レポート サーバー上に既存の共有データ ソースがある場合は、.smdl ファイルだけをレポート サーバーまたはライブラリにアップロードすることによって、レポート モデルをパブリッシュできます。詳細については、「フォルダへのファイルのアップロード」、および「SharePoint サイトへのモデルおよび共有データ ソースの配置」を参照してください。

注意注意

.smdl ファイルをローカル コンピュータからレポート サーバーまたは SharePoint ライブラリにアップロードする場合は、.smdl ファイルをデータ ソース ファイルに再バインドする必要があります。詳細については、「レポートまたはモデルを共有データ ソースにバインドする方法」を参照してください。

モデルをパブリッシュした後、レポート マネージャでロールベースのセキュリティ権限を割り当てることができます。詳細については、「ネイティブ モードのレポート サーバーに対する権限の許可」を参照してください。