コード例のコンパイルと実行

レポート サーバー Web サービス ライブラリ ドキュメントのコード例は、利用可能な多くの Web サービス メソッドを使用して、レポート サーバー Web サービスの操作を実行するための単純なアプリケーションです。これらのアプリケーションは、コンソールまたはコマンド プロンプトに出力を書き込みます。

ms160695.note(ja-jp,SQL.100).gif重要 :
サンプルは、演習目的で利用するためにのみ提供されています。サンプルを運用環境で使用することは想定されていないため、運用環境でのサンプルのテストは行われていません。Microsoft では、これらのサンプルに関する製品サポート サービスを提供していません。システム管理者の承認を得ることなく、サンプル アプリケーションやサンプル アセンブリを、運用中の SQL Server データベースやレポート サーバーに接続したり、これらのデータと共に使用することは避けてください。 Microsoft では、これらのサンプルに関する製品サポート サービスを提供していません。

SQL Server サンプルは、セットアップ中に自動的にインストールされません。このサンプルをインストールする方法については、「SQL Server のサンプルとサンプル データベースのインストールに関する注意点」を参照してください。

Microsoft .NET Framework SDK の使用

.NET Framework SDK のいくつかのツールを使用して、Reporting Services のコード例をコンパイルして実行できます。.NET Framework SDK は無償で入手できます。詳細については、「.NET Framework ドキュメントのインストール」を参照してください。

コード例をコンパイルし、実行するには

  1. WSDL ツールを使用して、Microsoft Visual Basic または Microsoft Visual C++ により Reporting Services プロキシ クラスを作成します。このツールの使用に関する詳細については、「Web サービス プロキシの作成」を参照してください。

  2. 次のコマンドを使用して、プロキシ クラス ソース コード ファイルを .NET Framework アセンブリにコンパイルします。

    • Visual Basic の場合は、Vbc.exe を使用してプロキシ クラスをコンパイルし、DLL を作成します。次に例を示します。

      vbc /target:library ReportingService2005.vb /r:System.dll /r:System.Xml.dll /r:System.Web.Services.dll
      
    • C# の場合は、Csc.exe を使用してプロキシ クラスをコンパイルし、DLL を作成します。以下に例を示します。

      csc /target:library ReportingService2005.cs /r:System.dll /r:System.Xml.dll /r:System.Web.Services.dll
      
  3. テキスト エディタを使用して、sample という名前の空のテキスト ファイルを作成します。名前の後に、.vb 拡張子 (Visual Basic サンプル コードの場合) または .cs 拡張子 (C# サンプル コードの場合) のいずれかを付けます。

  4. 実行するコード例をコピーし、空のファイルに貼り付けます。このファイルを保存します。

  5. コマンド プロンプトを起動します。[スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックし、テキスト ボックスに「cmd」と入力して、****[OK]** をクリックします。

  6. コマンド プロンプトで、次のコマンドのいずれかを入力し、サンプルをコンパイルします。実際のサンプル ファイルおよび RSWebService.dll へのパスは、次のサンプルで指定されているものと異なる可能性があります。

    • Visual Basic の場合は、Vbc.exe を使用し、次のコマンドを使用して、アプリケーションの実行に必要なプロキシ クラスとシステム ライブラリへの参照を設定します。

      vbc sample.vb /r:ReportingService2005.dll /r:System.dll /r:System.Web.Services.dll /r:System.Xml.dll
      
    • C# の場合は、Csc.exe を使用し、次のコマンドを使用して、アプリケーションの実行に必要なプロキシ クラスとシステム ライブラリへの参照を設定します。

      csc sample.cs /r:ReportingService2005.dll /r:System.dll /r:System.Web.Services.dll /r:System.Xml.dll
      
  7. コンパイラにより、Sample.exe という名前の実行可能ファイルが作成されます。コンパイルしたサンプルを実行するには、コマンド プロンプトに「sample.exe」と入力します。

Visual Studio の使用

Visual Studio 開発環境を使用して、Reporting Services のコード例をビルドし、実行できます。

コード例をコンパイルし、実行するには

  1. [ファイル] メニューの [新しいプロジェクト] をクリックします。

  2. [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスの [プロジェクトの種類] ボックスの一覧で、[Visual Basic プロジェクト] または [Visual C# プロジェクト] をクリックします。

  3. 右側のペインで、[コンソール アプリケーション] をクリックします。

  4. [名前] ボックスに新しいプロジェクトの名前を入力します。

  5. [場所] ボックスで、ファイルを保存する場所を指定します。

  6. アプリケーションに Web 参照を追加します。Visual Studio .NET でレポート サーバー Web サービスに Web 参照を追加する方法の詳細については、「Web サービス プロキシの作成」を参照してください。

  7. Class1.cs プロジェクト ファイルの名前を Sample.cs に変更します。Visual Basic の場合は、Module1.vb の名前を Sample.vb に変更します。

  8. サンプル コード ファイルに用意されている領域に、使用するコード例をコピーし、貼り付けます。このファイルを保存します。

  9. アプリケーションを起動します。F5 キーを押すか、[デバッグ] メニューの [開始] をクリックします。

rs ユーティリティの使用

Reporting Services には、スクリプト作成ユーティリティである rs ユーティリティが用意されています。これは rs.exe という名前のファイルとして付属しています。Reporting Services に付属する rs ユーティリティを使用して、レポート サーバー Web サービス ライブラリで提供されている任意の Visual Basic コード例を実行できます。

コード例を実行するには

  1. テキスト エディタを使用して、「sample」という名前の空のテキスト ファイルを作成します。名前の後には、.rss 拡張子を付けます。

  2. 次のコードをコピーし、空のファイルに貼り付けます。

    Public Sub Main()
        ' Your code goes here.
    End Sub
    
  3. 前のコード サンプルに用意されている領域に、使用するコード例をコピーし、貼り付けます。このファイルを保存します。参照トピックのコード例から直接コピーしている場合は、import ステートメント、モジュール宣言、および次のコードを削除します。

    Dim rs As New ReportingService2005()
    

    ReportingService2005 オブジェクトは、宣言およびインスタンス化がスクリプト環境で既に行われています。コード内でオブジェクトを再度宣言した場合、スクリプトは失敗します。適切に作成されたスクリプトの詳細については、「Reporting Services スクリプト ファイルの書式設定」を参照してください。

  4. コマンド プロンプトを起動します。[スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックし、テキスト ボックスに「cmd」と入力して、[OK] をクリックします。

  5. Sample.rss ファイルのあるディレクトリに移動します。コマンド プロンプトに次のコマンドを入力し、サンプル スクリプト ファイルを実行します。指定されているサーバーの URL を実際にアクセスするレポート サーバーおよびエンドポイントの URL に必ず置き換えてください。次に例を示します。

    rs –i sample.rss –s http://myserver/reportserver
    
    ms160695.note(ja-jp,SQL.100).gifメモ :
    rs が認識されないというメッセージが返される場合は、rs.exe の場所を Windows 環境変数 PATH に追加することが必要な場合があります。

参照

処理手順

Reporting Services のサンプル

その他の技術情報

Web サービス プロキシの作成
Web サービス認証

ヘルプおよび情報

SQL Server 2008 の参考資料の入手