[データ ソース] プロパティ ページ (レポート マネージャ)

[データ ソース] プロパティ ページを使用すると、現在のレポートの外部データ ソースへの接続方法を定義できます。レポートに本来パブリッシュされていたデータ ソース接続情報より優先することができます。レポートで複数のデータ ソースが使用される場合、プロパティ ページに各データ ソースの独自のセクションがあります。データ ソースは、レポートで定義された順に一覧表示されます。

レポートで使用するデータ ソースを指定している場合に、そのデータ ソースを使用するレポートから切り離して作成および管理されている共有データ ソースを使用することができます。共有データ ソース アイテムを使用しない場合は、レポートで使用するデータ ソース接続を定義することができます。

このページを表示するには、レポートを選択し、ページの上部の [プロパティ] タブをクリックします。次に、ページの横にある [データ ソース] タブをクリックします。

オプション

以下のオプションを使用して、カスタム データ ソース接続を指定します。

  • [接続の種類]
    データ ソースから取得したデータの処理に使用する、データ処理拡張機能を指定します。レポート サーバーには、SQL Server、Analysis Services、Oracle、XML、SQL ServerIntegration Services、SAP、OLE DB、および ODBC 用のデータ処理拡張機能があります。サード パーティ ベンダから、別のデータ処理拡張機能を入手できる可能性もあります。

    SQL Server Express with Advanced Services を使用している場合、ローカルの SQL Server データ ソースのみ選択することができます。詳細については、「SQL Server Express with Advanced Services の Reporting Services」を参照してください。

  • [接続文字列]
    レポート サーバーがデータ ソースへの接続に使用する接続文字列を指定します。接続の種類によって、使用する構文が決まります。たとえば、XML データ処理拡張機能の接続文字列は、XML ドキュメントの URL になります。多くの場合、標準的な接続文字列ではデータベース サーバーとデータ ファイルを指定します。以下に、SQL ServerAdventureWorks データベースへの接続に使用する接続文字列の例を示します。

    data source=<a SQL Server instance>;initial catalog=AdventureWorks 
    

    接続文字列を式として構成し、実行時にデータ ソースを指定することができます。データ ソースの式は、レポート デザイナを使用してレポートで定義されます。データ ソースの式は、レポート マネージャで定義、表示、または変更することができません。ただし、[既定値より優先] をクリックして静的な接続文字列を入力することで、データ ソースの式を置き換えることができます。式に戻す場合は、[既定値に戻す] をクリックします。レポート サーバーには元の接続文字列が保存されるため、必要に応じて接続文字列を復元できます。データ ソースの式を使用するには、レポートに本来パブリッシュされていたデータ ソース接続情報を使用する必要があります。共有データ ソースでは、接続文字列の式の使用はサポートされていません。

  • [接続に使用する認証]
    資格情報の取得方法を決定するオプションを指定します。

    重要な注意事項重要

    資格情報が接続文字列で指定される場合、ここで指定したオプションおよび値は無視されます。接続文字列で資格情報を指定する場合、このページを表示するすべてのユーザーに対して、その値がクリア テキストで表示されることに注意してください。

  • [レポートの実行者により指定された資格情報]
    各ユーザーは、ユーザー名およびパスワードを入力してデータ ソースにアクセスする必要があります。ユーザーに資格情報の入力を要求するメッセージを定義できます。既定のテキスト文字列は、"データ ソースへのアクセスに使用するユーザー名とパスワードを入力してください。" です。

    ユーザーが指定する資格情報が Windows 認証の資格情報である場合、[データ ソースへの接続時に Windows 資格情報として使用する] チェック ボックスをオンにします。データベース認証 (たとえば、SQL Server 認証) を使用している場合は、このチェック ボックスをオフにしてください。

  • [レポート サーバーに保存され、セキュリティで保護された資格情報]
    暗号化されたユーザー名およびパスワードを、レポート サーバーのデータベースに格納します。このオプションを選択すると、レポート (たとえば、ユーザーの操作によってではなく、スケジュールまたはイベントによって起動されるレポート) を自動的に実行できます。既定のセキュリティを使用している場合、ユーザー名は Windows ドメイン アカウントである必要があります。アカウントは、<domain>\<username> の形式で指定します。指定するアカウントには、レポートが使用するデータ ソースをホストするコンピュータ上でローカルにログオンする権限が必要です。

    資格情報が Windows 認証の資格情報である場合は、[データ ソースへの接続時に Windows 資格情報として使用する] を選択します。データベース認証 (たとえば、SQL Server 認証) を使用している場合は、このチェック ボックスをオフにしてください。

    データベース認証を使用する場合、[データ ソースへの接続が確立した後に、認証されているユーザーの権限を借用する] を選択すると、データベース サーバーが権限借用をサポートする場合に限り、資格情報の委任が可能になります。SQL Server データベースでは、このオプションを SETUSER 関数に設定します。

  • [Windows 統合セキュリティ]
    現在のユーザーの Windows 資格情報を使用して、データ ソースにアクセスします。データ ソースへのアクセスに使用される資格情報が、ネットワーク ドメインへのログオンに使用される資格情報と同じである場合に、このオプションを選択します。Kerberos 認証が有効なドメインに参加している場合、またはレポート サーバーと同一のコンピュータにデータ ソースがある場合に、このオプションは最適です。Kerberos 認証が無効になっている場合、Windows 資格情報を別のコンピュータに渡すこともできます。別のコンピュータの接続が必要な場合に、想定されるデータではなく、エラーが返されます。

    レポート サーバー管理者は、レポート データ ソースのアクセスに対して Windows 統合セキュリティの使用を無効にできます。この値がグレーで表示される場合、その機能は使用できません。

    レポートをスケジュールまたはレポートにサブスクライブする場合は、このオプションを使用しないでください。スケジュールされたレポート処理や自動実行のレポート処理では、ユーザー入力または現在のユーザーのセキュリティ コンテキストがなくても取得できる資格情報が必要になります。このようなレポート処理で使用できるのは、保存済みの資格情報のみです。この理由で、レポートが資格情報の種類に Windows 統合セキュリティを使用するよう構成されている場合、レポート サーバーではレポートまたはサブスクリプションの処理をスケジュール設定できません。既にサブスクライブされたレポートまたはスケジュールされた操作を備えたレポートに対してこのオプションを選択する場合、サブスクリプションおよびスケジュールされた操作は停止されます。

  • [資格情報は必要ありません]
    データ ソースへのアクセスに、資格情報が必要でないことを指定します。データ ソースがユーザーのログインを必要とする場合、このオプションを選択しても効果がありません。このオプションは、データ ソース接続にユーザーの資格情報を必要としない場合にのみ選択してください。

    このオプションを使用するには、レポート サーバーの配置用の自動実行アカウントをあらかじめ構成しておく必要があります。自動実行アカウントは、他に使用できる資格情報のソースがない状況で外部データ ソースに接続するために使用します。このオプションを指定していてアカウントが構成されていない場合、レポート データ ソースへの接続は失敗し、レポート処理は実行されません。このアカウントの詳細については、「自動実行アカウントの構成」を参照してください。

  • [適用]
    変更を保存する場合にクリックします。