Microsoft.SqlServer.Management.Utility 名前空間

Microsoft.SqlServer.Management.Utility 名前空間には、SQL Server ユーティリティ オブジェクトを表すクラスが含まれています。

この最上位レベルのインスタンスは Utility クラスです。このクラスでは、SQL Server インスタンスへの接続を検証します。 Utility クラスの子は、次に示す別の主要な型になります。

• Computer

• ImportedObject

• DeployedDac

• DeploymentProfile

• ManagedInstance

SQL Server ユーティリティ オブジェクトを使用して、ネットワーク上の SQL Server インスタンスを検出し、それを SQL Server ユーティリティに含めることができます。 このようなインスタンスをマネージ インスタンスを変換すると、SQL Server ユーティリティで管理できるようになり、配置やポリシー管理に加えることができます。

SQL Server ユーティリティでは DAC パッケージを使用します。DAC パッケージは、デザイン モードで DAC オブジェクトと SMO オブジェクトを使用することで作成できます。 DAC パッケージを作成するには、データベース アプリケーションを構成する一連のコンポーネントを抽出するか、ファイルから DAC パッケージをインポートします。 DAC パッケージの一覧は、SQL Server ユーティリティのカタログに含まれています。 この一覧から DAC パッケージを選択し、SQL Server ユーティリティで管理されている適切な SQL Server マネージ インスタンスに配置します。

Microsoft.SqlServer.Management.Utility 名前空間は、Microsoft.SqlServer.Management.Utility.dll ファイルにあります。 さらに、一部のサポート オブジェクトは、Microsoft.SqlServer.Management.UtilityEnum.dll ファイルにあります。 Microsoft.SqlServer.Management.Utility 名前空間のクラスにアクセスするには、これらのファイルをインポートする必要があります。

Microsoft.SqlServer.Management.Utility 名前空間を使用することで、次の操作を実行できます。

• SQL Server のインスタンスを検出する。

• SQL Server インスタンスをマネージ インスタンスまたはアンマネージ インスタンスにすることで、SQL Server ユーティリティに追加する。

• DAC を抽出する。

• DAC パッケージをインポートする。

• SQL Server ユーティリティで適切なインスタンスに DAC を配置する。

• SQL Server ユーティリティのホスト リソースを管理する。

• SQL Server インスタンスのリソースを管理する。

• SQL Server ユーティリティでポリシーを作成し、対象オブジェクトに適用する。

クラス

	クラス	説明
	Computer	Computer 型は、ユーティリティ ドメイン内のコンピューターを表します。これには、コンピューターのパフォーマンスや負荷を示す特定の物理プロパティが含まれます。
	Computer.Key	Computer.Key クラスは、Computer クラスを識別するキーを表します。
	ComputerCollection	ComputerCollection クラスは、ユーティリティ ドメイン内で管理されているすべてのコンピューターを表す Computer オブジェクトのコレクションを表します。
	DataFileAdapter	DataFileAdapter 型は、データ ファイルに関する情報を表します。
	DeployedDac	DeployedDac 型は、データベース アプリケーション構造を、SQL Server のインスタンスを実行しているコンピューターにインストールされた DAC パッケージの形式で表します。
	DeployedDac.Key	DeployedDac.Key クラスは、DeployedDac クラスを識別するキーを表します。
	DeployedDacCollection	DeployedDacCollection クラスは、ユーティリティ ドメイン内に配置されたすべての DAC を表す DeployedDac オブジェクトのコレクションを表します。
	LogFileAdapter	LogFileAdapter インターフェイスは、ログ ファイル アダプターによって実装される必要がある、拡張プロパティを記述します。
	ManagedInstance	ManagedInstance 型は、ポリシーと配置を制御するために SQL Server ユーティリティ サービスによって管理されている、SQL Server のインスタンスを表します。
	ManagedInstance.Key	ManagedInstance.Key クラスは、ManagedInstance クラスを識別するキーを表します。
	ManagedInstanceCollection	SQL Server ユーティリティ内にある SQL Server のマネージ インスタンスのコレクションを表します。
	NameKey	name プロパティを Sfc キーとして使用する Microsoft.SqlServer.Utility オブジェクトを識別します。
	Utility	Utility クラスは、SQL Server の 1 つ以上のリモート インスタンスを管理するためのメソッドとプロパティを定義する、ユーティリティ コントロール ポイント (UCP) を表します。
	Utility.Key	Utility.Key クラスは、システム ファイル チェッカー (SFC) 内の Utility を識別するために使用されるメソッドとプロパティを定義します。
	UtilityException	UtilityException クラスは、ユーティリティ例外情報を記録するメソッドとプロパティを定義します。これは、すべてのユーティリティ例外の種類の基本クラスです。
	Volume	Volume 型は、SQL Server ユーティリティ ドメイン内のコンピューター上にあるボリュームまたはディスク パーティションに関する情報を表します。
	Volume.Key	Volume.Key クラスは、Volume クラスを識別するキーを表します。
	VolumeCollection	VolumeCollection クラスは、コンピューター上のすべてのボリュームを表す Volume オブジェクトのコレクションを表します。

インターフェイス

	インターフェイス	説明
	IDataFilePerformanceFacet	IDataFilePerformanceFacet は、データ ファイルのパフォーマンスを表すインターフェイスです。パフォーマンス ベースのポリシーを判断する際に使用されます。
	ILogFilePerformanceFacet	ILogFilePerformanceFacet は、ログ ファイルのパフォーマンスを表すインターフェイスです。パフォーマンス ベースのポリシーを判断する際に使用されます。

列挙体

	列挙体	説明
	DatabaseState	データベースの状態の列挙です。
	HealthState	HealthState 列挙体には、配置の状態を示すために使用される値が含まれます。
	ManagementState	ManagedInstance オブジェクトの可能な状態を列挙します。